「かわいい子分が 世話になったと あっちゃ たっぷりと礼を しないとな‥‥」
「受け取れ‥‥
このガトリング銃のタマをな!!」
概要
CV:柴田秀勝(リメイク版)
『LIVE A LIVE』において、初期に選べる7つのシナリオのひとつに存在する西部編に登場する無法者集団・「クレイジー・バンチ」の指揮官として登場。もとは第七騎兵隊の兵士だったが、インディアンのスー・シャイアン連合軍との戦いで騎兵隊が壊滅した際、生き残ったらしい。ディオは14人の戦闘部隊を始めとした賊徒を率い、黄金を目当てにゴールドラッシュで栄えた街「サクセズ・タウン」を脅かしていた。保安官もいるにはいたが、あまりにも強力な彼らを懐柔することしかしなかったため、息子のビリーに蔑まれていた。
そんなある日の事、旅のガンマンであるサンダウンに配下のならず者の小悪党パイクを懲らしめられ、彼を倒そうと差し向けた刺客も、サンダウンと決闘中だった賞金稼ぎのマッド・ドッグに射殺されてしまう。可愛い子分をいたぶられ、殺されて怒り心頭のディオと子分達はサクセズタウンに攻撃をかけるべく、夜明けを狙って突っ込んだ。
だがクレイジー・バンチは、マッドの提案で保安官や町民が仕掛けた罠が炸裂してメンバーが減ってしまう(どれだけ減らせるかはプレイヤー次第)。すると残ったメンバーを率いて、サンダウンとマッドを相手に戦いを挑んだ。
ここでの脅威がディオの必殺技であるガトリング射撃。ライブ・ア・ライブの全技の中でも一二を争う攻撃性能を誇る技であり、射程範囲に入ると実質的に即死する凶悪な技である。SFC版では射角が斜めだけだったが、リメイク版では縦横にも対応し、更に恐ろしい技へと変貌した。代わりに待機時間ができたので、ガトリングを構えていることを察知したらすかさず死角へ逃げる事。
得意のガトリングで大暴れしたO・ディオだったが、最強ガンマンと腕利き賞金稼ぎのタッグの前には敵わず、組織ともども滅びたのであった。
クレイジー・バンチ
ディオを筆頭とするならず者達で、サクセズ・タウンに隠されているという黄金を狙っている。
ディオ以外で個人名が判明しているのはパイクのみ。メンバーが2人死んだ時点で町の住民から「15人いる」と言われている為、総勢17人である模様。内訳は以下の通り。
- パイク…物語の冒頭に登場する。ディオの威を借る小悪党の様な物言いをするが、ヒロインのアニーから「あのパイクが子供扱いだわ」と驚かれているので、設定上は弱いわけではないらしい。決戦時には登場しないが、後述の兄弟達の中に紛れていた模様。
- パイク兄弟…パイクと兄弟の杯を交わしたメンバーで、6人登場する。実は能力はパイクより高い。オリジナル版ではウィンチェスターの威力が高く、向きによっては即死ダメージを受けたが、リメイク版では緩和された。
- ダットン兄弟…リボルバー式の拳銃を持ったメンバーで、やはり6人いる。リボルバー射撃の多段攻撃の他、火炎瓶も投げてくる嫌な奴ら。
- デュオ・デ・チコ…馬に乗ったまま投げ縄を振るうメンバーで、2人しかいないがディオに次ぐ実力を持つ。「馬で引き回し」や「踏み潰し」といった高威力技を使ってくるので、最優先で倒したい。彼らを倒せる罠は非常に分かりづらい場所に置いてあるため、通常プレイでも残りがち。
- 名無しの2人…戦闘になる事なく射殺された2人の男。呼び名も不明。ディオが「パイク『達』を可愛がってくれた奴は」と発言しているので、存在を忘れられてはいない。
なお、一人も減らさずに戦闘に入ると当然15人全員と戦うことになる。
その時の戦闘画面はかなりゴッチャゴチャ。恐らく『LIVE A LIVE』で一二を争うくらいの密度であろう。一見の価値有り。
単純に敵が多くステータスもあまり高くないサンダウンとマッドドッグ2人では荷が重いがアイテムを駆使すれば倒せないわけではない。トラップに仕掛けるためのアイテムが装備品だった場合、最終編に持ち込むことができるので、自信があれば挑戦してみてもいい。
リメイク版では戦闘の仕様変更により、ゲーム中、屈指の難易度を誇る。
先述の通り、オリジナル版よりもガトリング射撃の射程が伸びているので、きちんと倒す順番や位置取りを考えて挑まないと、蜂の巣にされてあっさり負ける。
ちなみに、15人と戦って勝利しても、後の展開は全く変わらない。PlayStationやSteamでの実績もない。強いて言えば、最終編にフライパンを持ち込めるくらいか。
ディオの正体は…
サンダウンとマッドの銃弾を浴びて息絶えたディオの亡骸は決戦後、皆の見ている前で黒い馬に変わって走り出した。それを見た保安官が思いだしたのは、壊滅した第七騎兵隊の悲劇だった。騎兵隊はインディアン軍に倒された際、一頭の馬だけが生き残っていたと言う。その時の兵士達の無念が憎しみとなって馬にとりつき、ディオを生んでいたのだった。
その後、サンダウンはマッドと決闘をするが、その際の行動でエンディングが変わる。マッドを殺さなかった場合、彼はサンダウンのせいで逃げてしまった馬の代わりに、なんと荒くれ馬に戻ったディオを愛馬として登場する。ライブアライブにおける大半のボス(オディオ)が滅ぼされているのに対し、救いのある珍しい例でもある。
なお、そんなウマの亡霊がなぜインディアンへの復讐ではなく、既に寂れた小さな町を相手に盗賊の真似事みたいなことをしていたのかは不明である(取り込んだ魂の中に凄く金銭欲の強い奴がいて、そいつの意識が表に出たのだろうか?)
最終編で
オルステッドが各シナリオのボスを操る魔王オディオのシナリオでは、相対的に最強の存在。サンダウンとマッドにガトリングを一発ずつ見舞うだけで999ダメージを叩きだし、ほぼ無傷で圧勝可能であり、回復技も4倍の効果になっているため負けは無いと言い切れる。
ほかの主人公を選択した場合、サンダウンを育てていないと鬼門になる存在。ガトリングの攻撃範囲を避けるのはもちろんだが、アイテムを投入しまくり、装備を強化しないと勝てないだろう。一方、育ててハリケンショットを覚えていれば簡単に勝てる相手である。更にレベルや装備によっては、ガトリングを正面から受けても蚊に刺された程度にしか感じなくなる。
ちなみにオリジナル版ではXボタンでの技再使用時に本来使えない技も使えてしまうというバグ技があり、オルステッドルートではそれを利用すると全てのオディオがガトリングをぶっ放す光景が見られる。
恐竜もガマヘビも拳法家も格闘家も大仏もAIも等しくガトリングガンを連射する光景は必見。
関連タグ
ライブアライブ 西部編 魔王オディオ サンダウン マッド・ドッグ
宮本武蔵…同作での声優繋がり。
ジェネラルシャドウ、大地の拳魔マク…声優繋がりの悪役。特に後者は、「功夫編」のオディオであるオディワン・リーや「現代編」のオディオであるオディ・オブライトの同類とも言える存在である。
ゾーマ…『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』での声優繋がりの魔王系キャラ。『ドラゴンクエストライバルズ』ではサンダウン役の大塚明夫氏が演じている。
ギラーミン…『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』で柴田氏が演じていた西部劇のキャラクターのような風貌のキャラ。こちらも、リメイク版の『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』では、サンダウン役の大塚明夫氏が演じている。