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路線データ

路線延長45.3km
軌道間1067mm
駅数23駅
複線区間
  • 中岡崎駅~北岡崎駅
  • 北野桝塚駅~三河上郷駅
  • 三河豊田駅~新豊田駅
  • 瀬戸市駅~高蔵寺駅
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式(複線及び単線)自動閉塞式
保安装置ATS-ST
最高速度110km/h

概要

愛知県中部に1路線(岡崎駅高蔵寺駅)を有する第三セクター鉄道

略称、愛環

電化路線でありながら特定地方交通線に指定された国鉄JR東海岡多線(岡崎~新豊田駅間)と未成区間(鉄道建設公団建設、岡多線の新豊田~瀬戸市と瀬戸線の瀬戸市~高蔵寺)を合わせて1988年1月31日に開業した。

沿線にはトヨタ自動車お膝元の豊田市があり、途中の三河豊田駅~新豊田駅間には朝の通勤時間帯に本社工場に向かう通勤客向けのシャトル列車が運行されている。

開業後に沿線の住宅地開発が進んだこと等により、第三セクター鉄道としては希少な黒字経営会社となっている。

又、国鉄赤字線から転換した第三セクター鉄道としては珍しく利用者が増加している駅の為、一部区間で複線化工事等が行われている。

但し、複線用地に関しては全線にわたってあるが、大門駅が複線用地の上にホームがあるなどの問題がある。

待避可能駅は現時点では北野桝塚駅のみだが、予定地としては三河豊田駅四郷駅瀬戸市駅などがある。

TOICAなどの全国共通交通系ICカードは2019年3月より対応となった。両端でJR東海の路線と接続しているうえ、特に高蔵寺は完全に間借り状態である。そのため、岡崎駅にて「愛環線だけを利用したかどうか」の判別が必要で(特に岡崎~高蔵寺全線直通利用の場合)、(岡崎→高蔵寺の場合)岡崎駅にはJRとの共通改札を通過したあと、愛環線ホーム側の簡易改札機に再度タッチし入出場場記録を残す必要がある(忘れると岡崎~金山~高蔵寺という大回りな三角形のルート(約60km)を利用したとみなされ、100円多く引き去られてしまう)。

余談だが、輸送密度や名古屋都市圏の通勤輸送路線から第三セクターでなく、JR東海の路線になってもおかしくない路線だと川島令三氏が語っていた。

事実、輸送人員は増加しておりJR東海でも問題ない位の利用者になっている他、愛環に転換した事で逆に利用者が乗りにくい状況が形成されている。

これは伊勢鉄道と同様、輸送人員などの数字主義と機械的な廃止・経営分離で起きた弊害である。

車両

現有車両

2000系

2002年に登場した車両で、開業時より運用されていた100系の置き換えと愛知万博に伴う輸送力増強を担った。

JR東海313系をベースに作られているが、いくつか変更点もある。正面デザインの変更と、車内の中吊り広告の座の形状の簡素化、車内配色はアースカラー基調となっている。

初期車にはクロスシートも存在したものの通勤需要が多くなったため、増備車はロングシートのみの準通勤電車(313系2300番台類似)となった。

全編成トイレ完備(クハ312に相当する2200形)となっている。

過去の車両

100系

開業時に導入した車両。

片側運転台モーターありの100形、片側運転台モーターなしの200形、両側運転台の300形の3種類が在籍し、100形と200形で2両固定編成を組み、300形は増結や臨時増発などで使用された。万博輸送を花道に、万博終了直後の2005年11月に引退し、100形と300形がえちぜん鉄道へ譲渡された。200形は解体されて現存しない。

トイレは一切設置されていなかった。

経費節約のためか電装品は国鉄の新性能電車第一世代の車両の廃車発生品で(主電動機は101系等から発生のMT46、主制御器は105系同等品)、台車と車体は新造だったものの運転室直後に片開き扉を置くなどシンプルな造形のため、古い急行型電車などを先頭車化改造したような外見であった。

駅一覧

駅番号駅名接続路線線路備考
01岡崎東海道本線(JR東海)
02六名
03中岡崎名鉄名古屋本線(岡崎公園前駅)
04北岡崎
05大門
06北野桝塚現状では唯一の2面4線の駅。
07三河上郷
08永覚東名高速道路豊田上郷SAの最寄り駅。
09末野原
10三河豊田2面4線化が可能な用地あり。
11新上挙母名鉄三河線(上挙母駅)
12新豊田名鉄三河線(豊田市駅)
  1. 岡多線時代の終着駅
  2. 駅の東口に豊田市駅がある。
13愛環梅坪
14四郷島式2面4線可能な用地あり。
15貝津
16保見
17篠原
18八草愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)
19山口
20瀬戸口
21瀬戸市名鉄瀬戸線(新瀬戸駅)2面4線の用地あり。当駅以南が元岡多線未開業区間、以北が瀬戸線区間
22中水野
23高蔵寺中央本線(名古屋駅まで平日朝夕のみ直通運転)

運行形態

全列車が各駅に停車する普通列車で、朝と夕方は15分間隔、日中は20分間隔で運行されている。

基本的に岡崎-高蔵寺間の直通が多いが、一部列車は車両基地のある北野桝塚駅で車両交換を行う。早朝・深夜には瀬戸口・新豊田・北野桝塚発着の列車が設定される他、日中にも北野桝塚発着便がある。

現在でも、ごく一部の駅は無人駅の状態である。

シャトル

三河豊田-新豊田間でトヨタカレンダー上で工場稼動日とされている日に運行される列車。運行日はその都度会社ホームページや駅などで告知される。

JR線直通列車

平日の朝夕のみ中央西線へ直通する列車が運行されており、朝は瀬戸口から名古屋へ、夕方は名古屋から瀬戸口へ向かう。

朝は第三セクター鉄道では最長の10両編成で運行されるが、中間の駅は上下でホームの長さが異なり、線内上り(岡崎方面)は4両対応と長さが足りないために乗車できる車両が限られている。

このJR線直通列車は2005年愛知万博輸送で設定されたエキスポシャトルが前身で、万博閉幕後も毎日運転され、直通区間も岡崎まで伸びた。しかし利用率がよくないためか平日の朝夕のみに減便され、運転区間も瀬戸口までとなっている。

(エキスポシャトルは愛環線内途中駅を全て通過するため、プラットホームの延伸は必要なく、八草駅(当時万博八草)のみ仮設で10両対応のホームを有していた)。

萌えキャラ

愛知環状鉄道では2015年に「あいちゃん」というキャラが登場している。(制作した灯夜雪氏のサイト

関連タグ

愛知 環状

愛知高速交通リニモ名古屋鉄道 東海道本線 中央本線

愛知万博:会場アクセスの主力として機能した。

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