概要
従来、工場の化成品輸送には専用の私有貨車(タンク車)が用いられてきた。しかしそれらは最高速度が75km/hでダイヤの作成に支障をきたしつつあり高速化が必要なこと、私有貨車の制度が変更され一定年数(31年)が経過した車両の全検費用も当事者負担、また新造車両でも当初から費用負担が求められることになり、老朽化が進行していることも相まって、代替車両の新造ではなくISO 668に基づくタンク型海上コンテナでの置き換えになった。
しかしこのタンクコンテナは積時に総重量24tにもなり、コキ100系内でも積載に大幅な制約が生じる状況であった。これに対応し輸送効率を上げるべく、車両を短くすることによって自重を抑制し、タンクコンテナを積時でも1両に2個積載可能としたのが本形式である。
2000年から2005年にかけて154両が製作された。
コキ2000
鹿島臨海鉄道が保有した同型の貨車。2001年に2両が製作されたが2004年に除籍された。