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概要

大型モビルアーマーや艦船に搭載されるビームシールド

力場と陽電子を展開する事によって形成されるビームシールドの一種で在り、ビーム・実弾を問わず高い防御力を誇り、陽電子を用いている事から一部戦艦が搭載している陽電子砲さえ完全に防ぐ事が出来る。

一方、陽電子を用いた構造から複数あるいは大型の発生器が必要と成り、モビルスーツサイズへの搭載が困難で在る事から、搭載機は大型モビルアーマーや艦船と言った大型機種に限定される。

この点は、同じくC.E.におけるビームシールドの一種アルミューレ・リュミエールその発展型と大きく異なっている。

ユーラシア連邦の占有技術「光波防御シールド」(アルテミスの傘)を原型としており、陽電子リフレクター自体もユーラシア連邦の技術だったが、大西洋連邦からのGAT-01 ストライクダガー供与の対価として技術の譲渡が行われた事により地球連合軍全体(関連企業も含む)に流出して独自に発展、C.E.73年に開発・改修された大型モビルアーマーや艦船に搭載されるに至った。

なお、経緯は不明だがザフトも技術自体は有しており、宇宙要塞などの重要拠点の防御兵装として採用している。

アドゥカーフ・メカノインダストリー社製のモビルアーマーには「シュナイドシュッツSX1021」という共通のモデルが搭載されている。「シュナイドシュッツ」はドイツ語で「勇敢なる盾」を意味する。

2~3基の発生器により構成され、発生器に囲まれた領域とその外縁にシールドを展開する。更に、割けるエネルギーが多いほど発生器同士の間隔を広げてより巨大なシールドを展開出来る。なお、共通モデルながら発生器の形状は搭載機種により大きく異なる(搭載機種に合わせた簡易改修を行うだけで型式番号が変わるC.E.では珍しい例)。

艦船には放射状のアンテナの様な形状のモデルが搭載されており、発生器を中心として艦船正面を余裕を持って覆えるほど大型のシールドを展開する。更に、同モデルが展開したシールド同士を結合して、より巨大なシールドを展開する事も可能であり、その特性から重要拠点や重要施設の防衛に用いられた。

上記のモデル達は総じて発生器が無防備で在り、そこを狙われる事により対処されていたが、ザフトの機動要塞「メサイア」に配備された大型リング状のモデルは発生器自体を覆う事が出来る様に為っている。

反位相のビームを透過してしまう弱点を持っており、シールドのビーム位相が解りさえすれば容易に出来てしまうしまう。加えて、対艦刀やビームスパイク付きドラグーンと言った実体部を持つビーム兵器には、ビーム刃によりシールドが部分的に相殺され、そこを実体部が通過する事により突破される。また、純ビーム兵器で有ってもミーティアの「MA-X200 ビームソード」の様に圧倒的な出力を一極集中出来る武装についても突破を許す。

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