概要
2001年の山陰本線米子~益田間の高速化事業完成とともに登場。JR西日本初の特急型気動車。
急曲線、急勾配の多い山陰本線で運用することから、エンジンはコマツ製SA6D140-H 450PSを2基搭載、制御式自然振り子を装備。運転最高速度は120km/h。
形式がキハ187形しか存在しない(トイレ付きの0・10・500番台とトイレ無しの1000・1010・1500番台に区分されている)ことから解るように先頭車のみの製造で、最短2両編成で運用される。
500番台は智頭急行に乗り入れるためにATS-Pを装備した関係で、0・10番台とは窓や客扉の配置が異なっている。
0・10番台は島根県・鳥取県の資金援助を受けて製作されたことでも知られる。
性能は高いが、コストダウン主義全盛期時代のJR西日本ゆえかフロントマスクはスパッと切ったようなあんまりな切妻デザイン。ところが走行抵抗が大きくなったほか、智頭急行線のトンネル侵入時にトンネル微気圧波(トンネルドン)が発生したことから、トンネル侵入時は速度を落とすことに。トンネル進入時の速度制限を受ける車両は本系列のみである。