概要
アガメムノン級宇宙母艦や、ネルソン級宇宙戦艦と比べて小型な艦体を持つ艦艇である。護衛艦と呼ぶ通り、あくまで迎撃戦に特化したタイプの戦闘艦と思われる。また全長が130mと小さな艦体のため、案外小回りが利く。外見も特徴的で、ミサイルランチャーをⅩ字型に配置している。また艦尾の推進剤はパージする事が可能で、安全面を考慮している。
主兵装は、イーゲルシュテルン(バルカン砲)、ミサイル、有線式魚雷であり、ビーム火器は一切持っていないのが本級の特徴である。実弾重視の設計であることからして、遠方からの迎撃戦(ミサイル・魚雷攻撃)を基本戦術としているのではないかと考えられる。実弾兵器による火力は強力だが、その反面に近接戦闘及び防御面はかなり脆いと考えるのが妥当と思われる。
電波誘導兵器類に頼る艦艇であるがために、ニュートロンジャマーを散布されれば一気に弱体化してしまう。また小回りが利く艦艇とはいえ、MSにはさすがに対抗できるわけもなく、虚しく撃沈される艦が相次いでいる。
メビウス等のMAが搭載可能だが、物語後半では生産されたストライクダガーも搭載可能となっている。
「SEED DESTINY」では、左右のミサイルランチャーにリニアカタパルト2基を増設しており、これによりMS搭載型としては向上したと言える。
また、中には改良型として陽電子リフレクターを装備したドレイク級も登場しており、文字通りの護衛艦として、ザフトの攻撃を凌ぐことに大いに活躍している。
スペック
- ドレイク級宇宙護衛艦
- 全長:130m
- 武装
(前上部×1、艦首下×1、船底×1)
・十二連装ミサイルランチャー×4基
・三連装有線式魚雷発射管×2基
- 機関:4基
- 搭載機:MA(後にMS)×4機
性能
攻撃性能において、ミサイル兵装と魚雷兵装といった電波誘導兵器類に富んでいることから、遠方からの迎撃戦闘能力は極めて優秀である事が窺える。そのため、MSとはいえども、これだけのミサイルを乱射された場合は対処しきれない可能性が高い。同時に、電波攪乱に強い有線式魚雷と言う存在もあるため、ザフトのローラシア級護衛艦やナスカ級高速戦闘艦にかなりの脅威と言える。
しかし、近接戦闘能力は極めて低い。ネルソン級のようなビーム火器を有しておらず、75㎜ガトリング砲3基では到底、敵艦艇に対抗する事は出来ないであろう。その為、本級はあくまでも遠方からの迎撃戦に専念する必要がある。事実、ローラシア級は本級と至近で撃ち合ったが、火力不足で撃沈されてしまった。
防御性能において、130mと小型故に装甲は無きに等しいのではないかと考えられる。それでも、機関部にある推進剤が切り離し可能なことから、いざと言うときの対処能力、生存能力を向上させていると思われる。
航行性能において、小回りが利くとされるが、どうにもMSが目立ってしまい本級の快速性は確認されていない。それでも、4つもの推進剤タンクを有していることから、かなりの長距離航行が出来るのではないかと考えられる。