概要
タイトーより発売された、英雄コナン似の鋼の肉体を持つ蛮人の盗賊「ラスタン」を主人公としたゲームシリーズ。以下のシリーズが存在する。
ラスタンサーガ
1987年に発売された業務用アクションゲーム。日本以外では単に『RASTAN』の名前でリリースされている。
操作は4方向レバー、攻撃ボタン、ジャンプボタン。ライフ&残機制で全6ステージ。
日本では1988年にMSX2、1991年にゲームギアに移植、2005年にプレイステーション2用『タイトーメモリーズ 上巻』、2006年にプレイステーションポータブル用『タイトーメモリーズ ポケット』に、2022年にイーグレットツーミニに収録されている。
対して北米では1988年にセガ・マスターシステム、1990年にアップル2 GS、IBM PCに、ヨーロッパではZXスペクトラム、アムストラッドCPC、コモドール64に移植され、販売エリア間で互換する機種がないという珍しいことになっていた。
2024年にアーケードアーカイブスでPS4用とNintendo Switch用が配信されたが、これによってようやく世界中で互換したことになる。
ラスタンサーガⅡ
1988年に販売された業務用アクションゲーム。時系列的には前作より前であり、ラスタンの称号を得る以前の話となる。
ヨーロッパでは『NASTAR』、北米では『NASTAR WARRIOR』の名前でリリースされている。
(詳細は当該記事へ)
ウォリアーブレード
1992年に販売された、2画面筐体専用の業務用ベルトスクロールアクションアーケードゲーム。副題に『RASTAN SAGA EPISODE Ⅲ』とあるように、正統なるラスタンシリーズ第3弾である。
2007年、プレイステーション2用『タイトーメモリーズ2 下巻』に収録されている。
(詳細は当該記事へ)
ウォーリアーブレイド ラスタンvsバーバリアン編
2002年に北米で発売された、原題を『BARBARIAN』とするプレイステーション2用3D対戦格闘ゲーム。
2003年にヨーロッパと日本でも発売され、見出しの表題は日本のみのタイトル。
開発はフランスの「タイタスソフトウェア」(2005年に倒産)で、販売はアメリカのサファイア(Saffire)株式会社(2007年に倒産)。
北米版の主人公名は「ダガン」とあり、容姿も似ていないことから、本来ラスタンとは無関係であったものをラスタン名義に変更してタイトーが日本で発売したものと思われる。
北米と日本ではゲームキューブ版も発売されたがヨーロッパ版は発売中止。その代わりにヨーロッパのみXbox版が発売されている。ゲームボーイアドバンス版の発売予定もあったらしいが中止になっている。
ゲスト出演
- 1989年発売のタイトーの業務用ゲーム『チャンピオンレスラー』のプレイアブルキャラクターの中に「ミラクル・ラスタン」というキャラが登場する。
- 1992年発売の同じくタイトーの業務用ゲーム『ダイノレックス』で、恐竜による格闘戦を勝ち抜いたプレイヤーは、最後に現在の王と人間同士によるサドンデス戦をするのであるが、そのプレイヤー側のキャラが『ウォリアーブレード』のラスタンと思しき顔と姿をしている(グラフィックを一部流用したパロディ)。
関連動画
各機種比較動画
AC版プレイ動画
MSX版プレイ動画
GG版プレイ動画