ストーリー
平和なクリミア王国に邪悪な魔物たちを率いる悪しき魔法使いが攻め込み、
王国の平和は崩れ去ってしまった。 その様子を嘆いた神は、一人の男に
魔物軍団を討ち取るよう命令し、下界へと遣わした。
男の名はカルノフ。人間だった頃に悪行ばかり働いていたため罰を受け、
天界の神の召使として転生させられていたのだった。
果たしてカルノフは魔物軍団を討ち果たして自らの罪を償い、
自由を得ることが出来るのか。
(以上、FC版のバックストーリーより。
オリジナルのAC版では特にストーリーは語られておらず、ただ宝を探すだけ)
概要
本名は「ジンボロフ・カルノフスキー」
主人公なのだがその風貌は、スキンヘッドで泥鰌髭を生やした、上半身裸の太ったオヤジ。
口から火を吐き攻撃をする。太っている為なのかは定かではないが、
動作が全体的にもっさりしており、機敏な動きで敵を軽快に避けるということはできない。
世界観もさながら、主人公らしからぬ風貌の親父をメインにおいたことも合わさり、
「デコ三大奇ゲー」と呼ばれることになってしまう。
だが、その後はすっかりデータイーストの看板キャラクターとして定着し、
同社の様々なゲームにゲスト出演をしているが、何故か扱いが悪い。
ちなみに、FC版のカルノフのパッケージイラストはデフォルメがなされている。
なお、当時の任天堂は同じメーカーが1年間に発表出来るタイトル数を制限していたため、FC版は特例として制限がなかったナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売されている。
『ファイターズヒストリー』のカルノフ
データイーストの格闘ゲーム『ファイターズヒストリー』では、何とラスボスとして登場。
初代と続編『ダイナマイト』にてラスボスを務め、ラスボスではないが『溝口危機一髪!!』にも登場している。
このシリーズ内での設定としては「ロシアの大富豪(恐らくカルノフで手に入れた財宝を元手に社会的に成功したと思われる)」であり、謎の主催者「K」として大武闘会「グレートグラップル」を主催。
自身も参加し、世界最強を自負する格闘家たちをことごとく倒し常に優勝し続け、常勝無敗の帝王として君臨している。
その強さと決して表の世界には姿を現さない彼を、人々は「伝説の神の使い」と呼び恐れていた。
・・・・・・ロシア出身という設定は、間違いなくこいつの従兄弟という設定の逆輸入であろう。
しかし、己の力を過信していたが故に初代では見事に敗北し、何もかもを失ってしまう。
その後、自分を鍛え直す為に祖国ロシアの極寒の地で厳しい修行に明け暮れ、続編の『ダイナマイト』ではリベンジを目的に再びグレートグラップルを開催する。
『ダイナマイト』の海外版タイトルが「KARNOV'S REVENGE(カルノフズリベンジ)」となっているのは、このストーリーが由来である。
『溝口危機一髪!』でも主人公を含む一部キャラがリストラされる中、続投。
溝口モードではタコのハリボテを探しに来た溝口誠に、瓶詰めの タコのツケモノを渡すというしょうもないギャグをやっていたが、自身のストーリーモードでは神に天上界へ戻るよう告げられ、はしごで大空へのぼっていった(原作カルノフのネタ)。
なお、『溝口危機一髪!』ではスーパー100キックの縦バージョンである『はしご蹴り』なる技が追加されている。
本シリーズにおいても彼の外見は「スキンヘッド・泥鰌髭・上半身裸・デブ」と従来のカルノフ像をバッチリ踏襲してはいるが、常に人を食ったような笑みを絶やさず、「ダイナマイト」以降は初代の激闘でつけられた大きな傷跡が身体のあちこちに生々しく刻まれているなど「(いろんな意味で)ただ者ではない」感は大きく増しており、立ち位置的にも扱いの悪さは微塵も感じさせない。
また、性格的には尊大で非情、常に相手を見下ろした様な口調で喋るが、勝利時の台詞では格言めいた的確な言葉を相手にぶつけるなど、理知的な面も見受けられるほか、肝心の格闘技に対しては誰よりも真摯であり、正々堂々戦って敗れた相手には素直にその力を認める一面も持つ。
加えて『ダイナマイト』開催時にはファイター達に自分で招待状を書いて送っているなど、中々律儀な面も併せ持っている。
ひょっとすると彼の性格は自らを格闘家として常に厳しいところに追い込む気概の表れなのかもしれない。
カルノフの招待状
《格闘家諸君へ》
-グレートグラップル開催のお知らせ-
突然で恐縮だが、上記の通り今年もグレートグラップルを開催する運びとなった。
恐らくこれが最後の大会となるだろう。
一年前の大会では不覚を取ったが今年はそうはいかん。
あの時受けた屈辱は倍にして返す!
更なる修行を積んだ諸君の参加を心待ちにしているぞ。
追記:今年は君達がまだ知らない格闘家も若干名参加する予定だ。楽しみにしていたまえ。
トリオ・ザ・パンチのカルノフ
ステージ1~11にかけて、ザコとして延々と湧いて出てくる。
画面を埋め尽くすほどのカルノフの姿はかなりシュール。
本編同様火の玉を吐いてくるほか、爆弾も使ってくる。
・・・が、放っておくと設置した爆弾の様子を見に行き、お約束で爆発に巻き込まれ自滅するというアホの子でもある。
ドラゴンニンジャのカルノフ
ステージ1のボスとして登場。ご丁寧にBGMもカルノフのアレンジ版。
最初のボスゆえか弱く、緩やかな動きで近づき炎を吐いてくるだけである。
更に最終面のボスラッシュでは色違いのカルノフが出現するが肌の色が鉄板のような色という代物。そして、この色違いカルノフはエンディングの敵キャラ紹介では何故か「草餅カルノフ(KUSAMOCI KARNOV)※原文ママ」と書かれている。
関連イラスト
関連タグ
天使:神の使いであるため、彼も広義では天使。