「お初にお目にかかる‥‥
死に損ないの半人前と よくここまで来た。」
「我ら義破門団は仲間ではない。 同門だが信頼はない‥‥
真の強さとは‥‥
そこまでせねば 求められんものなのだ。」
概要
CV.櫻井孝宏(リメイク版)
ライブアライブにおいて、初期に選べる7つのシナリオのひとつに存在する功夫編に登場する拳法集団・義破門団(ぎはもんだん)の総帥で師範。
まだ年若い青年ながらも数多くの拳法家、格闘家を擁する組織を束ねる実力者。
しかし、その性格は冷酷非情そのもので、拳法を“自分が勝つ事”および“相手を殺す事”の手段としか考えていない節もあり、自身が率いる義破門団も“構成員同士は仲間ではなく、蹴落とし合うライバルである”という意識を徹底させている。
それは自分自身とて例外ではなく、常に傍に己を狙わせる刺客を置くことで、決して誰にも隙を見せぬ精神を維持している。
一方で、組織の面子も重んじているようで、例え下っ端であろうと団員が恥をかかされればそれを組織そのものに対する挑戦と見做して全力で潰すという極めて好戦的なスタンスも特徴。
門下生達が主人公サイドである拳法流派・心山拳を襲撃し、弟子たちの命を奪ったため心山拳老師ならびに生き残った弟子と対立。自身の前に現れた両者に対してまず12人の幹部と手合わせさせて両者を消耗させ、さらに彼らが全員倒されても今度は密かに侍らせていた暗殺者を繰り出す。老師がその暗殺者の相手を引き受けたため、遂に自身と心山拳門弟との直接対決に縺れ込む。
蹴り技の狂乱飛竜脚(リメイク版では狂襲飛竜脚)、拳技の狂狼拳、飛び道具の飛爪、そして炎の術・狂装炎舞を駆使して弟子を追い詰めるが、老師から奥義を授かっていた弟子の繰り出す究極奥義、旋牙連山拳が彼の一瞬の隙を捉え、玉座目掛けてとどめの蹴りを叩きこまれる。そして、玉座を破壊するほどの勢いで飛ばされたリーは、銅鑼に叩き付けられて倒れるのであった(リメイク版ではボイスのみで「バカ……な……!?」「あり……え……ぬ……!」という断末魔が追加された)。
同門をも信頼しないで得た強さのみを追及する事で無敵と思われた流派は、心の強さに重きをなす心山拳に敗れたのであった。
なお、リーの生死についてはその後が描かれていないためハッキリせず、解釈が分かれるところである。ゲームのテーマ的にはあくまで殺さない形での決着の方が美しいような気もするが、あの戦いの中で命までは取らないように注意するような余裕もないだろう。
ただし戦闘の難易度は高く、最高にアツい流れから普通に負けかねないので注意。
どの弟子を育てたかでも難易度は異なるため、弟子によって採るべき対策は異なる。
特に反撃狂狼拳からの狂襲飛竜脚のコンボは強烈であり、HPの低いユンなんかは即死しかねない。
リメイク版では敵の残りHPを自由に確認できるようになったため、オリジナル版に比べシナリオ通りに旋牙連山拳でトドメを刺しやすくなっている。
台詞、強さ、ワザ、そしてやられ方など容姿も実力も申し分なきライバル・ボスキャラであるためか、ピクシブでもイラストになる事が多いオディオである。
なお、藤原氏による公式イラストではどれも心山拳老師や弟子たちと共に描かれており、一見するとまるで彼も老師の弟子だったように見えてしまうが、実際にはリーと老師はゲーム本編での対決時が初顔合わせとなっている。
義破門団員
義破門団門下生である一般団員たち。強い師範代クラスとザコの二種類がいる。不利になると猛虎を繰り出すなど、殺伐とした気風で鳴らす連中。元ネタは義和団と思われる。
- イーペイコウ(リメイク版CV.高田べん)
- ソウズ&マンズ
- オディワン・リーの背後にいる暗殺拳の使い手。油断しない強さを身につけるべく、リーが傍に置いている。実力はあったらしいのだが、イベントで心山拳老師が倒してしまうため、戦えない。元ネタは索子と萬子(麻雀の牌)。ピンズはいないのだろうか(リーがピンズという説、後ろの銅鑼が筒子を兼ねているという説もある)。
- チャン・リン・シャン三姉妹
- チュンチャンパイ
- 6人組の格闘家で、親衛隊的な存在。元ネタは中張牌。中央にテーブルがあるが、そちらは倒す必要はない。
- トンチャ・ナンチャ・シャーチャ・ペイチャ
- イーシ・アルシ・サンシ・スーシ
- 12幹部の前座戦を務める若手の戦士。下っ端だが幹部なのでそこそこ強い。元ネタは中国語で数を数える際の一(イー)、二(アル)、三(サン)、四(スー)と思われる。
- 孫子王(CV.堀内隼人)
- おばあちゃんを助けようとしていたユン・ジョウの弱みに付け込んでスリをやらせ、いじめていたやくざ者。不良集団「荒くれ者」を護衛として従えており、ユンを殴ろうとした所を、心山拳老師に懲らしめられる。その後、義破門団で修行して強くなるが返り討ちに遭い、捨て台詞を吐いて逃走。その後、報復として義破門団の門下生たちを扇動し、心山拳の道場を襲うように煽ったと思われる。……ぶっちゃけこいつこそ義破門団壊滅の間接的な原因な気がしなくもない。ただし、あまりにタイミングが良すぎる(義破門団の襲撃は、老師が孫子王と戦って帰るまでに終わっている)ため、逆に義破門団の陽動に使われた可能性もある。
- リメイク版の真エンディングでは手下と共に心山拳の道場の稽古を見学しており、如何なる経緯か不明だが心山拳師範と和解し、更生したようである。特にユンが心山拳師範となるルートだと、彼らの因縁に決着がつく描写になるため感慨深い。
(老師に懲らしめられる孫子王)
最終編
オルステッドを主人公にした場合、彼を含む7人のボスを操作できる。心山拳へのリベンジを果たして義破門団の強さを見せつける事も可能。
備考
彼の名前の「ワン」の部分を中国語読みの「王」と読み替えると「オディおう・リー」となり、「オディオ」と読めるようになっている。
名前全てに漢字を当てはめて「殴帝王・李 (中国語読みすると ou di wang li)」とされる事もあるが、これは元々は2ch発祥の当て字である。
HD-2Dリメイク版における英語表記は「Ou Di Wan Lee」、中国語表記は簡体字版・繁体字版ともに「李傲帝(Li Ao Di)」となっている
功夫編には全体的に中国モノのパロディやオマージュが多い(例:心山拳の弟子達の元ネタがクンフー映画と西遊記など)ため、配下の名前もそれに因むものが多い。特に麻雀用語が多く見られる。
功夫編においてはまさに絶対に倒すべき巨悪のように描かれているが、上に書いてある通り、老師とリー自身はこれまで面識は一切なく、心山拳流も義破門団も特に敵対的な関係にあったわけでもなかったなど、両者の因縁性は非常に乏しいものである。
その心山拳との対立の直接的な原因となった門下生の道場襲撃の件に関しても、実はリーは「自分がやらせた」とは一言も言っておらず、あの事件が自身の意思によるものだったのか、はたまた門下生達の独断だったのかその辺の細かい事情は不明である。
ただ、実際に彼と会った際には老師らが報復に来ることは既に想定済みといった感じであり、逆に「自分は無関係だ」とも言ってはいないので、事後か事前かともかくこの襲撃事件そのものは認識していたことは間違いないようだが、それについての自身の見解や言い分などは特に語られることはなかった。
もっとも、今回の事件は最近になって団に入ったという新参者の孫子王が起こしたトラブルがそもそもの発端なのだが、これでリーの命があったとしたらそんな下っ端の諍いにわざわざ介入したことになり、逆にリーは関係なかったとすれば部下達の勝手な暴走を看過したことになるなど、どちらにせよその結果老師達の怒りを買って義破門団は壊滅し自身も敗北するという、よくよく考えてみれば割と雑な流れの展開だったりする。