横浜市交通局3000形
よこはましこうつうきょくさんぜんがた
横浜市交通局(横浜市営地下鉄)ブルーラインで運用される通勤形電車。
同路線のあざみ野延伸開業に際し、初めて「3000形」として形式が起こされ、1992年に最初の編成が落成。その後2017年まで5度に渡って6両編成38本が製造された。開業当初の車両である1000形や増備車の2000形も置き換えた結果、2021年に4000形が登場するまではブルーラインの車両は本系列で統一されていた。
編成番号と車両番号を揃えるため、各車両の百の位・十の位の番号は1000形・2000形からの続き。
1次車「3000A形」
第24〜31編成。「A」は「ATO(自動列車運転装置)導入」の頭文字から。
1993年の新横浜〜あざみ野間延伸開業に伴う運用増加分として1992〜1993年に新製投入されたグループ。
2次車「3000N形」
第32〜38編成。「N」は新しいという意味の「New」の頭文字から。
1999年の戸塚〜湘南台間延伸開業に伴う運用増加分として1999年に新製投入されたグループ。
第38編成は踊場駅で脱線事故を起こして2020年に除籍・廃車された。
3次車「3000R形」
第39〜52編成。「R」は置き換えるという意味の英語「Replace」の頭文字から。
開業当初の車両である1000形の代替用として2004〜2005年に新製投入。
4次車「3000S形」
第53〜60編成。「S」は満足を意味する英語「Satisfaction」の頭文字から。
ドアの位置がズレている2000形の代替用として2005〜2006年に投入し、ブルーラインの車両を3000形へ統一させた。代替対象であった2000形の一部機器はまだ使える状態だったため、台車・ブレーキ装置・補助電源装置については同系からの流用としている。車体は3000R形と同一であるが、区別のため「色違い」。
第53編成は下飯田駅で脱線事故を起こして2020年に除籍・廃車されたほか、第57編成も2022年に集電装置が故障し、運用に復帰することなく2024年に廃車された。
製造から25年以上が経過した3000N形と、2000形からの機器流用車である3000S形(+残存している3000A形)の置き換えが決定しており、2027~2030年度にかけて4000形へ代替される予定。
一方、3000R形については2025〜2027年度にかけて機器更新が実施される予定。