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TNGパトレイバー

てぃーえぬじーぱとれいばー

『機動警察パトレイバー』の実写版シリーズ『The Next Generation -パトレイバー-』の略称。
目次 [非表示]

ハイパーテクノロジーの急速な発展とともに、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機「レイバー」。しかし、それは「レイバー」犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。連続するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設してこれに対抗した。通称、特車二課パトロールレイバー中隊、パトレイバーの誕生である。


そして月日は流れ、2013年東京。特車二課の第一小隊は解散、第二小隊はかろうじて存続している状況である。これは、存続問題が見え隠れする中奮闘する、三代目特車二課第二小隊の物語である。(各エピソード冒頭より)

概要編集

『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』は、メディアミックス作品『機動警察パトレイバー』実写版プロジェクトの総称である。


パトレイバーの初期OVAシリーズが世に出てから25年目を迎えた2013年、3月21日に実写化プロジェクトが正式に発表。同年9月25日には実写版の大まかな概要とメインスタッフ・キャストが発表された。押井守を総監督に迎え、2014年より短編シリーズ及び劇場用長編作品が全国の映画館で順次劇場公開される。


基本ストーリー編集

西暦2013年の東京。かつて汎用人間型作業機械「レイバー」がバビロンプロジェクトの各種建築などに多用された時代も、すでに過去のものとなっていた。プロジェクトの終息と長引く不況のダブルパンチで運用維持費のハイコストが仇となり、レイバーは東京でその居場所を無くしてしまったからだ。そして、レイバー犯罪に対抗する形で警視庁に作られたパトロールレイバー隊も存在意義を失い、縮小の一途をたどっていた。第一小隊は解隊され、今ではレイバーの運用スキルを後世に継承するという名目で、辛うじて「第二小隊」だけがお台場の埋立地に存在している。

そんな第二小隊は、プロジェクトの全盛期に数々の伝説と悪名を轟かせた「栄光の初代メンバー」が全員去って久しく、その後に初代がやらかした行状の後始末に追われた「無個性の二代目メンバー」を経て、現在は「無能の三代目」と陰口されるメンバーたちが職場の存続も危ぶまれる中、お台場の片隅で職務をこなしている。

一時は現役を退いたはずの往年の名機「AV-98式『イングラム』」がドックで見守る中、「三代目」たちはレイバーなき時代の犯罪に立ち向かっていく。


登場人物編集

主な登場人物たちの名前は、本プロジェクトで言うところの“初代メンバー”を想起させるネーミングになっているが、あくまでも初代とは別の人間たちである。


警視庁警備部特科車両二課第二小隊編集

泉野 明(いずみのあきら)編集

演:真野恵里菜

TNG版イングラムと明ちゃん

一班・操縦担当(22才)。レイバーの出動が激減しているのでヒマを持て余している。プライベートでは無類のゲーム好きであり、その腕前も天才的。名前が初代メンバーの1号機操縦者・泉野明(いずみ のあ)と名前が似すぎているため、泉と頻繁に間違われ比較される悩みを抱えている。ロッカーは据置ゲームの本体とソフト・周辺機器で溢れている。



後藤田 継次(ごとうだ けいじ)編集

演:筧利夫

先輩と後輩

第二小隊隊長(48才)。第二小隊初代隊長・後藤とは先輩後輩の間柄で、名前も似てるが性格も似たところがある。一部では“カミソリ後藤の再来”と言われているらしいが、後藤に「お前は一言多い」と言われたことがあるらしい。シゲも(後藤より)詰めが甘い」とのこと。煙草嫌いで酒も下戸、普段は牛乳を飲んでいる。


塩原 佑馬(しおばら ゆうま)編集

演:福士誠治

実写版パトレイバー。

一班・指揮担当(26才)。“無能の三代目”の元凶と目されているスチャラカ警官であり、勤務時間中に隠れてビールを飲む・プラモを作るなど仕事以外の事には熱く燃える。趣味はナンパとミリタリー系知識の蒐集&ひけらかし。ロッカーはモデルガンなどミリタリー系のコレクションアイテムで溢れかえっている。


カーシャ(かーしゃ 本名/エカテリーナ・クラチェヴナ・カヌカエヴァ)編集

演:太田莉菜

カーシャ

二班・指揮担当(25才)。ロシア連邦保安庁(FSB。KGBの後身的組織)より研修目的で赴任したロシア女性。酒豪に加えて重度のヘビースモーカー。操縦もできるようだが劇中ではそのシーンは結局ない。性格はどうにも取っ付きにくく、煙草をスパスパ吸いながら事あるごとに第二小隊メンバーを小馬鹿にする。格闘技術と射撃技術、潜入術はFSB要員らしく特殊部隊員ばり。


太田原 勇(おおたわら いさむ)編集

演:堀本能礼

二班・操縦担当(38才)。大酒飲みで、特技は酔拳だが、アルコール使用障害から免職寸前になった過去がある。トリガーハッピーだが、正義感が強く、犯罪者に容赦はしない。


山崎 弘道(やまざき ひろみち)編集

演:田尻茂一

一班・キャリア担当(37才)。体格は大きいが、性格は内気。敷地内に飼育している鶏は仕事よりも大事。


御酒屋 慎司(みきや しんじ)編集

演:しおつかこうへい

二班・キャリア操縦(36才)。前職はコンピュータプログラマー。パチンコ好きから違法行為に手をだし免職寸前になった過去がある。離婚歴があり、慰謝料はパチンコで稼いでいる。


警視庁警備部特科車両二課 整備班編集

シバシゲオ編集

演:千葉繁

特車二課・二代目整備班長(59才)。特車二課現メンバーでは唯一過去の栄光と衰退の全歴史を知る人物。初代整備班長・榊の技術と魂を継承しようと心がけるあまり口癖まで受け継いでしまったが、ハイテンションな性格とマシンガントークは少々老いても今だ健在。整備班要員はかつての榊のように恐れているが、実働メンバーからは気安くシゲさんと呼ばれている。

ちなみに、榊はすでに故人という設定になっている。


淵山 義勝(ぶちやま よしかつ)編集

演:藤木義勝

整備班・副長(58才)。シゲを尊敬している。普段から竹刀を持ち歩き、下駄を履いている。現人神扱いのシゲに変わり整備班員をまとめる立場にいるが、若手整備班員とともに暴走することもしばしば。要するにかつてのシゲのポジション。やはりアニメ時系列の頃からの古参と思われるが、実山(アニメ時系列の篠原重工八王子工場長で作中では相談役とされているが未登場)と面識はないようである。


警視庁警備部上層部編集

海藤 誠一朗(かいとう せいいちろう)編集

演:渡辺哲

警備部長。金ばかりかかる穀潰しの特車二課を解体しようと目論んでいるが、下手に潰すと「警備部全体が吹っ飛ぶ時限爆弾」があると言われているため、なんとか現在の特車二課に不祥事を起こさせて潰そうと企んでいる。しかし、いつも狡猾な後藤田にのらりくらりと躱されてしまっている。


宇野山 真(うのやま まこと)編集

演:寺泉憲

警備課長。劇中明確な表現はないが、特車二課長が他に登場していないため、彼が兼任しているものと思われる。実際には海藤の腰巾着であり、事ある度に特車二課を解体しようと目論んでいる。


警視庁公安部外事三課編集

高畑 慧(たかはた けい)編集

演:高島礼子

特車二課の超法規的行動を接触してくる公安の女警部。短編連作では一方的に特車二課を利用してくるが、『首都決戦』では部下を率いて自衛隊の叛乱集団を追いつめ、最後は自ら機関砲を手にとって決戦に加わる。

「真っ当な公務員のつもりだったんですがねぇ」と言う後藤田に、「私もよ」と返す。


犯罪者編集

蜂野 一郎(はちの いちろう)編集

演:波岡一喜

爆発物取締法違反・凶器準備集合・障害他で全国指名手配中のテロリスト。初登場時は猿渡 八郎(さるわたり はちろう/演:三元雅芸)を相棒に、特車二課最寄りのコンビニで横流し兵器を仲間に渡すはずだったが、明と遭遇してしまいその任務は果たせず、明達を含めた客を人質に立て籠もった。

一度はカーシャの活躍で捕らえられたかと思ったが、脱走し別の場面で再び特車二課と対峙することになる。


大人の事情に泣かされる編集

本作は当初、テレビドラマとして企画されたが、テレビ東京を含む在京キー5局からスルーされると言う、アニメセーラームーンCrystalに次いで大人の事情に泣かされ、此方は一部劇場で公開となった。


TVシリーズとしては見送られたが、日本テレビ系『金曜ロードショー』のスペシャル放送と言う形で、全国放送が実現した。


短編連作シリーズ(第7章まで)は製作コストの兼ね合いでレイバーキャリアが1台しか用意できず、常になんらかの曰くをつけて1機しか出動できない状況にした。

最終章となる長編『The Next Generation -パトレイバー- 首都決戦』では、松竹映画120周年作品の1本となったこともあって予算の拡充がなされ、晴れて2機同時の出動が可能になった。


ちなみに指揮車(98式特型指揮車)は形状がそれっぽいイギリス陸軍がかつて運用していたフェレット装輪装甲車が化けている(日本国内に1台だけ存在する個人所有のものを借り受けたもの)のだが、こればかりは2台用意することが出来ず、『首都決戦』でもカメラアングルの調整と編集で2台あるようにみせかけている。


一方でちょっとイイ話編集

第1章で敵役のレイバーを出すにあたっては、当時「本当に搭乗できる大型ロボット」としてホビー扱いで発売された水道橋重工クラタス』を打診。水道橋重工側は「あのイングラムと対決できる!」とこれに快諾したという。


また、あるエピソードではイングラムのリボルバーカノンの暴発でイングラムが破壊され、2号機がラストシューティング、1号機が朽ち果てたダグラムのポーズになり、ニャッとさせるオチだった。


各話リスト編集

話数サブタイトル
第0話栄光の特車二課
第1話三代目出動せよ!
第2話98式再起動せよ
第3話鉄拳アキラ
第4話野良犬たちの午後
第5話大怪獣現わる 前編
第6話大怪獣現わる 後編
第7話タイムドカン
第8話遠距離狙撃2000
第9話クロコダイル・ダンジョン
第10話暴走!赤いレイバー
第11話THE LONG GOODBYE
総集編プレイバック!特車二課存亡の危機
第12話大いなる遺産

関連イラスト編集

泉野明カーシャ次の世代へ・・・98式AVイングラム

略称編集

TNGパトレイバー」「TNGP

公式の広報でも上記の略称が使われることが多い。


関連タグ編集

機動警察パトレイバー レイバー 実写化 押井守 パトレイバー ヘッドギア 泉野明 シバシゲオ

美少女戦士セーラームーンCrystal 同じ在京キー5局全てからスルーされたアニメ。此方も実写版が作られた。

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