概要
上小田井駅(西区)~赤池駅(日進市)間20.4kmを結ぶ名古屋市営地下鉄の路線。1977年に伏見 ~八事間開業。1993年全通。開業当時は名古屋市営地下鉄唯一の架線集電方式だった(現在は桜通線・上飯田線も該当)。
上小田井~犬山間は名鉄犬山線、赤池~豊田市間は名鉄豊田線と相互直通運転を行っている。赤池駅は地下鉄で唯一名古屋市外に存在する駅である。路線の両端で同じ会社と直通運転を行っている例は他には東京メトロ東西線しか無いが、東西線は総武緩行線への直通運転は平日ラッシュ時限定のため、鶴舞線は土休日問わず終日両方に直通運転をしている日本で唯一の地下鉄となっていた。こちらも2024年3月のダイヤ改正で犬山線直通が大幅に減り、ラッシュ時限定になっている(土休日は朝だけになる)。なお、このダイヤ改正で鶴舞線の車両が回送で新鵜沼に顔を出すようになっている。
オフィス・官庁街である丸の内・伏見を通り、沿線に名城大学・中京大学・南山大学など学校が多数あるため、学生やビジネスマンでラッシュ時は特に混雑する。
東山線・名城線より長い4ドア20m車を使っているが、名鉄に合わせたのではなく、むしろ名鉄の標準より長い。この大きさは、桜通線や上飯田線とも共通している。
車庫である日進工場では桜通線の車両の検査も担当している。車両は丸の内駅にある連絡線を通って回送される。この関係で、丸の内駅は「乗換駅」とされるものの通常想定されるような交点の上下にホームがあるわけではなく、連絡線を渡った先あたりのため、延々と連絡通路を歩く必要があり乗り換えの便は良くない。
相互直通運転の関係もあり、地下鉄全路線の中で唯一ホームドアが設置されていない状態が続いていたが、最終的に2026年までのホームドア設置・整備が予定されている。
使用車両
開業時は4両編成で運用されていたが、全線開業時に6両編成化された。
名古屋市営地下鉄
- 3000形:開業時からの車両。電機子チョッパ制御車でステンレス製。4両編成23本が製造されたが、1993年の全線開業時に6両編成15本に組み替えられた。2023年2月に全編成が引退。
- 3050形:1993年の全線開業時からの車両。VVVFインバータ制御車でステンレス製。6両編成9本のほか、編成組み換えで余った3000形2両を中間に組み込んだ6両編成1本が在籍していた(3159編成)。
- N3000形:2012年デビュー。3000形および3159編成の置き換え用でVVVFインバータ制御。第1編成のみアルミ合金製、第2編成以降はステンレス製。
名古屋鉄道
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
---|---|---|---|
↑名鉄犬山線犬山駅まで直通 | |||
T01 | 上小田井 | 名鉄管理駅。 | |
T02 | 庄内緑地公園 | ||
T03 | 庄内通 | 名古屋大学医学部附属西部医療センターの最寄り駅 | |
T04 | 浄心 | ||
T05 | 浅間町 | ||
T06 | 丸の内 | 桜通線 | |
T07 | 伏見 | 東山線 | 名古屋市科学館、御園座の最寄り駅 |
T08 | 大須観音 | ||
T09 | 上前津駅 | 名城線 | 大須赤門の最寄り駅 |
T10 | 鶴舞 | JR中央本線 | 名古屋大学医学部附属病院(通称:名大)、名古屋公会堂の最寄り駅 |
T11 | 荒畑 | ||
T12 | 御器所 | 桜通線 | 副駅名「昭和区役所」 |
T13 | 川名 | ||
T14 | いりなか | 正式名称は杁中と記すが、難読地名のためひらがな書きとなった。 | |
T15 | 八事 | 名城線 | |
T16 | 塩釜口 | 副駅名「名城大学前」 | |
T17 | 植田 | ||
T18 | 原 | ||
T19 | 平針 | 愛知県運転試験場最寄り駅。 | |
T20 | 赤池 | 名鉄豊田線 | 日進市 |
↓名鉄三河線豊田市駅まで直通 |