概要
「キャメルトライ」はタイトーが1989年に販売した業務用アクションゲーム。
プランナーは『ナイトストライカー』や『地獄めぐり』、『ソニックブラストマン』などの企画者で、『ICO』、『ワンダと巨像』のプロデューサーでもあるぱぱら快刀氏(海道賢仁氏)。
操作系はパドルコントローラーとシェイクボタン。パドルを回して迷路を回転させ、ボールを転がして制限時間内にゴールへ導くという内容。迷路には重力が働いており、転がる程にボールの速度が上がる。その勢いで破壊可能なブロックを壊せる。
シェイクボタンは迷路をシェイクさせてボールをジャンプさせるのみならず、押しっぱなしでボールの速度を上げることが可能。
なお、当初は人型を転がす心算だったらしいが、TETRISの流行を見て無機質なものに変更したとのこと。
裏技として、スタートボタンを押しながらステージ選択するとボールを以下の9種類の中から変更できる。
- 通常の青い玉
- Mr.キャメルトライ(自機がボールになる前の名残?)
- ちゃっくん(『ちゃっくんぽっぷ』の自機)
- 『地獄めぐり』の主人公の顔
- インベーダー(『スペースインベーダー』の敵キャラ)
- 『プランプポップ』の自機
- 『オペレーションウルフ』の主人公の顔
- 漫画家 雑君保プのキャラクター
- 黒い玉(通常の玉よりも重たい)
なお、雑君保プのキャラは開発者が無許可で入れたらしく、発覚後 上司にこっぴどく叱られたとのこと(…そりゃそうだろ)。
1991年にX68000、1992年にスーパーファミコン、1994年にFM-TOWNSに移植され、2005年発売のプレイステーション2用「タイトーメモリーズ上巻」にも収録されている。
なおスーパーファミコン版は裏技(パスワードを「TYPE」と入力)で選択できるボールが5種類になっている。