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Mk5核弾頭ミサイル

まーくごかくだんとうみさいる

TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズに登場する戦術兵器(実際は『戦略兵器』)。
目次 [非表示]

「この青き清浄なる世界のために!!」

概要

機動戦士ガンダムSEED」シリーズにおける核弾頭ミサイル。Mk5戦術核ミサイルとも呼ばれる。

地球連合軍が使用する戦術核兵器として、艦隊戦、対コロニー、対要塞戦等の作戦で用いられる。


今までのガンダムシリーズの作品では核兵器重要使われてが、その兵器をホイホイ使う様相はコズミック・イラのまともじゃない世界観を醸し出している

それも軍事的な目的で使用したのはザフトの宇宙要塞「ボアズ」での攻防戦における蹂躙劇くらいであり、この核兵器がガンダムSEEDを象徴たる所以は、尋常じゃない使い方による出番の多さにある。


というのも、この核ミサイルはおおよそ民間人もしくは彼らの居住区画に直接向けられる場面が多く、特にコーディネイターの根絶を掲げた過激な思想集団(ブルーコスモスの中でも一部の過激派)に属する地球連合軍艦隊がプラントのコロニーに直接撃ち込んで破壊する作戦を幾度も実行している。


清々しいまでのゲスっぷりな連中による、民間人を民間人と微塵も思わない数々の行いで使用される事に定評がある為か、コズミック・イラを代表する兵器となっている。

ネットでは普通のミサイルを発射する軽い気持ちで核弾頭ミサイルを飛ばす光景がよくネタにされる。


核攻撃部隊

ピースメーカー隊

メビウス

『SEED』における核攻撃部隊。ムルタ・アズラエルの進言による部隊で、アガメムノン級宇宙母艦「ドゥーリットル」の艦長であるウィリアム・サザーランド大佐が指揮を執る。

メビウス1機に搭載可能なMk5は1発ずつだが、大量のメビウスを配備する事で1度に運用可能な数を確保している。つまり、数の暴力である。その威力は凄まじく、難攻不落と呼ばれたザフトの宇宙要塞「ボアズ」は原型を失い壊滅している。


クルセイダーズ

ウィンダム核搭載機

『SEED DESTINY』における核攻撃部隊。アガメムノン級宇宙母艦「ネタニヤフ」の艦長が指揮を執る。ストライカーパックシステムを有するウィンダムと、ミサイルを2発まで装填可能なマルチランチャーを採用しているため、1機のウィンダムでMk5を2発まで搭載可能となっている。1機で搭載できる数が1発だった「ピースメーカー隊」のメビウスから進化し、1機の搭載可能な弾数が実質倍に増えている。

なお、ウィンダムはこのクルセイダーズでの運用をデビュー戦として華々しい戦果で箔を付けようとしていたため、作戦の失敗でせっかくの新型にケチが付いたと言う散々な評価となっている。前作のストライクダガーからの二の舞である。


劇中での活躍(?)

機動戦士ガンダムSEED

第1次連合・プラント大戦の序盤、地球連合軍が艦隊をザフトの足止めをしつつ、アガメムノン級宇宙母艦「ルーズベルト」からプラント側のコロニーにMk5核弾頭ミサイルを搭載したメビウスを出撃させ、うち1機がプラントの農業コロニー「ユニウスセブン」にミサイルを撃ち込んで破壊するという血のバレンタイン事件を引き起こした。なお、この行動は連合軍上層部の過激派による身勝手な行動とされている。

この事件を描いた漫画作品「SEED Re:」では当時の「ルーズベルト」艦長はブルーコスモスシンパのウィリアム・サザーランドとしている。

この事件を切っ掛けに戦争は本格的な大戦へと発展。プラント側は封鎖作戦「オペレーション・ウロボロス」の一環としてニュートロンジャマーを地球全土に散布し、地球圏では核兵器どころか原発などの核エネルギーに関する施設の機能が無効化され、「エイプリル・フール・クライシス」と呼ばれる大規模なエネルギー危機が発生。これに伴い原子力におんぶにだっこであった地球圏はたちまち電力不足となり、全世界で食糧危機による餓死が発生し、一説によれば地球人口が1割減ったという。


PHASE-47「悪夢は再び」

安全装置解除!信管、起動を確認!

おぉし!くたばれ、宇宙の化け物!

「青き清浄なる世界の為に!!」


第1次連合・プラント大戦の終盤の7月12日、世界を憎悪するラウ・ル・クルーゼの目論見により、ニュートロンジャマーを無効化する「ニュートロンジャマーキャンセラー」の情報が大西洋連邦軍の手に渡り、ブルーコスモスの盟主でコーディネイターの抹殺を掲げる過激派のムルタ・アズラエルにより無効化されていたMk5戦術核ミサイルは再びその禁を解かれ、9月23日ザフトの要塞「ボアズ」での攻防戦に投入される。核攻撃部隊「ピースメーカー隊」によって多数がボアズに撃ち込まれたMk5は、ボアズを核の炎で焼き尽くすように壊滅させた。

ボアズ攻防戦の際にあまりに派手に披露した結果、ピースメーカー隊はザフト側に警戒されてしまい、9月26日のヤキン・ドゥーエ攻防戦ではザフトのMS部隊がプラント本国へ接近するピースメーカー隊の阻止に動いたが、ピースメーカー隊が核攻撃を出来るように地球連合艦隊の総力を以って妨害している。しかし、その場へ駆けつけた三隻同盟のフリーダムとジャスティスによるミーティア一斉掃射が行われた事で、Mk5は阻止されてしまう。

ピースメーカー隊の旗艦はザフトに奪われたデュエルASなどによって全滅したことで失敗に終わった。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY


PHASE-09「驕れる牙」

この蒼き清浄なる世界に

コーディネイターの居場所などないということを

今度こそ思い知らせてやるのだ!!


目標、射程まで距離90。

そぉら行け!今度こそ「青き清浄なる世界の為に!!」


第2次連合・プラント大戦の開戦時に、地球連合軍は月面アルザッヘル基地の主力艦隊で侵攻する作戦「フォックストロット・ノベンバー」を決行。しかし、この作戦の本命は血のバレンタイン事件の時と同じく主力艦隊を『デコイ』として、大量の核弾頭ミサイルを保有する核攻撃部隊「クルセイダーズ」をプラント本国の極軌道に展開し、主力艦隊がザフトを引き付けている隙に、直接プラント本国への核攻撃を行う事だった。

だが、この作戦を事前に情報筋(一族と呼ばれる組織)から地球連合軍の核攻撃とその作戦内容を手に入れていたプラント最高評議会議長のギルバート・デュランダルは、ナスカ級高速戦闘艦1隻を内密に改造して対核攻撃用カウンター兵器ニュートロンスタンピーダーを装備させていた。そして、クルセイダーズ及びそれから発射されたMk5に向けスタンピーダーが照射された事で強制起爆させられる。それは発射されたものに加え、クルセイダーズ所属のウィンダムや艦艇に搭載されたMk5にも及び、こうしてクルセイダーズは核の炎と共に宇宙の塵と化した。


なお、ニュートロンスタンピーダーは1発限りの切り札であり、もしクルセイダーズが二段階に分けて攻撃した場合はプラント攻撃を防ぐことができなかった。しかし、これによって地球連合軍は以後迂闊に核兵器を運用することができなくなり、以後DESTINY本編で核ミサイルが登場することはなかった。しかし…


後継モデル

GLCM Mk72巡航戦術核ミサイル

C.E.75(『FREEDOM』)で運用される核弾頭ミサイル。Mk5の強化版として開発されたもので、GLCMは「地上発射巡航ミサイル(Ground Launched Cruising Missile)」の意味であり、従来のMk5では難しかった地上での運用・攻撃も可能となっている。言及はされていないが、Nジャマー範囲内の地球上で使っている事からNJCは搭載している。

ニュートロンスタンピーダーを有しているのはプラントであり、あくまで「対プラントとする核ミサイルの運用・攻撃」が出来ないのみで核ミサイルそのものは封印されておらず、敵対国家への牽制や威嚇と言った目的で改良は進んでいる。


ユーラシア連邦軍の核兵器として計3基が登場する。ユーラシア連邦は大西洋連邦と違いコンパスの創設もファウンデーション王国の独立も双方への不審感からか認めておらず、ブルーコスモス残党を捕縛するためとは言えその二者が軍事境界線付近で協同作戦を行う旨を伝えられ、その作戦を承諾する傍らで境界線に牽制目的のMk72を積んだトレーラーを配備していた。しかし、ブラックナイトスコードによって配備されていたMk72のパスコードと制御を奪われてしまい、ファウンデーション王国へ向けて発射、2発発射されたの内1基はルナマリアのゲルググメナースの狙撃によって破壊されるが、残りの1基が同国の首都イシュタリアに直撃して15万人もの死者行方不明者を出す。さらに、ブラックナイトスコードはコンパスのライジングフリーダムが暴走して境界線を越えた際のどさくさに3基目のMk72を戦場のど真ん中へ向けて発射、大破したアークエンジェルやコンパスのMS部隊は核の炎に包まれる。

ファウンデーション王国戦略兵器レクイエムを使用する大義名分を作る目的で『ユーラシア連邦による核攻撃で首都を焼かれた悲劇の国、その報復攻撃』と言う構図を利用していた。戦略兵器を使うためだけに自国の国民を自ら虐殺しておきながら、被害者面のままその戦略兵器でさらなる虐殺を実行する盛大なマッチポンプを披露している。

しかし、3基目のMk72発射の際にコンパスの隊員はアスランたちターミナルの支援で全員生還しており、ファウンデーション王国との戦いのために活動停止とされていたミレニアムを奪取、戦死と思われていたキラ・ヤマトによって『自作自演で国民を大量虐殺した犯罪者』と暴露されてしまった。

『どこの世界に自国へ核ミサイルを撃つやつが居るのか!?』などと、シリーズでも前代未聞の暴挙であった事は間違いない(※)。


※:現在連載中の漫画『SEED ECLIPSE』にてブルーコスモスの工作活動による「地球連合軍が開戦を引き起こす大義名分を作る」作戦の最終段階として、核エンジンを抱えてMSで地球連合軍の基地へ特攻しよう画策しており、コズミック・イラの世界ではもはや前代未聞では無くなってしまう。堪らねえぜ、この悪辣さ。


なお、ライジングフリーダムに軍事境界線の侵犯と侵略の意志ありと判断した際には、ユーラシア連邦が核ミサイルの使用に踏み切り掛けている。コンパス側はライジングフリーダムとそのパイロットに異常が起きていたと主張しているが、ユーラシア連邦側から見れば承認していない武力組織の、それもその組織のMS部隊の隊長クラスが次世代最新鋭のMSによる軍事境界線の越境を行っており、それは『侵略戦争を仕掛けている』と言われても仕方ない状況である。


派生作品

ゲーム『Gジェネレーション』シリーズでも高い火力を誇るものの、(シリーズにもよるが)原始的な鉄の塊に威力が負ける場合もある。


『スーパーロボット大戦』シリーズに至っては、技術がインフレしすぎて「蚊が刺したのか?」とでも言うような火力負けしている事もかなりある

原因は搭載するメビウスやウィンダムが蟻の子のごとく大量に出てくるためで、それで威力まで高すぎたらゲームが破綻するためだろう。どっちの各作品群でも同じ核兵器であるアトミックバズーカ核弾頭の投擲はめちゃくちゃ強く設定されているものの、メビウスやウィンダムのように同じ装備で数十機も徒党を組んで登場する事は基本的に無い。


対戦ゲームである『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』では、威力がそれなりに高めに設定されているものの、体力が満タンの相手が一撃で堕とせないくらいには威力が落ちている。


立体物

2021年にプレミアムバンダイ限定で「HG 1/144 ウィンダム&ダガーL用 拡張セット」のマルチランチャーの一環として発売。とうとう(架空とは言え)核ミサイルまでガンプラ化してしまった。もちろん弾頭は取り出せる構造となっており、アクションベース接続用の3mmジョイントまで用意されている徹底ぶり。

入ってるミサイルにはご丁寧に核マークの水転写式デカールまで付属しているのだが、公式ページではただの「ミサイル」としか書かれずしらばっくれている。


関連動画

BGM:戦禍の傷痕


余談

  • 名前の由来は、アメリカ合衆国が開発した小型核弾頭「Mark 5」。1950年代初期に設計され、1952年から1963年までアメリカ空軍及びアメリカ海軍に配備されていた。
    • なお、広島に落とされたリトルボーイは『Mark 1』、長崎に落とされたファットマンは『Mark 3』であり、Mark 5はファットマンの再設計モデルである『Mark 4』を小型化したものに当たる。
  • 『FREEDOM』に登場した後継モデルの「GLCM Mk72巡航戦術核ミサイル」の元ネタはおそらく核弾頭「W72」と思われる。Mk5と同じく現実に存在する核弾頭から取られている。
    • 劇中で運用される事は無かったが、マルチランチャーのミサイルケースはMk5以外のミサイルも運用可能とあるので、Mk72を詰め込む形であればMSやスカイグラスパーで運用する事も不可能では無いようだ。

トール!だめだ!来るな!

  • 『SEED』における核攻撃部隊「ピースメーカー隊」の由来は、実在したLGM-118A ピースキーパーの初期段階での名称。「平和の作り手」では意味が過激だったのか「平和の守護者」になっている。
    • もちろん、SEEDでは「作る」方が採用されている。
  • 『SEED DESTINY』における作戦名「フォックストロット・ノベンバー」の由来は、NATOフォネティックコードの「F(Foxtrot)」と「N(November)」を繋げたもの。
    • なお、聞き間違えが訂正されなかったのかフォックスノット・ノーベンバーと誤った形で有名である。
  • 『デコイ』役としてダガーLを出撃させた連合軍の主力部隊の1つが「第44戦闘団」と呼ばれている。この部隊名の由来は、第二次世界大戦末期にドイツ空軍で設立された同名の防空戦闘団の名称。

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

コズミック・イラ 地球連合軍 大西洋連邦 ブルーコスモス ニュートロンジャマーキャンセラー

メビウス ウィンダム マルチランチャー

戦略兵器 核ミサイル

血のバレンタイン

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