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概要編集

元来はアーケードゲームであったが家庭用ゲーム機・パソコン携帯電話にも対応版が作られている。略称は『電GO』


初作品は1997年に登場した同名作品で、それまで多くの子供などが夢見る職業ながらも実際に運転する機会のない存在であった「電車運転士」というものを身近に体験できるゲームとして、当初想定していた鉄道ファン層はもとより、一般のサラリーマンや女性層にまで幅広くヒットしたことで知られる。


鉄道運転シミュレーションの類はこれが史上初めてというわけではなく、以前よりパソコン鉄道博物館などでも存在していたが、このソフトは多くの人間にプレイしてもらうために、実際の運転よりかなり簡略化されている。グラフィックはそれまであったような実写映像を用いず、3DポリゴンのCGを用いており、これにより実写映像を用いた作品であった「止まった際には走っていた対向列車も不自然にその位置で止まってしまう」現象を解消している。


2004年以降は純粋な新作が作られていなかったが、2016年8月8日、TAITOがアーケード版の新作電車でGO!!(タイトルの「!」が前作より1つ多い)を発表した。


シリーズ前史編集

前例が存在するようにもともとこの手のゲームのアイデア自体は存在していたが、コンピュータのスペックなどの技術的な問題やルールが複雑になることから「売れない」という意見が根強く実現できずにいた。

そんな中アーケードゲームが格闘ゲームやレースゲーム、シューティングゲームが主体となり次第に先鋭化していったことから「一般客がもっと簡単に遊べて興味をもたれるテーマとして鉄道に着目した」と当時のプロジェクトリーダーである斎藤晃は語っている。


『電車でGO!』シリーズのルール編集

実際の鉄道車両の運転台をベースにしており(アーケード版の筐体は205系をベースにしている)、手で加速用のハンドルである「マスコン」と減速用のハンドルである「ブレーキ」を操作し、電車の速度を制御する。足で警笛を鳴らすペダルを踏むことも実際の鉄道車両と同じ。

コントローラーやアーケードのシリーズによってはマスコン・ブレーキが一体化しているワンハンドルのものもある。


減点項目編集

  • 制限標識:1km/hでもオーバーしたら解除時に20秒減点(初代)。
    • 初代では予告もなく突然制限標識が表示されたが、『2』以降は点滅する形で予告も行われるようになった。その代わり制限区間に入った時点でオーバーしていると減点となる。1~2km/h程度のオーバーならば許容されることも。
  • 臨時信号:制限標識の派生。徐行予告信号が表示された後、徐行信号機が表示されるまでに25km/hまで減速する必要がある。
    • 『プロフェッショナル2』の湘南新宿ライン北浦和駅付近(武蔵野線の貨物線が分岐するあたり)のそれが初見殺しとして有名(この区間はほとんどが通過駅であり、ある程度速めのスピードでこの徐行区間に突入することが多い)だが、初代でも山手線で大幅に早着すると表示されることがある。
  • 駅構内再加速・非常制動停車:非常ブレーキでの停車は『2』以降では御法度となる。再加速は停止位置より手前で停車した場合のペナルティ、という位置づけ。
  • 制限信号:減速(緑+黄、制限70km/h)・注意(黄、制限45km/h)・警戒(黄+黄、制限25km/h)の3種が存在。ダイヤより早く停車(早着)、『2』以降は通過(早通)することによって表示される。
    • 当然従わなければ停止信号になり減点となる(後述)が、かといって信号に従って減速すると今度は延通・延着のリスクがある。
    • 『プロフェッショナル2』のみ制限信号が表示されることは無いが代わりに早着時点で減点される。
  • オーバーラン:停止位置から離れるほど大きく減点される。
  • 車両・車止めへの接触(秋葉検定):車止め・連結車両・踏切で立ち往生中のトラックなどに激突。オーバーランの亜種。
  • 救急車:『名古屋鉄道編』の美濃町線。緊急走行しながら接近してくるため停止しなければならない。ただし停車すると逆に加点される。
  • 信号無視:信号の速度制限をオーバーした場合。『2』以降はオーバーした速度分(最大20点)。
    • 『名古屋鉄道編』の美濃町線及び『旅情編』の併用軌道区間では道路信号にも従う必要があり、赤信号で停止線をオーバーすると15秒減点となる(黄色信号のうちに停止線をオーバーした場合はセーフ)。
    • 道路信号が切り替わるタイミングはランダムであり、その点を考慮してダイヤに余裕があり遅延のペナルティも少ない『旅情編』に対し、『名古屋鉄道編』は他線と同じように遅延のペナルティが発生する。
  • セクション内停車:『2』以降、セクション内で停車すると減点。気動車の場合は問題ない。AC版『高速編』ではマスコンを入れたままセクション内で停車すると…
  • 終着駅進入後に時間切れ(強制的に運転中止)
  • 警笛標識無視

加点項目編集

  • 停止位置遵守:シリーズによって範囲が異なるが、停止位置に近い位置(基本的には0m(±49cm以内))で停車することによって加点される。
    • 0cm停車を達成すると結果発表の際にカッコウの鳴き声と共に「Excellent!」と表示、鉄ちゃんから「エークセレーン!」と称賛され、さらに加点される。
  • 隠し警笛:特定の箇所にて警笛を鳴らすことで加点される。保線作業員や踏切手前に存在することが多い。
    • 『FINAL』の中央線のように制作当時大規模な工事が行われていた路線では当然作業員のいる場所も多く、隠し警笛も多数存在する。
    • 『名古屋鉄道編』では隠しミュージックホーンも存在する。
  • 定着・定通:ダイヤの提示通りの運行をすると加点。定着は『1』や『2』、それ準拠のシリーズにおいては停止位置遵守したうえで定時の範囲内(前後2秒ずつまで)で停車した場合にさらなる加点、『3』や『プロフェッショナル2』では、定時ダイヤの秒数ちょうどに停車した場合の加点と、停止位置遵守の加点がそれぞれで判定されるようになった。
  • セクション通過:『プロフェッショナル2』の湖西線内を除いたセクション区間は、加速が可能ではあるが、該当区間を惰性走行すると秒数が増える。
  • 連結:一部シリーズでは連結作業がボーナスゲームとして存在、制限時間内に衝撃を抑えて連結することで加点される。
  • 指差歓呼:『64』およびガラケー版に存在。前者は『ピカチュウげんきでちゅう』のマイクを使用することによって信号での歓呼ごとに加点、後者は制限速度をテンキーで入力することで加点される。

一部シリーズ限定の要素編集

鉄人モード編集

『3通勤編』で搭載されたモード。運転区間や操作方法は通常モードと同じだが、

  • 強制的に距離隠し
  • ブレーキ表示がない(PS2版などは、ブレーキ表示がお猿さんによって見えにくい)
  • 持ち時間の加減点が通常モードより多い
  • 速度制限予告が点滅しない

というガチ勢向け仕様となっている。

残り距離が表示されないため、停車時は停止位置目標を頼りにするしかないのだが、同じ路線でも車両によって異なるので、プレイし始めていきなり鉄人モードをプレイするのはオススメしない。ある程度路線や車両のクセを把握した上で挑もう。

なお、それ以外のシリーズでは加減点のルールがそのまま、残距離やノッチ数、速度が表示されなくなるプロフェッショナルモードへの切り替えができる。表示されなくなる要素はシリーズによって異なる。


ファミリーモード編集

同じく『3通勤編』に搭載されたモード。

時間制限が存在せずペナルティも一切無いため、手前勝手に操作可能なモードであるが、運転の上手下手に関係なく数駅で強制的にゲーム終了となる。

ただしコンティニューすれば全区間走破は可能。


入出庫編集

『新幹線 山陽新幹線編』の上り「こだま656号」・下り「こだま579号」は博多南線と直通するダイヤで、「こだま656号」は一度ノーコンティニューでクリアすると、次回の運転からは博多総合車両所から、下りこだま579号はノーコンティニューで博多南駅に到着し、なおかつ博多南駅の停止位置が±29cm以内であれば博多総合車両所への入庫が運転できる。


キッズモード編集

『新幹線EX 山陽新幹線編』に搭載されたモード。

  • Wiiリモコンを振って加速、Bボタンでブレーキ。また「キープボタン」により、現在の速度を維持する。なおダイヤは設定されず、評価対象にならない。
  • クッキングママなどのキャラクターがゲーム画面に登場し、Aボタンでキャッチすると加点される。
  • ATCによる速度確認は画面上で当該箇所をAボタンで押すことで行われる。

車掌乗務編集

『FINAL』および移植版に収録されているモードで、名前通り車掌の仕事を体験できるゲームで、次駅放送及びドアの開閉を行う。なお、2人プレイにも対応し、運転士と車掌で分担してプレイできる。車掌の業務内容が少ないため、ワンマン運転のような遊び方もでき、これを利用したハイスコアアタックのやりこみを行ったプレイヤーもいる。


収録路線編集

※AC:アーケード筐体、PS:プレイステーションPS2:プレイステーション2、SS:セガサターン、DC:ドリームキャスト、64:NINTENDO64、Win:WindowsPSP:プレイステーション・ポータブルDS:ニンテンドーDS、WS:ワンダースワン、GBC:ゲームボーイカラー、NGP:ネオジオポケット

※→:この区間のこの方向のみプレイ可能。〜:この区間の上下線・内外回り共にプレイ可能。全線:その路線・会社全区間の上下線・内外回りをプレイ可能。

※『電車でGO!!』『はしろう山手線』収録路線については当該記事を参照。ここでは旧作についてのみ扱う。


電車でGO!(電車でGO! EX)編集

AC・PS・WS・GBC・Winで発売。PS版は後にSIMPLE1500シリーズ Vol.103 THE 元祖電車運転士』としても発売された。『EX』はAC・SSで発売。


  • 山手線・京浜東北線の発車メロディはオリジナル。
  • 嵯峨野線はAC版稼働開始時電化されていたが、本作では1989年3月5日以前の非電化かつ馬堀駅嵯峨嵐山駅間は旧線(現在の嵯峨野観光鉄道線区間)時代で制作されている。また旧線時代にはない太秦駅(1989年3月11日開業)が登場するほか、嵯峨嵐山駅は非電化時代「嵯峨」だったが、「嵯峨嵐山」と表記されている(車内放送は「嵯峨」、『プロフェッショナル仕様』では表記も修正済、しかし『3通勤編』ではなぜか戻された)。初級ダイヤでは嵯峨嵐山駅→丹波口駅間が省略される。
    • 記念すべき第1作で嵯峨野線、それもAC版稼働開始より8年前の旧線時代で収録された理由は斎藤晃氏が学生時代に亀岡市京都学園大学(現:京都先端科学大学)への通学に利用していたためであり、非電化であるのはその思い出の反映という向きがある。
    • このほか斎藤氏は「他の路線が大都市圏の通勤路線だったので、渓谷の景色が楽しめる変化にとんだ線形だったため」と言及している。
  • JR京都線は快速だが、西大路駅向日町駅長岡京駅は停車、山崎駅は通過(桂川駅島本駅は当時未開業)。
    • こちらも斎藤氏の実家に近い路線だったため収録したとされている。
  • 『EX』は改良版で、「ダイヤ」などが追加された。

2高速編(2高速編 3000番台)編集

AC・PS・WS・GBC・NGP・Winで発売。AC版・Win版以外のタイトルは『電車でGO!2』となっている。『3000番台』はAC・64・DC・Winで発売。64版はタイトルが『電車でGO!64』となっている。

収録路線収録区間プレイ可能車両
秋田新幹線東北新幹線秋田駅大曲駅盛岡駅新花巻駅200系E2系E3系
奥羽本線秋田駅→大曲駅701系
田沢湖線田沢湖駅→盛岡駅701系5000番台
北越急行ほくほく線(信越本線含む)直江津駅六日町駅485系(はくたか色・3000番台)681系2000番台・HK100形
京浜東北線横浜駅→品川駅→上野駅209系
山手線東京駅→新宿駅(外回り)205系
東海道本線(JR神戸線)大阪駅→神戸駅201系207系221系223系
大阪環状線大阪駅→天王寺駅(内回り)103系223系0番台
鹿児島本線博多駅小倉駅813系883系

太字は『3000番台』に追加で収録。

斜字はPS版・WS版(鹿児島本線除く)・GBC版に追加で収録。


  • その名の通り、特急や快速など、通過運転を行う列車を多数収録。
  • 通過駅を時間ぴったりに通過すると持ち時間が増える「定通」ルールが導入されたほか、信号現示に「高速進行(ほくほく線のみ。進行現示と同義)」「減速」「警戒」が追加された。また、信号による速度制限を超過した場合、ATS(自動列車停止装置)が作動、強制的にブレーキが作動し列車が停止するが、ATS作動中にブレーキを1ノッチ以上掛けた状態で所定のボタンを押すと「ATS確認」が行われ、強制停車を回避できるが、その次の信号の現示が1段階厳しいものになる(高速進行・進行→減速、減速→注意、注意→警戒、警戒→停止。停止信号はATS確認不可)。
  • 東北新幹線は、秋田新幹線特級で大曲駅0m停車(『3000番台』の秋田新幹線特級(隠しダイヤ)では、盛岡駅0m停車かつノーコンティニューかつ停車時に減点なしかつ連結ボーナスゲームに成功)でないとプレイできない。また延着・オーバーラン以外の減点要素があると即終了する。
  • ほくほく線中級・特級(特急「はくたか」越後湯沢行き)は、犀潟駅通過前に制限45km/hがかかる(実際は犀潟駅通過後に制限60km/h。『プロフェッショナル仕様』では修正済)。
  • ほくほく線上級(快速越後湯沢行き)は、虫川大杉駅や3つの信号場を運転停車しないにもかかわらず待避線側を通過する(虫川大杉駅は当時通過駅だった)。また所定の駅で大幅に早着・早通すると、信号場にて対向列車の行き違い待ちが発生する。
  • 田沢湖線(普通盛岡行き)は、志度内信号場で必ず対向列車の行き違い待ちを行う。
  • 京浜東北線中級(快速大宮行き、横浜駅→品川駅)は、品川駅到着までに全駅で停止位置「Great!」(1駅のみ「Good」でも可)だと、続けて上野駅までプレイできる(延長区間はダイヤが一部変更されている)。
  • 『64』のみ先述の通り音声認識対応であるほか、東北新幹線を単独でプレイ可能(プレイ条件あり)。
  • 本作のPS版から車掌の声を立川真司が演じている。

プロフェッショナル仕様編集

PS・Winで発売。コンシューマー版オリジナル。

初代・PS版『2』収録路線を中心に多くの路線・車両が登場する。

路線区間プレイ可能車両
奥羽本線秋田駅→大曲駅485系(かもしか色)・701系・キハ110系300番台(秋田リレー色)
田沢湖線大曲駅→盛岡駅701系5000番台
秋田新幹線・東北新幹線秋田駅→盛岡駅→新花巻駅200系(K編成・H編成)・E1系・E2系・E3系・E4系
北越急行ほくほく線・上越線直江津駅→六日町駅→越後湯沢駅115系181系・485系(はくたか色・3000番台)・583系・681系(0番台・2000番台)・HK100形
山手線渋谷駅→上野駅(内回り、ただし上野駅までプレイ可能なダイヤでは、田町駅→上野駅間は京浜東北線線路を走行)103系・205系
京浜東北線
  • 品川駅→横浜駅
  • 品川駅→上野駅
103系・209系
東海道本線品川駅→横浜駅113系151系185系211系215系251系
山陰本線(嵯峨野線)亀岡駅→京都駅キハ40系・キハ58系・キハ181系DD51
東海道本線(JR京都線)京都駅→大阪駅103系・113系5000番台・117系・151系・153系・201系・205系・221系・223系1000番台・485系(国鉄色・スーパー雷鳥色・3000番台)・583系・681系・キハ58系(たかやま色)
大阪環状線大阪駅→天王寺駅(内回り)103系(オレンジ色・ウグイス色)・221系・223系0番台・381系(くろしお色)
鹿児島本線博多駅→小倉駅415系(0番台・1500番台)・485系(レッドエクスプレス色)・715系・787系811系・813系・883系・キハ40系・ED76

  • 信号・速度制限などの位置が分かる「ナビゲーションシステム」を採用。
  • PocketStationと連動し、隠し路線を一気に開放可能となった。
  • 東北新幹線は、速度オーバーでも減点されるだけとなった。
  • 山手線・京浜東北線はATC運転に変更。
  • 東海道本線(品川駅→横浜駅)は本作オリジナル路線。151系特急「こだま」は横浜駅到着後、京都駅→大阪駅間もプレイ可能。
  • 鹿児島本線は『2』のデータをそのまま流用(八幡駅枝光駅間が旧線のままで、スペースワールド駅が存在しない)。
  • ノーコンティニューかつ難易度ベリーハード(最高)でクリアすると天候が変更出来る。またSELECTボタンを使ってナビゲーションや距離を非表示にすることも出来る。これらを使った「悪天候(雨・雪・雷雨)&距離隠し」という縛りプレイも可能。


名古屋鉄道編編集

PS・Winで発売。PS版は後に『SIMPLE1500シリーズ Vol.102 THE 電車運転士』としても発売された。コンシューマー版オリジナル。


  • コンシューマー版としては初の私鉄オンリー作品かつ、シリーズで唯一、モノレール路線をプレイ可能。
    • 発売当時「中京圏向けにJR東海の路線を収録する予定だったが許諾が下りなかったため名古屋鉄道になったという憶測が流れたことがあり、一部の鉄道雑誌にも記載されていた。
    • JR東海の路線はその後『電車でGO!!』で初収録された。
  • 専用ワンハンドルコントローラを使ったミニゲームを同時収録。
  • 特急形車両(実車では装備されていないキハ8500形も含む)はミュージックホーンも搭載されており、特定の場所で鳴らすと加点される要素がある。
  • 宣伝タレントとして岐阜県出身で『私鉄沿線』で知られる野口五郎が起用された。

汽車でGO!編集

PS・Winで発売。コンシューマー版オリジナル。

路線区間プレイ可能車両
磐越西線C57 180・C58 363・D51 498
京浜東北線品川駅→上野駅C57 180・C58 363
信越本線高崎駅軽井沢駅C57 180・D51 498

  • 2人プレイが可能である。
  • 電車が一切登場しない(電気機関車は登場)ため、タイトルから変更されている。
  • 磯部駅「磯辺駅」と表記されている。

3通勤編(3通勤編 ダイヤ改正)編集

AC・PS2で発売。PS2版は後に『SIMPLE2000シリーズ Vol.22 THE 通勤電車運転士』としても発売された。『ダイヤ改正』はAC・Winで発売。

収録路線収録区間プレイ可能車両
中央線快速新宿駅→東京駅201系
中央・総武緩行線新宿駅→秋葉原駅201系・205系・209系500番台
山陰本線(嵯峨野線)亀岡駅→京都駅キハ58系
山陽本線(JR神戸線)神戸駅→西明石駅201系・205系・207系・221系・223系
篠栗線篠栗駅博多駅キハ58系・キハ66系キハ200系
鹿児島本線鳥栖駅→博多駅787系・811系・813系・キハ72系

  • ダイヤを朝・昼・夕方・夜から選択可能で、内蔵時計の時間に合わせてシーンが自動的に選択される「リアルタイム」モードを搭載(キハ72系特急「ゆふいんの森」は朝ダイヤがない)。
  • 駆け込み乗車でドアの再開閉がある(定時に到着しても延発する)。
  • アーケード版は黄色い線の外側に人がいるのはランダムであるが、PS2版はバグなのか毎駅存在する。またPS2版は雨模様になる頻度が高い。
  • ネットワークランキングを採用。
  • 『ダイヤ改正』は、ダイヤの見直し・ゲーム画面の変更・隠し路線が最初から運転可能になるなどの変更が行われた。

新幹線 山陽新幹線編(新幹線EX 山陽新幹線編)編集

PS2・Winで発売。『EX』はWiiで発売。コンシューマー版オリジナル。

路線区間プレイ可能車両
山陽新幹線全線0系(一般色・フレッシュグリーン)・100系(一般色・フレッシュグリーン)・300系500系700系(ひかりレールスターB編成)
博多南線全線(博多総合車両所入出庫含む)(上記と同じ)

太字は『EX』に追加で収録。


  • シリーズ初、上下線どちらも運転可能である。
  • 停車駅にて運転評価を行い、所定の点数以上で運転継続できるシステムを採用(運転中に運転中止となることがなくなった)。
  • 内蔵時計と連動し、特定曜日のみプレイ可能な路線が存在。
  • PS2版『3通勤編』に本作の体験版を収録。
  • PS2版は処理落ちなどが多く、メーカーによる無料交換が行われたが、大々的な広報はされなかった。
  • 『EX』は、2006年当時のダイヤ・駅情報に更新(例:小郡駅新山口駅への改称)し、車両を追加している。

がんばれ運転士!!(電車でGO!旅情編)編集

AC・PS2・Winで発売。AC版以外はタイトルが『電車でGO! 旅情編』となっている。


  • AC版では唯一の私鉄・公営鉄道オンリーバージョン。
  • 「持ち時間制」ではなく「ライフ制」を採用。コンシューマー版は「持ち点制」にさらに変更されている。
  • 遅延は1分までは減点なしだが、停止位置は1cmでもオーバーすると減点される。
  • 自動放送・扉開閉・ポイント操作(一部路線)を手動で行わなれけばいけない(そのため新規筐体が開発された。コンシューマー版は設定で変更可能)。
  • AC版では、江ノ島電鉄線藤沢駅鎌倉駅(100形・300形)・伊予鉄道市内線JR松山駅前駅道後温泉駅(モハ50形)のみプレイできた。
  • コンシューマー版はイメージキャラクターとして氷川きよしが起用されCMソングも歌っていた。

プロフェッショナル2編集

PS2・Winで発売。コンシューマー版オリジナル。

路線区間プレイ可能車両
湘南新宿ライン大宮駅〜横浜駅211系・215系・E217系・E231系1000番台・251系
鶴見線全線クモハ12形・103系
湖西線(東海道本線・北陸本線含む)敦賀駅〜大阪駅113系・117系・201系・207系・221系・223系・413系419系・485系・681系・683系EF81
瀬戸大橋線(宇野線本四備讃線)・予讃線土讃線113系・121系213系6000系7000系8000系キハ32系+キハ54形・キハ58系・キハ181系・キハ185系2000系N2000系
鹿児島本線・長崎本線佐世保線大村線415系1500番台・485系・783系・787系・811系・813系・817系・キハ58系・キハ66系・キハ72系・キハ185系・キハ200系

  • 運行途中でセーブし、途中駅から再開することが可能となった。
  • 内蔵時計と連動し、特定曜日のみプレイ可能な路線が存在。
  • 発売時点では大崎駅に湘南新宿ラインの列車は停車していたが、開発時点では未開業だったため、ホームはあるが通過扱いとなっている。
  • 鹿児島本線は『3通勤編』のデータに弥生が丘駅が追加されている。

Train Simulator+電車でGO! 東京急行編編集

PS2・PSPで発売。コンシューマー版オリジナル。

路線区間プレイ可能車両
田園都市線渋谷駅→中央林間駅2000系5000系(2代目)・8500系
大井町線大井町駅二子玉川駅8000系・8500系・8590系
東横線桜木町駅元住吉駅→渋谷駅(元住吉駅→桜木町駅はPS2版のみ)5050系(PSP版のみ)・8000系・8090系9000系
目黒線奥沢駅大岡山駅(PS2版のみ)7200系(総合検測車)

  • 音楽館の電車運転ゲーム『Train Simulator』とのコラボ作品で、映像が実写となっている。
  • PS2版とPSP版で収録内容が異なっている。

FINAL編集

PS2・Winで発売。コンシューマー版オリジナル。

「ハードが進化しない限り新作を発売しない」という意味での「FINAL」となっている。

路線区間プレイ可能車両
山手線全線103系・205系・E231系500番台
中央線快速東京駅〜高尾駅115系・183系・201系・253系E257系E351系
東海道本線(JR京都線・JR神戸線)京都駅〜神戸駅201系・205系・207系・221系・223系・485系・583系・681系・683系・キハ181系・EF66・EF81
大阪環状線全線103系・221系・223系

  • 「持ち時間制」ではなく「ライフ制」を採用。
  • 「車掌業務モード」を搭載。2人プレイができる。

ポケット編集

PSPで発売。『FINAL』の各路線を分割移植し、単独ソフトとして発売された。


特別編~復活!昭和の山手線~編集

DSで発売。コンシューマー版オリジナル。

路線区間プレイ可能車両
山手線全線デハ6285形・30系・31系・72系(基本・920番台)・101系・103系・205系・E231系500番台

  • TAITOが子会社化した関係で、このソフトのみスクウェア・エニックスから発売された。
  • 持ち時間制と『FINAL』に近いスコア制を採用。なお、持ち時間は溜まりやすいが100秒が上限、意図的なオーバーランをしなければゲームオーバーにはなりにくい。
  • 103系高運転台以降の車両は発売当時の現代、103系低運転台・101系以前の車両は昭和30~50年代の光景を再現した山手線で運転する。

PLUG&PLAY編集

専用コントローラ(ツーハンドル型)自体がハードとなり、テレビなどに接続するだけでプレイできる。


第1弾(PLUG&PLAY)編集

『FINAL』を移植したもの。

  • 『ポケット 東海道線編』と同様、207系は塗装が現行仕様に変更。
  • アスペクト比が16:9に変更。
  • オリジナルのコントローラと同じカラーのほか、Amazon限定カラーも発売。
  • 権利の契約期間の都合か、発車メロディやミュージックホーンなどの要素が削除され、該当する演出は電子発車ベルや209系等の電子ホーンに変更。エンドロール画面ではSUPERBELL''Zに代わり、TAITOが版権を持つ初代CMソングのものを採用。

PLUG&PLAY2編集

『新幹線EX 山陽新幹線編』を移植したもの。

  • 解像度を480p→720pに向上。
  • コントローラーはWii版を模したものではなく、共同発売元であるZUIKIがNintendo Switch版『はしろう山手線』向けに開発した専用コントローラーをベースにしたオリジナルデザイン。戸閉め灯の位置が下部に変更され、速度計部分はコントローラーの形状時点でオミットされている。
  • 商品化許諾にJR東海が追加。

携帯ゲーム・スマートフォン版編集

上記路線の一部が移植されているほか、携帯・スマホ版オリジナル路線・車両が収録されており、このバージョンのみ収録されている路線も数多く存在している。


携帯・スマホ版のみの収録路線・車両(抜粋)編集

※それぞれ単独でゲー厶・アプリ化。同じ路線でもゲームにより収録区間・車両が異なる。

路線区間プレイ可能車両
函館本線手稲駅小樽駅731系C11
京浜東北線E233系1000番台
京浜急行電鉄本線空港線品川駅→羽田空港駅600形(3代目)新1000形
江ノ島電鉄線鎌倉駅→江ノ島駅20形
北陸本線石動駅金沢駅413系
小田急電鉄小田原線東京メトロ千代田線箱根登山鉄道線3000形(初代)50000形60000形
東海道本線(JR京都線)大阪駅→京都駅42系321系
シカゴ・Lブラウンラインシカゴ駅シカゴ駅(反時計回り)-

専用コントローラ編集

本作のコンシューマー版のうち、据え置き機向けに、実際の車両の運転台を模した専用コントローラが作られている。またPS2では『Train Simulator』向けの「マルチトレインコントローラ」も使用できる。


※同型でもそれぞれの機種専用である。同じUSB接続でもPS2版・Win版は互換性がない。

名称対応機種備考
(ツーハンドルタイプ)PS・SS・DC・64・WinPS版はPS2版『3通勤編』『新幹線 山陽新幹線編』にも対応。
ワンハンドルタイプPS・Win(同上)
マメコンPS
  • PS2版『3通勤編』『新幹線 山陽新幹線編』にも対応
  • DUALSHOCKに似た形状で、ブレーキレバーがダイヤル型となっている
Type2PS2
  • ツーハンドルタイプに警笛ペダルを追加。USB接続型
  • コントローラが振動に対応しているほか、十字ボタン・戸閉め灯が追加された
  • 初期型・後期型が存在し、マスコン形状などに差異がある
新幹線専用コントローラPS2・Wii
  • マスコン13段・ブレーキ7段となっているほか、マスコン・ブレーキの位置が逆転。実際の500系新幹線電車のものを模している。
  • 「専用」とあるが、PS2版は本作以降に登場する『旅情編』『プロフェッショナル2』『FINAL』にも対応
  • 戸閉め灯・速度計・ATC指示灯が点灯(Wii版は戸閉め灯以外シールでオミット)
  • PS2版には警笛ペダルが付属
旅情編コントローラPS2・Win
  • マスコン4段・ブレーキ無段(空気ブレーキ再現)となっている
  • ドア開閉スイッチ・アナウンススイッチを搭載
  • PS2版は警笛ペダル対応(本製品には付属せず、Type2・新幹線専用コントローラの付属品を使用する)
  • PS2版・Win版でカラーリングが異なる

余談編集

テーマ曲編集

CMでおなじみの「電車で電車で電車で電車でGO!GO!GO!GO!」というフレーズは第1作のイメージソング『電車で電車でGO!GO!GO!』。以後もTVCMでは多用されているが、実際にゲーム中にテーマ曲として収録されている作品は少ない。

第1作にはショートサイズのPVも収録されているが、歌詞に登場する埼京線は『はしろう山手線』まで収録されることはなかった(湘南新宿ラインは『プロフェッショナル2』で収録)。


鬼畜ダイヤ編集

『プロフェッショナル仕様』にあった以下の二つのダイヤは極端に難易度が高いことから「鬼畜ダイヤ」とも呼ばれる。


  • 鹿児島本線の「食パン」こと715系:20数駅もの停車駅を抱える長距離運用で、車両性能の低さもさることながら、同じ区間を走る当時最新の813系ほぼ同じダイヤで走らなければならない。
  • 京浜東北線を走る205系山手線:京浜東北線と山手線が並行して走る田町駅田端駅間では、時折該当区間の線路を片方の路線のもので共有することにより、使用しない線路を日中に保線するようにしていた。一応減便が発生するが、2路線が線路を共用する過密ダイヤと化し、ゲームでもそれが再現されている。

OP詐欺編集

初代のOPでは、ゲーム内では運転できない300系・500系新幹線電車や251系・253系・485系・DD51などが登場していた。

300系・500系は『新幹線 山陽新幹線編』に、251系・DD51は『プロフェッショナル仕様』に、485系は『2高速編 3000番台』で、253系は『FINAL』に登場している。


指摘が入る箇所編集

『プロフェッショナル2』は後述のバグの存在など制作体制の混乱が見受けられる部分があり、その影響なのかE231系の効果音のクオリティが妙に低い。

また『FINAL』ではグラフィックを簡略化したのか出入口が消滅してしまった電車が存在する。「サンダーバード」の681系と「びわこエクスプレス」の683系が代表例。


ちなみに同じくよく指摘される以下の2点は制作当時に実在した要素である。


『プロフェッショナル2』で発生したバグの一例編集

PS2版『プロフェッショナル2』は、発売した直後に様々なバグが発生した。中でも有名なバグを一部紹介。


  • 隠し警笛で減点(土讃線など):本来ならボーナスポイントが入る隠し警笛だが、一部列車では大量に減点されたり、持ち時間全てを奪ってしまうというバグ。
  • 鶴見線大早着:鶴見線クモハ12形各駅停車は武蔵白石駅大川駅間でスイッチバックを行うのだが、スイッチバックで進行方向が変わったあとに時間切れコンティニューを行うと、スイッチバック地点からの再開になるのだが、現在時刻がなぜか0時0分に戻っている。なお、到着時刻は18時18分となるため、そのまま普通に運転して停車した時の評価についてはお察しください
    • 余談ではあるが実際の鶴見線クモハ12形はこのような運用はせず、武蔵白石駅にカーブした大川支線ホームが存在した。
  • 瀬戸大橋線特急のありえないダイヤ:特急「南風」の児島駅〜宇多津駅間はバグによって現在時刻が1分遅れており、さらにこの区間は瀬戸大橋を通るため駅間距離も約8km(ゲーム中の距離)もあるのだが、運転時間は約5分という短さ。橋を渡っている途中で、定通ポイントが出現するが、1分ズレているせいでどうやっても1分近く遅通。営業最高速度の130km/hはもちろん、設定最高速度の160km/hを超えて運転しても残り1分の時点で残り距離約2km、非常制動を使って停車しても最低8秒延着。難易度は最高の5なので、時間遅れは持ち時間-3秒どう考えても無理ゲーです。本当に(ry

※ 後に発売されたPS2「TAITO BEST」版およびPC版はこれらのバグは修正されている。


デザイン変更編集

『FINAL』の東海道線で登場するJR西日本の207系はPSP移植版である『ポケット 東海道線編』でカラーリングが大幅に変更された。これは、ポケットの発売時期が福知山線脱線事故の発生後であったため、遺族感情もかねた実車のカラー変更に合わせたものである(『FINAL』では旧色(事故当時の色)であった)。以降、先述の通り『PLUG&PLAY』、そして『電車でGO!!』に「復刻版」として移植された『2高速編 3000番台』でも同様の処置が行われている(「復刻版」では207系はプレイ不可。対向列車として登場する)。


パロディCM編集

アーケード版が話題になっていた1998年当時、JR東日本が「警報機、鳴ったら渡らない」キャンペーンのCMとして本作のパロディCMを放送したことがあった。

外回り中か仕事帰りらしい会社員風の男が本作らしきアーケードゲーム『GO!GO!TRAIN2』をプレイしていると、画面内で遮断桿をへし折って突入するダンプトラックと遭遇。止まり切れず衝突してしまうという内容。グラフィックも本作に酷似しているが、持ち時間表示がなく『GO!GO!TRAIN2』のロゴマークと鉄ちゃんらしきマスコットキャラクターが描かれていること、トラックが立ち往生ではなく電車の目の前で堂々と遮断桿をへし折っていること、画面中央ではなく画面上に「急ブレーキ!」と表示されるのが相違点。

運転している車両のグラフィックは205系だが、当時すでにJR東日本からは消滅していた水色帯だった。

『2』とあるように最初のカットのみ『電車でGO!2』の画面が映り込んでいる。

インターネット黎明期のCMということもあって正確な形での映像が出回っておらず(よく知られる動画は動画はアーケードゲームの画面が『スリルドライブ』に差し替えられていたMAD動画と、ゲーム画面が『電車でGO!』の東海道本線に、BGMが『電人ザボーガー』主題歌『戦え!電人ザボーガー』に差し替えられたMAD動画だった)、某動画サイトでは本作そのものの映像を使用していたという噂が流れたことも。


その他編集

カードで連結! 電車でGO!編集

『電車でGO!』15周年を記念して、2012年に登場したACゲーム。2013年に稼働終了した。


列車の編成を「先頭」「中間」「後部」に分けた3枚のカードを基本とし、カードの組み合わせ(同形式・同系色・会社・種類など)によって「編成スコア」としてポイントを得られる。

運転は完全な架空路線(2区間)で、マスコンを画面に流れてくるラインに合わせて動かすことで「運転スコア」としてポイントを稼いでいく。編成したカードのスキルにより、得られるポイントが変化する。警笛や喚呼は、デッドマンスイッチに似たグリップに付いたボタンで発動する。2区間目からは新たに3枚のカードで編成を組成し、2編成を連結してプレイする。

「編成スコア」「運転スコア」を合算した「総合スコア」で1位になった場合、名前を入力することができる。


動画編集


関連タグ編集

タイトー関連編集

電車でGO!関連編集

鉄ちゃん LOVE特急こまち


電車でGO!!:最新作


ZUNTATA:テーマ曲を担当およびTAITOの音楽販売レーベル。

豊田巧:TAITO時代に広報担当であった。

秋葉検定:障害物との衝突事故を起こすと聞ける、乗客悲鳴あだ名


タイトー以外編集

対応ゲーム機ソフトウェア編集

SONY

任天堂

SEGA

バンダイ

SNK&ADK

Windows


その他編集

電車 運転士 職ゲー


Train Simulator:音楽館が制作した実写による鉄道運転シミュレーションゲームで先行作品。発売時期が並行していたが、『電車でGO!』はCG+エンタメ志向、『Train Simulator』は実写+リアル志向という形で差別化していた。

鉄道にっぽん!:ソニックパワードにより『電車でGO!』シリーズ休眠期間の2013年にスタートした実写による鉄道運転シミュレーションゲーム。Switch版は『はしろう山手線』の専用コントローラーが使用可能。


電車でD:鉄道路線上を列車競争する、頭文字Dパロディ漫画、およびそれを元にしたゲーム作品。


ミッドナイトランディング(『ランディング』シリーズ)・ジェットでGO!:TAITOが制作・発売した飛行機フライトシミュレーションゲーム。

東京バス案内:フォーティーファイブが開発した都バス運転シミュレーションゲーム。「実在路線を運転可能」という点で類似。


外部リンク編集

電車でGO!!公式サイト

カードで連結! 電車でGO!公式サイト

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