ウォリアーブレード
うぉりあーぶれーど
運命の囁きが聴こえる。
”行け!さい果ての国へ
勇者の旅路(たび)を再び歩め”
タイトーから1992年に販売されたベルトスクロールアクションアーケードゲーム。
ダライアス2と同じく2画面筐体専用ゲームで、副題に『RASTAN SAGA EPISODE Ⅲ』とあるように1987年の『ラスタンサーガ』、1988年の『ラスタンサーガ2』に続くシリーズ3作目である。
『ラスタンサーガ』でドラゴン討伐を果たしたラスタンがセーム王国を後にし、再び冒険の旅に出た時の話というのが本作の大筋となっている。
プランナーは『ナイトストライカー』や『キャメルトライ』、『ソニックブラストマン』などの企画者で、『ICO』、『ワンダと巨像』のプロデューサーでもあるぱぱら快刀氏(海道賢仁氏)。
操作は8方向レバー、攻撃ボタン、ジャンプボタン。ライフ制。
単発の1ステージ目をクリアすると、2ラウンド構成の4つのステージの中から進行する順番を都度選択し、クリアするとキャラの能力がアップする。最後に単発の最終ステージをクリアすればエンディングとなる。
選択できる4つのステージ(城、塔、海賊船、地下迷宮)にはそれぞれ隠しラウンドが存在し、各ステージでコンティニューするか或いはディップスイッチの設定が「LONG」に設定されているかで遊ぶことが可能。そのラウンドをクリアすると通常のステージクリアでの能力アップとは別にキャラの能力がアップする。
これまでのシリーズと違いキャラ選択が可能。大剣を使う戦士「ラスタン(RASTAN)」、二刀流の苦無を使う忍者「デューイ(DEWEY LINFORD)」、ムチを使う女盗賊「ソフィア(SOPHIA COLES:本名はエカテリーナ=フォーベルバウン)」から選ぶ。2P同時プレイが可能。
アイテム取得で登場する魔術師「マハディデカラディ(MAHADIDEKARADI)」は何ら加勢せずプレイヤーの後を付いてくるだけだが、プレイヤーが蹴り飛ばすと、隕石を降らせたり、敵を凍らせたり、石像に変えたり、眠らせたりと、そのMP量や敵の数に応じた魔法を放って協力する(MPはアイテムで回復)。ただ、ボス戦前になると消える。
2007年発売のプレイステーション2用『タイトーメモリーズ2 下巻』に収録されている。
2024年12月19日にアーケードアーカイブスにて移植・配信。それに先行する形で同年11月28日発売の「タイトーマイルストーン3」に収録されている。
裏技として、エンディング開始と共にレバガチャしていると「HIDDEN STORY」が現れ、それを読めばラスボスのアウトラインがわかる。エンディング曲も、通常ならば途中で切られるところも最後まで流れる。
ネームエントリーの際に業務用ゲームの会社名を入力すると、その会社の代表的なゲーム名(一部が■で伏字になっている)に書き換わる。
本編中の敵側のボイスはドイツ語で、声優は「アサヒスーパードラーイ!」とCMで喋ってる人と同じ人であるらしい。
キャラの動きを細かくし過ぎたため、ゲーム終盤でキャラ容量が足りなくなったため最終面が淡泊になった上、当初は予定にあったラスタンらの目的である『最後の秘宝』に使える容量がなく、「最後の秘宝は見つからなかった。初めから無かったのかもしれない」という内容に書き換えたとのこと。