概要
地球連合軍が保有する宇宙戦艦で艦隊の中心戦力である。連装ビーム砲塔を3基と、実弾兵器であるミサイルや魚雷を搭載し、また近接防御火器として連装機銃砲塔を8基備えるなど、総合的にバランスの取れた戦闘艦である。
その為、攻撃力と防御力は連合軍艦艇の中では安定した性能を有していると思われる。ただしザフトの保有する主力艦であるローラシア級と比べると、真正面を向いた時による砲火力では大きく劣っている。ただし、ミサイル兵装と魚雷発射管を兼ね備えれば、十分にローラシア級に対抗できると思われる。
この様に、艦隊決戦では十分に活躍できる余地はあるようだが、モビルスーツの登場や、ニュートロンジャマーという妨害手段によって砲火力を優位に生かすことが出来ず、一転してMSらの引き立て役に成り下がってしまった感がある。それでも艦船としての砲火力は侮ることは出来ない故、地球軍の主力艦艇として運用は続けられている。
また、SEED後半にてストライクダガー等の量産型MSを格納・出撃させるためにMS搭載能力が追加されてバランスのとれた艦になった。さらには後のシリーズでは、艦底部の左右に電磁カタパルトを一対装備した上に、MS搭載能力を与えられた改良型が多数建造された。これにより、ネルソン級そのものの戦闘能力は従来型よりも向上することに成功している。
スペック
ネルソン級宇宙戦艦
- 全長:250m
- 武装
・連装主砲×3基(艦橋下×1、船底×1、艦尾×1)
・単装副砲×1基(艦首上部)
・三連装魚雷発射管×2基(艦首正面)
・回転型ミサイル発射管×12(三連装×艦首シリンダー上に4基)
・連装対空機銃×8機(艦橋下両舷4×2)
- 搭載機:MA数機
性能
攻撃性能において、砲火力そのものは十分なれど、正面砲撃戦ではローラシア級に劣ってしまうため、正面切っての撃ち合いにおいては物足りなさを感じさせる。一方で、全周囲に発射可能なリボルバー式ミサイル発射管や、大型の魚雷発射管などを備えている為、総合的な戦闘能力では高水準と推測される。
防御性能において、戦艦としての装甲は厚いものだろうと考えられるが、何分劇中ではMSによって一撃で撃沈するパターンも多い故に、どれほどの耐久精度があるのかは不明である。また低軌道会戦では退避中のネルソン級が、艦中央側面に砲撃を食らって撃沈していることから、あまり装甲は頼りにならないものと考えられる(ただし、その艦中央にはVLSが配置していため、必然的に脆くなるのは構造上の問題とも考えられる)。
航行性能において、あくまで宇宙専用艦であるが、高機動性による運動性能があるのかは不明。
経歴
「モントゴメリィ」と呼ばれるネルソン級が登場。アークエンジェルと合流すべく、第8艦隊先遣隊の旗艦として、ドレイク級数隻と共に先行していた。当艦にはフレイ・アルスターの父親であるジョージ・アルスターが搭乗していたが、無情にもクルーゼ隊の強襲を受けてしまい、MSに歯が立たずに僚艦2隻は撃沈され、また当艦も奮戦虚しく撃沈されてしまった。