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荒俣宏の小説『帝都物語』を元にした映画であり、映画化第2弾である。

1989年(平成元年)9月15日公開


ただし、監督は実相寺昭雄ではなく、前作でエグゼクティブ・プロデューサーだった一瀬隆重になっている。

ジャンルも「サイキックアクション映画」と言うだけあり、娯楽色の強いものになっている。


一応、原作の外伝「戦争(ウォーズ)篇」を元にしているが、設定などが異なっている。


あと劇中に出てくる「悪夢」や登場人物の死のシーンはトラウマモノである。




主な原作との違い

・加藤の力が呪術ではなく「超能力(サイキックパワー)」と言う事になっている。

・むしろ霊能力=超能力 テレポートとか使ってる

・辰宮雪子や中村雄昴の設定

・加藤保憲の立場、行動

・最後のオチ。(アレされるのがあの人じゃなくてこの人



と言うか、原作と同じ部分が「敵国の指導者を呪い殺す国家的計画」「登場人物の名前」くらいしかないとも。

作者自らムックのインタビューで「今回は原作と映画は相当違いますんで原作を読んだ人は怒らないで欲しい、と(笑)」などと発言するくらいである。




あらすじ編集

太平洋戦争下の帝都東京

日本の霊的指導者とも言える高僧:観阿彌光凰は、霊的国防計画のひとつとして、敵国の指導者達を呪い殺すと言う国家的計画を準備していた。

その頃、一看護婦として孤独に暮らす辰宮雪子は、同じように孤独な中村という青年にあう。


そして……

空襲などで死んだ多くの人の無念な想い。

それらの怨念、怨霊達により加藤保憲が復活したのだった。



登場人物編集

加藤保憲 演:嶋田久作

目方恵子により滅ぼされたが、怨念により再び蘇る。

帝都の破壊と帝都に住む人々の死…それが彼の望みである。

 ※実は原作だとそんなに出てこない。…って言うかそもそも死んでない


辰宮雪子 演:南果歩

東京のある病院で働く看護婦

平将門の末裔であり、優れた霊能力を持つ。両親は既に他界。

高い霊力の為加藤に狙われ、その力で他者を傷つけることを恐れるあまり人と距離を置いて生きている。

 ※原作では病弱な母を持つ水商売の女。辰宮家も末裔という設定でもない。

  末裔の設定は前作の映画から引継いだ設定


中村雄昴 演:加藤昌也

生まれながらに高い霊能力を持つ青年。

そのため、幼い頃から実験体として生きてきた。電撃によりパワーを高めることが出来る。

 ※原作では大谷光瑞に仕える15歳の美少年

  霊的国防の邪魔をするトマーゾの居所を突き止めるが……。


観阿彌光凰 演:丹波哲郎

日本の霊的指導者とも言える高僧

 ※原作の「大谷光瑞」にあたると思われる人物


美緒

空襲で母を亡くし、失明までしてしまう女の子。原作には出てこない。トラウマその1


水木玲子 演:野沢直子

雪子の同僚である看護婦。当然原作には出てこない。トラウマその2


スタッフ編集

監督:一瀬隆重

超現実視覚効果:スクリーミング・マッド・ジョージ

アクション監督:郭追


関連タグ編集

帝都物語 荒俣宏 映画

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