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小牧線

こまきせん

小牧線は、名古屋鉄道が運営する路線の路線の一つであり、現在では犬山-上飯田を結んでいる。
目次 [非表示]

路線データ

路線延長20.6km
軌道間1067mm
駅数14駅
複線区間上飯田駅~小牧駅間
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式
  • 上飯田駅~味鋺駅間:車内信号式
  • 味鋺駅~犬山駅間:自動閉塞式
保安装置
  • 上飯田駅~味鋺駅間:ATC
  • 味鋺駅~犬山駅間:M式ATS
最高速度
  • 上飯田駅~味鋺駅間:75 km/h
  • 味鋺駅~犬山駅間:95 km/h
交換可能駅田県神社前駅、楽田駅、五郎丸信号場
最小曲線半径300m(味美駅~春日井駅間)
最急勾配33‰(味鋺駅付近)

概要

この路線は上飯田駅(愛知県名古屋市北区)から犬山駅(同県犬山市)までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線であり、加筆時点での総延長20.6km(営業キロ)である。

なお、この路線に関しては時代により変化しているため、この項目ではその点を解説する。


上飯田駅から先は名古屋市営地下鉄(名古屋市交通局)上飯田線の終点である平安通駅(しかもこの駅が終点)までの運行が行っており(運行開始当初は相互直通運転での運行であったが、現在は名鉄の乗務員による片乗り入れ運転となっている)、同線の終着駅で名城線と接続する平安通駅まで乗り入れている。

また犬山駅において名鉄の犬山線および広見線(犬山-新可児-御嵩間、この路線も設立の経緯が複雑、一部は太多線に記述)を経由してでの乗り入れも可能であるが通常では乗り入れは行われていない。地下鉄乗入れ前は犬山止まりの車両をそのまま継続運転する形で多数存在していた。

車両に関しては上飯田線乗り入れ開始前はSR車AL車も乗り入れていたが、味鋺駅以南への乗り入れには火災対策が必要であるため使用されず、名鉄が300系(名鉄初のステンレス車両)、名古屋市営地下鉄が7000形を使用する。

更に現在20m車のみとなっている。

また味鋺駅では6両編成対応可能な駅設備が整えられているが、需要が乏しい為に4両固定での運行となっている。

更に小牧駅以北は単線で一部の複線用地が確保されているが、こちらも上記の理由から建設はされていない。


路線・運行体系

現在の路線では上飯田-小牧間は複線、小牧-犬山間は単線で、単線区間では田県神社前・楽田・五郎丸信号場(犬山-羽黒間)において列車交換が可能である。上飯田-味鋺間は路線を第三セクターである上飯田連絡線株式会社が管理し、名鉄は運行管理を行う。この区間は名鉄全線で唯一ATCが装備されている。ただ単線である故に雨や雪といった線路の状態が悪い時は5分から最大30分の遅れが生じる。

全線ワンマン運転であるがいち早く鉄道共通カードであるSFパノラマカード、まとめて「トランパス」が導入された(そもそも『こんなローカル線に導入するメリットはあったのか?』というツッコミもあるが)。

ダイヤは全列車普通で15分間隔の運行が基本である。ラッシュ時には上飯田-小牧間のみ10分間隔となり、一部列車は小牧駅で時間調整を行う。所要時間は上飯田-小牧間15分、上飯田-犬山間約35分である。毎年8月に開催される日本ライン夏祭り花火大会の際には、犬山発着の列車が新鵜沼まで延長運転される(小牧線と同機能のワンマン設備が無い犬山以北は車掌乗務)。

途中の間内駅の小牧方には側線が1本敷かれた空き地が広がっている。ここには上飯田線乗り入れ後に小牧線用の車両基地を設ける計画で用意された土地だが、輸送需要の見直しで間内車両基地が設けられることはなかった。一時は名電築港で行われていた廃車車両解体(老朽化や余剰によるもので8800系7500系など)がここで行われていたが、どっかの馬鹿が解体待ちの車両に落書きをする事件が発生し、再び名電築港に戻されたため、都市近郊で旧車両を見ることはなくなった。


歴史

この路線は割りと複雑に路線が変更されている。

もともと小牧線と呼ばれていたのは現在は廃線となった岩倉支線であり、現在の路線は昭和23年にこの名称となった。

小牧線(後の岩倉支線)

この路線は名古屋電気鉄道(名古屋鉄道のルーツのひとつ、もともと名古屋市において軌道を運営していたが、この軌道が名古屋市に市営化されたため(初代)名古屋鉄道に郊外の路線を譲り解散した)が大正9年に敷設した路線であり、元は犬山線および一宮線(明治43年に名古屋電気鉄道により敷設された路線、押切町-枇杷島橋-岩倉-東一宮間の電化複線名古屋本線が開業したこともあり昭和16年に押切町-枇杷島橋間は廃止、枇杷島橋-岩倉間は犬山線に移管され、さらに戦時中には不要不急路線として単線になり、結局昭和40年には国道22号バイパス設置により廃線とされた)の培養線(本線に接続させて輸送を行う副次的な交通機関)として建設されたものである。

この路線は岩倉-小牧間約5.5kmであり、一宮線および犬山線と小牧を直結する路線であった。


かつてこの路線は小牧から名古屋に出るための重要な路線であったものの、城北線(後の小牧線)の敷設や昭和6年に名古屋市電御成通線(上飯田-大曽根間、昭和19年開通昭和46年廃止)が開通したため利用者は減少、昭和23年には岩倉支線と名称を改め、昭和39年に国道41号バイパス建設のため廃止された。

ただしこの廃止には小牧線名古屋市電が廃止され連絡がなくなる事(その後名古屋市営地下鉄と連絡可能となったのは40年近くたった平成15年の事である)が予測出来ていた為に実際にはこの路線の廃止には問題があったでのはないかという人もいる。


城北線(後の小牧線)

はじめにこの路線を敷設したのは昭和6年、名岐鉄道であり、この路線は中央電気鉄道城北電気鉄道が敷設申請をした名古屋近郊の路線と尾北鉄道の持つ犬山までの路線申請であった。最初は城北線として上飯田-勝川駅および味鋺-新小牧(現在の小牧駅)であった。ほかに城北電気鉄道は押切町(名岐鉄道のターミナル駅)-大曽根(国鉄および瀬戸電鉄=現瀬戸線の駅が存在)-春日井間の路線が免許されていたがこれはその後失効したといわれる。また同年、犬山-小牧が開通したため、この路線は犬山-上飯田間を大曽根線、味鋺-勝川間を勝川線(この路線は合併により現在の名鉄になった後、昭和11年に休止、翌年廃止された)とした。

失効した路線の代わりに上飯田-東大曽根町の軌道の特許を申請するも、これは他路線の敷設が忙しかったためか名古屋市が何か口を出したのかは不明であるが敷設されることはなかった(この路線が敷設されていれば名鉄瀬戸線が孤立路線とはならなかったのだが)。

またこの時点では非電化であり、ガソリンカーにより運用されていた。ところが昭和17年、第二次世界大戦の影響によりガソリンが入手困難となったため小牧-上飯田間が電化(当時は600Vでなお犬山-小牧間が電化されるのは昭和22年のことである)。

そして昭和19年、名古屋市電御成通線が連絡するようになり、名古屋中心部へのアクセスが格段にアップした。

また鷹来線(元々は鳥居松線として陸軍工廠への路線として城北線を大回りし、廃線となっていた勝川線を利用する形の路線味鋺-小牧間12.7kmの軌道路線を申請したが、他の路線と重複するとして認可されたのは小牧-鷹来4.4kmであった路線であり、戦争終結により無意味となり未成線となった)が連絡され、小牧駅が廃止、しんこまき駅が小牧駅となった。


昭和23年に小牧線に改称される。


この路線は理由が不明ではあるが、前述の通り需要が乏しい割にはやたらと整備に恵まれ、単線自動閉塞が名鉄で初めて導入されたり、列車集中制御装置が導入されたりしている(本来ならばローカル線はコスト削減の為にこれら装置の導入自体があり得ない)。また路線の一部高架化もなされた。ところが自動車化の波はこの路線にも押し寄せ、小牧で連絡していた岩倉支線、上飯田で連絡していた御成通線が廃止されると、鉄道連絡が犬山線のみ(ただ犬山駅での接続は全く考慮されていない、また上飯田から名古屋市営バスに乗るか、そうでなければ名城線平安通まで徒歩)となってしまった。この状態は2003年まで継続し、名古屋市営地下鉄上飯田線が開通し上飯田-味鋺間が地下化されるまで続いた。


駅一覧


主な運行車両

以前は18m車も運行されたが上飯田線開業に伴い、20m車のみで統一されている。ただ技術的には現在でも18m車の運行は可能だが、小牧以南では折り返し設備が無い為に現状では小牧までしか運転出来ない。

そのため、トラブルで300系と7000形を全編成使っても車両が足りなくなった際は本線系の車両が代走するのだが、小牧で車両交換という形を取るが、時間帯によっては小牧で暫く待たされる事となる(本線系の車両は「平安通」を表示できないため無表示か白幕になる)。


2021年に車両不足が起きた(300系の検査と落雷による車両故障で2編成が運用離脱してしまった)際は日中も7000形が走り、更には犬山~小牧間では5000系3300系が代走に入った事があるが、日中では空席祭りなので1編成4両の車両では過剰輸送であり、1編成2両(3150系など)が適正である。



関連タグ

名鉄小牧線 犬山線

小牧愛佳(こまき まなか) ゲームToheart2のキャラクター。当初は単に苗字つながりだけだったが、manacaが登場した為、小牧駅が本格的に聖地化してしまった。

参照

wikipedia:名鉄小牧線

アンサイクロペディア:名鉄小牧線

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