概要
最高速度65km以下、一般貨車への併結不可など、構造上の理由から運用に制限の多い大物車の運用効率を向上するため、特に走行性能アップを心がけた上で開発された車両である。1975年に2両、1979年に1両、それぞれ日本車輌で製造された。全長は24.400mm、自重は53t。
荷役作業を効率化するため荷受梁を分割可能とした「分割低床式」を国鉄で初めて採用した大物車。走行装置など各部構造の改良を行う事で、一般貨車同様時速75kmで走行出来るようになった(しかも貨物を積んだ状態で)。さらに一般貨物列車へ併結しての運用も可能となったものの、物を積んだ場合は機関車の次に連結しなければならないという制限が付いた。
もともとは日本通運が所有する私有貨車であったが、1987年1月に全車廃車となった。だが1990年に、3両全てが日本貨物鉄道(JR貨物)の所有となり車籍復帰し運用されていたが2022年3月に廃車解体され形式消滅した。