嶋田久作
しまだきゅうさく
1955年4月24日生まれ。有限会社ザズウ所属。本名は嶋田 哲夫。
東洋大学を卒業後、さまざまな仕事を経て、29歳で劇団「東京グランギニョル」に参加。
舞台『帝都物語』にヘルムト白井役で出演。この演技が関係者の目にとまり、同作品が1988年に映画化されるにあたり主演・加藤役に抜擢された。
180cmという長身に加え、細身の体格と細長い顔が、実際以上にそのシルエットを高く、長く見せる。この特徴ある容姿が加藤保憲というキャラクターの怪奇性、特異性にぴったりと合い、本人の存在感を強烈に示すこととなった。
そのハマりぶりには、原作者の荒俣宏が甚く感激し、後に加藤の容姿の描写を嶋田に合わせて書き直したほどである。
続編の『帝都大戦』でも加藤役で出演、またOVAでも加藤の声を当てている。
その個性と演技力で注目を集め、『帝都物語』以降は映画やドラマを中心に大物監督の作品に次々出演を果たした。特に怪奇作品のマニアからは、名優岸田森亡き後、彗星のごとく登場したスターとして厚い支持を受けている。実相寺昭雄作品にも度々出演しており、特撮ファンからもよく知られる存在である。
ミステリアスな雰囲気から、探偵、医師、研究者と言った知的な役どころが多い。
怪異な容貌から取っ付きにくい人に見えるが、実は気さくで心優しい人物である。
「帝都大戦」では子役を踏みつけにするというシーンの撮影時に、残酷さに耐えきれず思わず涙ぐんでNGを出してしまった、などのエピソードを持つ。
また甘党であり、休日には散歩がてら、行きつけの喫茶店でケーキを食べるのが習慣だったこともある。
既婚者である。自宅では2007年ごろから「ヴェロニカ(もっぱら愛称の「ニーカ」と呼んでいる)」という名前の猫を飼育しており、非常に可愛がっているようで、自身のブログのタイトルにも「猫可愛がり」と冠するほどである。それ以前には、妻が結婚前から飼育していた猫の「みあ」(嶋田いわく「連れ子」)を長年飼育していた。→AERA.dotの記事
芸名は小説家の夢野久作に因み、面長の容姿が似ていることから、東京グランギニョルの団長であった飴屋法水によって命名された。この時の芸名の候補には「ラヴクラフト嶋田」もあり、同じくラヴクラフトに容姿が似ていることからである。
アクションなどを演じる機会はないが、劇団員として鍛えられた足腰とリズム感は健在で、クレイジーダンスを披露した事もある。
親友で、同じく俳優の佐野史郎とはクトゥルフ神話という共通の趣味があり、一緒にTRPGを嗜む仲でもある。なお、二人して「俺ら(プロの俳優なのに)ギャラももらわないで(キャラクターを演じるなんて)何やってるんだろうな」と笑いあっているとか。
佐野やその妻の石川真希らと共にバンドを組んでいた時期もある。
映画
- 『帝都物語』 加藤保憲(1988年、実相寺昭雄監督)
- 『帝都大戦』 加藤保憲(1989年、一瀬隆重監督)
- 『ノーライフキング』 稲田英晃(1989年、市川準監督)
- 『大誘拐RAINBOWKIDS』「東京」(1991年、岡本喜八監督)
- 『さまよえる脳髄』 丸岡教授(1993年、萩庭貞明監督)
- 『屋根裏の散歩者』 明智小五郎(1994年、実相寺昭雄監督)
- 『D坂の殺人事件』 明智小五郎(1998年、実相寺昭雄監督)
- 『ウルトラマンコスモス』 イヌガイ司令官(2002年、円谷プロ)
- 『TNGパトレイバー』 芹沢八郎太(2014年、押井守監督)
- 『シン・ゴジラ』 片山 臨時外務大臣(2016年、庵野秀明総監督)
- 『大怪獣のあとしまつ』 中垣内渡 外務大臣(2022年)
- 『シン・ウルトラマン』 大隈泰司 内閣総理大臣(2022年)