概要
2基のミサイルコンテナを搭載した大型のストライカーパック。
コンテナのみと言うシンプルな構成で、それぞれのコンテナには大型ミサイルを1基ずつ装填する事ができる。様々な種類のミサイルを装填可能で、アークエンジェル級などの艦船に於ける多目的射出機のMSバージョンとも言える。
しかし、ストライカーパックとしては大型の部類になっている上、後方に少しばかりのスラスターしかない設計で、装着したMSの機動力が大幅に低下するとされ、劇中では完全な宇宙用の兵装として描かれていた。
アニメ本編では、地球連合軍の核攻撃部隊「クルセイダーズ」所属のウィンダムが使用した核ミサイル搭載型のみが確認されている。と言うか、この核ミサイル搭載型を最後に使用されなくなった。
実質、核ミサイル運用ストライカーパックと言える。
また、地球連合軍の次世代最新鋭MSとしてお披露目されたウィンダムが最初に使ったストライカーパックである。恐らく核攻撃の成功と共に、「コーディネイターに勝利した最新鋭機」として華々しいデビューを飾らせようとした目的があったのだろう。
多彩な弾種を装填できるはずで、対艦用の大型ミサイル運用型が登場しないのはドッペルホルン砲との兼ね合いだろうと思われるが、フレア弾、ジャミング弾、対ビーム用のアンチビーム爆雷と言った特殊弾頭を装填したマルチランチャーは終ぞ登場しなかった。
武装
Mk5核弾頭ミサイル
マルチランチャーに搭載可能なミサイルの1つ。
地球連合軍でお馴染みの核兵器。
余談
- 地球連合軍が開発したストライカーパックの中で、正式名称が安定してないため、ゲーム作品や各メディアによっては「マルチストライカー」「核ミサイルランチャー」とも記載される。また、型式番号も設定されていない。ゲーム作品でのマルチランチャーを運用するウィンダムのほとんどが「ウィンダム 核ミサイル運用型」となってる辺り、ストライカーパックではなく中身の核ミサイルが本体と判断されている。
- 非公式には「アトミックストライカー」とも呼ばれている。
- 核兵器運用MSとしては過去作品にもガンダム試作2号機などが登場したが、試作2号機は核弾頭に推力が無いためか攻撃目標に近づくであろう機体が核爆発に巻き込まれる事が懸念されていた。しかし、マルチランチャーの場合は推力のある核弾頭ミサイルを使うのでそういった懸念は無く、また対核用の防御機能が要らない。
- ただし、その場合は攻撃目標を守る防衛隊によって核ミサイル発射前に撃墜されることが懸念される。
- 運用そのものはストライカーパックに対応していれば何でもよく、最悪は人型の体裁を保っていないMAでも運用できてしまう点にある。
- 非人型でのストライカーパック対応機としては、宇宙戦闘機で開発されたMAのコスモグラスパーが存在する。
- 本編では宇宙用のストライカーパックだったが、ゲーム作品では地上適性で陸地に対応している事がよく見られる。地上だろうとコロニー内部だろうとこのマルチランチャーで容赦なく核ミサイルを放つ鬼畜なウィンダムの姿を拝む事ができる。
- 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』にて登場する新型の核弾頭ミサイル「GLCM Mk72巡航戦術核ミサイル」は地上での運用を可能としている。
- 「多彩な種類のミサイルを装填可能」とされるマルチランチャーの仕様を踏まえれば、MSやスカイグラスパーでも前述のような「地上における核弾頭ミサイルの運用」が可能であるようだ。なお、劇中では核弾頭ミサイル用のトレーラーでのみ運用されている。