トリオ・ザ・パンチ
とりおざぱんち
正式名称は「トリオ・ザ・パンチ NEVER FORGET ME」。
データイーストより発表されたアーケードタイトルであり、あまりにも個性的すぎる三人の主人公の中から一人を選んでステージを進攻するアクションゲームである。プレイヤーを呆然とさせる奇妙奇天烈な演出が作中に無数に散りばめられており、同社のカルノフ・チェルノブと並んで「DECO三大奇ゲー」の一つに数えられる。
ロケテスト時は「TVすごろく トリオ・ザ・パンチ」のタイトルであり、その名の通りすごろくゲームであった。止まったマス毎にステージがある仕様であったが、上層部の判断により双六要素は撤廃され、全35ステージを丸々攻略していく仕様になった。
なお、ロケテストで使われた「TVすごろく トリオ・ザ・パンチ」版は一応現存しているらしく、この世にたったひとつしか無いとの事。
ちなみにこのゲームは退社希望の社員に対して、会社側が「退社するならゲームを作れ」と言う要望に応えて出来た物…と噂されている。
ゲームはまぁアレだが、BGMは流石ゲーマデリックともいうべき出来。
ただし、ゲーム中は選択したキャラクターの一曲しか流れない。
ステージが移ろうが延々とノンストップで流れ続けるトリップ仕様。
2022年5月19日にSwitch・PS4のアーケードアーカイブスで配信開始。伝説のバカゲーを体感せよ!…ちなみにアーケードアーカイブスのラインナップ発表から二年後のリリースである。
ちなみにこれ以前にプレイステーション2の「オレたちゲーセン族」で家庭用移植されたが、不具合が多かった。
タフガイ:サントス
プレイアブルキャラ。野球帽を後ろ前に被りランニングシャツを着てサンドバッグを武器に戦う熱血野郎。飛び道具が無くリーチも短いが、キャラは濃い。おそらくプレイアブルキャラ三人衆の中で最も変な奴。三人の中で1ステージ中一回だけ発動する技「ここ一番」でのインパクト溢れるデカ変顔(イラスト参照)がこの作品をある意味象徴している。アーケードアーカイブスでも本作のアイコンは彼の変顔である程。
忍者:カマクラくん
プレイアブルキャラ。兜を被った忍者。手裏剣と短刀で戦う。ダメージを受ける度に変わり身の術を使うが、再び現れるまでがやや遅め。ジャンプ中に放てる手裏剣が使いやすいため、プレイアブルキャラ三人衆の中ではおそらく最も使いやすい男。
剣士:ローズサブ
プレイアブルキャラ。上半身裸の剣士で知ってる人が見ればどう見ても別な会社の某マッチョ戦士。リーチは長く、飛び道具も使用可能になるが、他の2名のキャラが濃過ぎてか、なんかジミ。とはいえ、パンイチマッチョ(もちろん股間はもっこり)という絵面はなかなかのインパクトで、プレイアブルキャラ三人衆の中ではおそらく最も暑苦しい野郎。
チンさん
3人の師匠と思しき人物。時にルーレット画面に登場し、時には敵となってプレイヤーの前に立ちはだかるのぢゃ。彼もまたサントス同様顔がデカくなる。
ファミコンにもなったデコゲーの主人公キャラ。今回は敵キャラとして、火を吐き、水に潜り、空を飛ぶ。曲がりなりにも主人公経験者なのに、ザコとしてわらわら湧いて出てきては片っ端から殺られていく不憫なデブ。
同じくデコゲーの主人公キャラ。敵として現れ、巨大なハンマーで攻撃してくるが、積極性には欠ける。
ピンク色した敵ボスキャラの一体。勝っても負けても呪われる。が……通常攻撃が連射の効く飛び道具の上、しゃがめばあらゆる攻撃を防御と呪われた方が明らかに強い。惜しむらくは、呪いが1ステージ限りで解けてしまう事か。
ミケランジェロ・ブオナローティ作。コンティニュー画面に(本編とは全く異なる写実的な頭部が)登場し、コンティニューすると顔面が【。⊿゜】の様な落書きに変わる。尚、本編には一切絡んで来ない。
ステージ18「青い鳥だ」に登場するケンタッキーなおじさんっぽい敵は、携帯アプリ版ではピエロに容姿が変更されたが、アーケードアーカイブス版では服や手に持つ箱の色を変更しているもののオリジナル版とほぼ同じ容姿として再現している。
アーケードアーカイブス版でのスコアランキングでは1コインクリアか否かでも分けられている。