CV:若本規夫
オリジナル版概要
最終編における心山拳師範に対応したダンジョン〈技のダンジョン〉に待ち構えている相手。
別格クラスの強敵な訳でもないので、それだけなら特に語る必要がなく、特にリメイク版ではその延長線のような存在で終わるだろう。
問題はオリジナル版。
拳士とはほど遠い振る舞いを見せるオカマキャラだったのである。
「◯◯ちゃん♪ 待ってたわ〜♡」
本来心温まるシーンで使われるBGM『WARM・A・LIVE』でのバトル。名曲の無駄遣いとは正にこれを指す。
使用してくる技も「素敵な御方♡」「だきつき」「あまいささやき」「色気」の4種と、拳士とはかけ離れたものばかり。
ダンジョンの通路でしつこく付きまとってきて、何回倒してもしれっと蘇ってくるため、それらを幾度も退けなければ進めない。
そのしつこさから幕末編のオカメの方を連想したプレイヤーも多いだろう(あちらは正真正銘の女性だが)。
最後に、最深部にある「達人のヌンチャク」がある部屋でも待ち構えているが、ちょっと様子が違った。
「あ⋯もしかして 怒ってる?」
もしここで「怒ってない」趣旨の選択をすると、案外あっさり引き下がる。
一方、「怒っている」を選択を選んだ場合、なぜか逆ギレしてボス戦BGM『MEGALOMANIA』が流れて最後の戦いが始まり、この場合は勝利すると二度と姿を見せなくなる。
ちなみにドロップアイテムに優秀な回復アイテム「アリスのビスケ」を頻繁に落とす。
回復アイテム目当てにわざと残しておくか、怒らせて完全に打ち倒すかはプレイヤー次第である。
なお、ボス敵にもかかわらず倒された際の演出がザコ敵が消滅するものと同じである(ジャギィイエッグも同じ境遇だが、あちらは4体で襲ってくるので分からなくもない)。何度も戦う場面があるので、ゆっくり消えるモーションだと時間がかかってしまうためだろうか?
リメイク版では
リメイク版ではCVに若本規夫を起用。
昨今のコンプライアンスやPCへの配慮からか、性格が大幅に変更となっており、好戦的な性格に変わっている。戦闘前のポーズもキス顔から鶴の構えに。BGMも最深部以外では、通常戦と同じ「LIVE・A・LIVE」となった。
好戦的な拳士となったため、使用する技も「好敵手!!」「締め付け」「酔拳」「闘気」に変更されているが、よく見るとそれぞれの性能とネーミングがオリジナル版と絶妙に対比していたりする。そのため〈技のダンジョン〉のネーミングに違わない相手にはなった。
尚、オリジナル版ともども、最終編主人公を心山拳師範にしていた場合、戦闘前に師範の本名(ファーストネーム)を呼ぶようになっている。
彼以外だとアキラと初めて会った時しか、彼(彼女)の名前を呼ばないので、最終編で師範の本名が聞ける貴重な機会となるだろう。
オリジナル版では最深部の彼を倒さない限り通路を出入りするだけで再戦ができたが、リメイク版においては1度倒した通路には登場しないようになったため、数量限定となりドロップアイテム稼ぎには向かない。
「む、レイ!
待っていたぞ…!!
どうじゃ…?
わしと一戦交えぬか…?」
ニア ああ!
「そう来なくてはな!」
最終編真エンディングでのスタッフロールムービーでは、心山拳師範の対決相手がイーペイコウからボイスハートに変更されている。
余談
名前の元ネタは、アメリカの歌手ユニット「トミー・ボイス&ボビー・ハート」(参照)。ただし、名前の由来となっただけで、元ネタの彼らは別にデブでもオカマでもない。
尚、何故スーファミ版でオカマになったのかの経緯はスタッフにも謎らしい。
関連タグ
尾手院王:同作品の声優繋がり。
ルビカンテ:時田貴司氏が制作した作品であるファイナルファンタジー4の声優繋がり。また件のメインキャラクターでありライバル関係でもあるエドワード・ジェラルダインを演じた石丸博也氏は同作では心山拳老師を演じている。
カルノフ:筋肉質だがデブ親父・腹に傷痕がある・辮髪と瓜二つのデコ名物キャラ。
ハート様:こちらのデブな「ハート」もアニメではオカマ調の喋り方をしていた。名前を考慮すると元ネタの可能性あり。
コンプライアンス:国際的事情によりオカマではなく、真面目な武道家の敵に生まれ変わった。