概要
岐阜市の徹明町停留場から競輪場前停留場を経て、美濃市の美濃停留場までを結んでいた、俗に「岐阜線」と総称される岐阜地区600V線区の一つ。
1999年4月1日に長良川鉄道に並行する関市の新関停留場〜美濃停留場を廃止し、新関停留場〜関停留場を新設したものの、「岐阜線」の残存線区ともども2005年4月1日に廃止された。
廃止に至るまでの経緯は岐阜市内線の記事を参照。
運行形態
晩年は競輪場前停留場から分岐する田神線を経由して新岐阜駅(現・名鉄岐阜駅)に向かう列車がダイヤの中心に入り、起点である徹明町からの電車は野一色または日野橋で新岐阜発着の新関・美濃方面の電車に接続する形になっていた。
モ880導入時、競輪場前停留場に交換設備を設置して列車間隔を15分間隔にまで詰める増便が行われたが、乗客は増えず2001年に日中の列車は30分間隔にまで減便された。
急行列車が設定された時期もあるが5年で廃止された。
車両
廃止時にはメインイラストのモ600形の他以下の車両が運用されていた(ただしモ600は予備車扱い)。廃線後これらの車両のうちモ600形・モ870形以外は豊橋鉄道、福井鉄道、とさでん交通で活躍している。
ちなみに
先行して廃止になった新関停留場〜美濃停留場間について、美濃停留場および途中3ヶ所の停留場は、並行する長良川鉄道の駅で代替されている。
これらのうち関下有知駅は既存だが、関市役所前駅と松森駅は名鉄美濃町線短縮と同時に開業した。