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犬山線

いぬやません

名古屋鉄道の鉄道路線。愛知県清須市の枇杷島分岐点から岐阜県各務原市の新鵜沼駅までを結ぶ。
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路線データ編集

路線延長26.8km
軌間1067mm
起終点枇杷島分岐点~新鵜沼駅
駅数17駅(枇杷島分岐点を除く。)
複線区間全線
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式
保安装置M式ATS
最高速度110km/h
最小曲線半径170m(枇杷島分岐点北方)

概要編集

名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線である。

名古屋本線の枇杷島分岐点を起点に、JR高山本線鵜沼駅に近接する新鵜沼までの26.4kmを結ぶ。路線は愛知県の西尾張地域を横切るように敷設されており、終点の新鵜沼駅のみが岐阜県各務原市に存在する。


名鉄の路線では唯一、起点が枇杷島分岐点という信号場になっている。枇杷島分岐点は元々、枇杷島橋駅という旅客駅であったが、駅構内が手狭で危険という理由から廃止された経緯を有する。(旅客駅としては現在の西枇杷島駅に移転)


かつては押切町〜枇杷島橋〜岩倉〜東一宮が一宮線という本線に当たる路線であり、岩倉〜犬山が犬山線、犬山〜新鵜沼が関線という路線名であった。枇杷島橋〜新名古屋の笹島線建設中に路線名の整理が行われ、新岐阜〜須ヶ口の名岐線と須ヶ口〜枇杷島橋の津島線、建設中の笹島線が名古屋本線に編入され、枇杷島橋〜岩倉〜犬山〜新鵜沼が犬山線、岩倉〜東一宮が岩倉線となり、その後岩倉線が廃止され現在の形に至る。


また、上小田井~犬山間で名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互直通運転を行なっている。豊田線の豊田市を発着する列車もある。


犬山線沿線には並行する他の鉄道路線がなく、また並行する道路も県道しかない事から、収益は本線についで2位。また犬山を名鉄が観光開発した経緯から、観光路線としての側面も持つ。2000年まで高山本線と直通するディーゼル特急北アルプス号が運行されていたりもした。


運行体系編集

列車種別はミュースカイ、快速特急、特急、快速急行、急行、準急、普通の7種。起点が信号場ということもあり、路線内で完結する運行系統は存在せず、全列車が名鉄名古屋以遠発着となっている。南方向では名古屋本線及び常滑線河和線と直通運転を行っている。かつては北方向の広見線各務原線とも直通運転を行なっていたが、2023年3月改正で大幅な削減が行われ各務原線は直通廃止、広見線は平日朝の新可児方面からのみ乗り入れという形になっている。


ミュースカイ編集

全車特別車。停車駅は名古屋、岩倉、江南、犬山、犬山遊園、新鵜沼。

全列車中部国際空港発着で朝夕の運転。基本的に新鵜沼発着だが、平日朝の2本のみ広見線新可児始発の空港行きが設定されており、その場合は犬山以南で新鵜沼発着と併結する(広見線直通が1~4号車、新鵜沼発着が5~8号車)。かつては日中時間帯も1時間に1本運転されていたが2021年5月改正で名鉄名古屋駅発着に短縮されている。


特急・快速特急編集

一部特別車。停車駅は名古屋、岩倉、江南、柏森、犬山、犬山遊園、新鵜沼。

日中以降は基本的に名古屋本線豊橋発着で、日中は新鵜沼行きが快速特急、豊橋行きが特急であるが、犬山線内の停車駅は同一である。2005年までは名古屋空港への利便性確保の為に下り朝のみ西春停車が存在した(当時平日朝1本のみの豊橋発一部特別車も停車)。以前は全車特別車で河和線系統との直通だったが、2008年から現在の豊橋方面直通となり、毎時2本の運行となって停車駅も現在のものに整理された。


快速急行編集

停車駅は名古屋、上小田井、西春、岩倉、布袋、江南、柏森、扶桑、犬山、犬山遊園、新鵜沼。

平日朝に2本のみ運行。

2005年設定当初は扶桑通過(一部停車)で扶桑及び名古屋本線栄生停車の有無で急行と区別されていた。現在は栄生停車の有無で区別。


急行編集

停車駅は名古屋、栄生、上小田井、西春、岩倉、布袋、江南、柏森、扶桑、犬山、犬山遊園、新鵜沼。

日中は河和線直通の河和・内海~新鵜沼で毎時2本運行。平日朝は鶴舞線から岩倉・犬山行きの設定が5本あり、いずれも鶴舞線の車両で運行される。

夜間留置される新鵜沼の留置線や犬山検車区から本線系統へ平日朝に車両を送り出す役割も兼ねており、平日早朝の急行では「豊川稲荷」「伊奈」「吉良吉田」など中々にカオスな行先が見られる。また吉良吉田行き急行は新可児発の列車と犬山で併結する。


準急編集

停車駅は名古屋、栄生、上小田井、西春、岩倉以北各駅。

日中は常滑線・広見線直通で中部国際空港~新可児間での運行。以前は扶桑~犬山間無停車だったが、特急がミュースカイを除いて料金不要で乗れるようになった関連で柏森が特急停車駅に加えられたため、2008年から岩倉以北が各駅停車になった。毎時2本。

1990年までは中小田井と徳重にも停車していた。(当時上小田井通過)


普通編集

名古屋本線東岡崎発着で毎時4本が設定されており、うち半数が岩倉折り返しである。岩倉~犬山間は普通と準急をあわせて毎時4本が確保されている。他に上小田井~岩倉・犬山に朝夕のみ鶴舞線直通があり、犬山から地下鉄鶴舞線を通じて三河線豊田市駅までを結ぶ直通列車もある。かつては日中時間帯も岩倉まで鶴舞線直通があったが2023年3月改正で朝夕のみの運行に削減された。


駅一覧編集

便宜上、名古屋本線の名鉄名古屋-枇杷島分岐点間も示す。普通電車は枇杷島分岐点と下砂杁信号場を除くすべての駅に停車。

駅番号駅名ミュースカイ快速特急特急快速急行急行準急乗り換え路線
NH36名鉄名古屋
  1. 東海道新幹線
  2. 東海道本線/中央本線/関西本線(名古屋駅)
  3. 近鉄名古屋線(近鉄名古屋駅)
  4. 名古屋市営地下鉄東山線/桜通線(名古屋駅)
  5. 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線(名古屋駅)
NH37栄生
NH38東枇杷島名古屋本線
枇杷島分岐点
下砂杁(しもすいり)信号場
IT01下小田井
IT02中小田井
IT03上小田井
  1. 名古屋市営地下鉄鶴舞線
  2. 東海交通事業城北線
IT04西春
IT05徳重・名古屋芸大
IT06大山寺
IT07岩倉
IT08石仏
IT09布袋
IT10江南
IT11柏森
IT12扶桑
IT13木津用水
IT14犬山口
IT15犬山小牧線/広見線
IT16犬山遊園
IT17新鵜沼
  1. 名鉄各務原線
  2. JR高山本線(鵜沼駅)

関連タグ編集

名古屋鉄道 名古屋本線 鶴舞線 広見線 各務原線

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