日本車輌
にっぽんしゃりょう
正式名称は日本車輌製造。1896年創業。鉄道車両や大型輸送機械などを製造している。本社は愛知県名古屋市熱田区にあり、東海道本線や名鉄線の名古屋方面行きの列車から本社を車窓右手に見ることが出来る。
地元民やファンの間では日車とか日本車輌(にほんしゃりょう)と呼ばれている。90年代後半以降、同社の公式な略称は「日本車両」。
工場は愛知県内に3箇所があり、それぞれ製造しているものは異なる。
- 豊川製作所
豊川市にある鉄道車両や輸送機械の製造を主に行っている工場。
豊川海軍工廠の跡地にあり、正門は海軍工廠時代のもの。専用線が飯田線豊川駅まで通じており、在来線車両はここを通って出荷される。
かつては豊川蕨製作所と呼んでいた。これは後述する蕨製作所と統合したため。
- 鳴海製作所
名古屋市緑区にあり建設機械、発電装置などを製造している。名鉄鳴海駅のすぐ近くである。
- 衣浦製作所
半田市にあり橋梁、鉄骨などを製造している。衣浦臨海鉄道半田埠頭駅に隣接している。
製造した鉄道車両は多岐に渡り、古くは蒸気機関車、現在ではリニアモーターカーの製造もしている。
リニアモーターカー
- MLX01
- L0系(最初に製造する5両の内3両を担当)
その他の在来線電車・気動車
国鉄時代から103系、117系など多くの車両を製造している。
気動車は第3セクター向け車両の製造が多いが、JR東日本向けにキヤE195系を、JR西日本向けにキハ187系を、JR九州向けにキハ200系を製造したこともある。
私鉄
上述の名古屋鉄道や名古屋市交通局、遠州鉄道やお膝元のその他の第三セクターはもとより、中京圏以外では京成電鉄とその子会社からの受注も多い。営団→東京地下鉄や小田急電鉄とは数を減らしながらも取引が続いている。一方、嘗ての得意先だった京王電鉄とは令和改元以降の納入実績がない。
海外向け
日本国内では主に台湾向けの鉄道車両を製造しているが、かつてはアメリカにも工場を持ち、そこでも製造を行っていた。しかし、2012年にカリフォルニア州などから高速鉄道向け2階建て車両130両を受注したが納入に失敗したため、2017年秋から製造された車両はなく、2018年8月にはアメリカから事業を撤退している。
改造
大手私鉄から地方私鉄への車両の譲渡に伴う改造や保安装置の改造・更新を行うことがある。
日本車輌が展開する鉄道雑貨や鉄道模型のブランド。以前はNHK名古屋放送センタービルの中に直営店が設けられていたが、2012年に閉鎖しインターネット通販のみとなり、2017年に展開を終了した。