鉄道車両において使用されている形式のひとつ。
札幌市交通局3000形
1978年より札幌市営地下鉄南北線で運用されていた電車。南北線の5000形への統一と、それによるホームドア設置工事を行うため2012年に全廃。
函館市交通局3000形
函館市電の車両。1993年登場の市電初の冷房車。4両在籍。
京成電鉄3000形(初代)
都営地下鉄浅草線乗り入れ車両として1958年に登場。当初は1372mm軌間専用で塗装がいわゆる「青電」(京成の旧型車両に採用されていた塗装)であったが、都営浅草線乗り入れに際し1435mm軌間に改軌、塗装変更を施した(いわゆる「赤電」の始まり)。1991年に全廃。
京成電鉄3000形(2代)
2003年登場の通勤型電車。京成グループ標準車体と呼ばれており、車体構造が同じな姉妹車両として、成田空港アクセス特急専用の京成3050形(3000形7次車)や北総鉄道7500形、新京成電鉄N800形、千葉ニュータウン鉄道9200形も存在する。
⇒京成3000形
総武流山電鉄→流鉄3000形
西武鉄道の旧101系を1999年に導入。旧101系で唯一の他事業者への譲渡事例である。3両編成2本。2010年に5000形に置き換えられ引退。
銚子電気鉄道3000形
伊予鉄道700形(元京王5000系(初代))を2016年に導入。2両編成1本。
小田急電鉄3000形(初代・SE車)
1958年登場。小田急電鉄としては初の本格的特急専用車両で、SuperExpressの頭文字をとってSE車と呼ばれた。
ロマンスカーの記事も合わせて参照されたい。
小田急電鉄3000形(2代)
2002年より運行を開始した通勤型電車。1次車の24両は開口幅1600mmのワイドドア車だったが、2003年登場の2次車以後は通常の幅(1300mm)となっている。現在は6両編成27本、8両編成15本、10両編成5本が在籍し、小田急電鉄の車両の中では最大の勢力である。
⇒小田急3000形
横浜市交通局3000形(市営地下鉄)
1992年から横浜市営地下鉄ブルーラインに投入された車両で、マイナーチェンジを繰り返しながら増備された。現在、横浜市営地下鉄ブルーラインの車両はすべてこの3000形に統一されている。すべて6両固定編成。
- 1次車:3000A形。延伸開業による運用増加分。1992-1993年製で、8編成。
- 2次車:3000N形。延伸開業による運用増加分。1999年製で、7編成。
- 3次車:3000R形。1000形の置き換え用。2004-2005年製で、14編成。
- 4次車:3000S形。2000形の置き換え用で、同車の台車・ブレーキ装置・補助電源装置を流用。2005-2006年製で、8編成。
- 5次車:3000V形。3000A形の大規模修繕に伴う予備車確保用※。2017年製で、1編成。
※3000A形の大規模改修は予想以上の費用がかかることが判明したため廃車が決定。当初は3000V形2次車の増備が予定されていたが、新形式の4000形に変更された。
⇒横浜市交通局3000形
横浜市交通局3000形(市電)
1947年より投入された、横浜市電としては戦後初の大型ボギー電車。のちに1300形となった。
静岡鉄道A3000形
1000形の置き換え用として2016年春運行開始。2両編成12本を導入し、このうち7編成はレインボーカラー。車体はsustina仕様。
⇒A3000形
名古屋市交通局3000形(市営地下鉄)
1977年より名古屋市営地下鉄鶴舞線に投入された電車。名古屋市営地下鉄初にして唯一のセミステンレス車であり、初の新製冷房車。当初は4両編成だったが、鶴舞線の6両化によって6両編成に組み替えられた。組み替えにより2両余ったため、その車両は後継の3050形の中間に組み込まれた。2012年のN3000形登場により廃車が進められており、2023年には引退予定。
名古屋市交通局N3000形
先述の通り、3000形の置き換え用。第1編成のみアルミ車体、第2編成以降はステンレス車体。
⇒N3000形
名古屋市交通局3000形(市電)
戦時中の工員輸送のため、1944年に10編成が製造された。名古屋市電では2形式目の2車体連接車である。資材不足のため、一部の機器は旧型車から流用した。当初はその容量の大きさを活かし広小路線で運用され、地下鉄延伸により熱田・大江線で活躍した。晩年はラッシュ輸送や団体列車に従事し、1970年に全車廃車となった。現在1編成がレトロでんしゃ館に保存されている。
大阪市交通局3000形・3001形
大阪市電の車両。大阪市電初の高性能電車で1953年製造。試作車的な位置づけで、3000号の1両のみ導入し、量産型の3001形を1956年以降50両導入。現在は静態保存車がいる。
神戸市交通局3000形
1993年より神戸市営地下鉄西神・山手線向けに製造された電車。6両編成6本の計36両が在籍する。VVVFインバータ制御を神戸市営地下鉄で初めて採用した。
ホームドア導入が仇となり、新型の6000形に置き換えられる予定。
広島電鉄3000形
(画像左の車両)
広島電鉄初の3車体連接車。元々は西鉄福岡市内線の連接車であったが、福岡市内線の第一次廃止に伴い1976年から広島電鉄に移籍。当初は西鉄時代同様2車体連接のまま使用していたが、1979年から3車体連接に改造された。3車体連接改造後、宮島線直通運用に就いていたが現在は市内線で活躍している。8編成のうち3001号は廃車、3005号と3006号はミャンマーへ。
筑豊電鉄3000形
1988年から1996年に掛け、2000形非冷房2連接車の機器を流用した更新車で、筑豊電鉄初の自社オリジナル車両である。その後の改造でツリカケ駆動なのに高性能車両と遜色のない魔改造車両となった。
西日本鉄道3000形
西鉄初のステンレス車で、日本のステンレス鉄道車両で初めてレーザー溶接製法が採用された車両。2006年から営業運転開始。2007年度鉄道友の会ローレル賞受賞車両。
3ドア・クロスシートを採用しており主に急行・特急運用に就いている。
⇒西鉄3000形
長崎電気軌道3000形
2003年導入の低床型路面電車。リトルダンサーシリーズの1つ。3編成導入し、以降の増備は5000形へ移行。
南阿蘇鉄道MT-3000形
1993年に1両のみ導入。ロングシート車で、前面は非貫通の展望構造。
箱根登山鉄道3000形
車両愛称は「アレグラ号」。箱根登山鉄道では繁忙期にもかかわらず2両編成で運行する列車が存在したため、輸送力増強用として両運転台車2両が2014年に運行開始した。3000形のみの2両編成の運用のほか、2両固定編成の2000形・3100形とつないで3両編成の運用もできる。
塗装されているがステンレス車体で、デザインは展望を考慮して大窓構造となった。
とさでん交通3000形
旧土佐電気鉄道時代に導入した100形「ハートラム」以来、16年ぶりとなる新形式車。愛称は「ハートラムⅡ」。2018年3月より運行開始。
神戸新交通3000型
「六甲ライナー」の2代目車両として2018年より運行を開始。既存の1000型の代替用。