概要
アサヒビールが製造販売する生ビール商品(沖縄県ではアサヒ傘下のオリオンビールが製造)。現在は青島ビールなど世界各地の提携ビール工場で現地生産されている。
1987年、それまでの苦味とコクのあるビールから、甘味が少なくキレの強い「辛口(ドライ)」の味わいを強調した新しいビールとして売り出された。
スーパードライのヒットを受け競合の3社(麒麟、サッポロ、サントリー)は相次いで「ドライ」の名を冠した商品を発売し、一定の成果を上げるが、あらかじめ大量の生産能力を確保していたスーパードライは他社を凌ぐ売上を記録し、「ドライ戦争」と称された熾烈なシェア争いを制した。
以来30年以上にわたって、基本デザインと味を殆ど変えずに販売されていたが、2022年に製法と缶(ラベル)デザインを一新。
2023年秋にはアルコール3.5度(オリジナルは5.5度)の「ドライ・クリスタル(白基調のデザイン)」もリリースされる。
また、ノンアルコールの「アサヒドライゼロ」も2012年より売り出され、こちらも毎年のリニューアルで売り上げを伸ばしている。
余談
TVCMの締めに流れる「アサヒ、スーパードゥラァ~イ」という巻き舌の商品名コールも(担当は国井修)、発売当初から現在に至るまで使われており、『ポプテピピック』でもネタにされた。
ナレーターはたびたび変わっており、小杉十郎太、小山力也、中田譲治等、アニメ好きにもなじみ深い名前が並ぶ。現在の担当は加瀬康之。
イギリスやアメリカ合衆国でも現地生産を行っており人気のビールであるが、Super "DRY"という商標は英文法的には破格であり、英語圏の人々にとってはどうにも違和感を覚えさせるものらしい。
イギリスにはSuperdryを”直訳”した「極度乾燥(しなさい)」なる怪しい日本語を売りにしたアパレルブランドがある。