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バドリナート・ハルチャンド

ばどりなーとはるちゃんど

『バドリナート・ハルチャンド』とは、ゆうきまさみによる漫画作品『機動警察パトレイバー』および派生作品に出演する架空の人物。
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「ゲームやんか…

 だってゲームやんか…。」

概要編集

SEJ』(シャフト・エンタープライズ・ジャパン)の課長職にある内海率いる秘匿プロジェクトチームに所属する専任パイロット。


生年:1988年(『1988年を基点とした10年後』という作品設定から見た場合)

年齢:10歳

身長:155cm

体重:46kg

血液型:不明

家族:不明


1989年10月に放送を開始したTVアニメ版から合野琢真が声優を担当していたが、1993年9月に発売されたPCエンジン(CD-ROM²)用コマンド選択式アドベンチャーゲーム機動警察パトレイバー グリフォン』を最後にアニメ業界を離れ(声優業自体も海外ドラマ『アボンリーへの道』第7期の吹き替えを最後に廃業)、作品自体もグリフォンとの絡みを持たない新機軸に移行したために長く空座となった。


2013年7月18日から配信が開始されたPSPSRPGスーパーロボット大戦OE』にパトレイバーの参戦が決定した際、すでに鬼籍に入っていた鈴置洋孝演じる内海についてはライブラリボイスの不足に伴う代役起用を見送った一方、泉野明と直接の因縁を持つ重要人物であるバドについては過去のロボット大戦シリーズ作品で出演実績のある半場友恵を代役に抜擢し、20年の時を経て野明との掛け合いを見せるバドの復活を実現させた。

来歴編集

表向き、人材派遣と就職斡旋を主力業務とする連結子会社『パレット』が裏で取り仕切る児童人身売買の商品として登録されていた所、当時の顧客であり「リチャード・王(ウォン)」の名でSEJ香港支社に在籍していた頃の内海に買い取られる。

しばらくの後に捜査の手を伸ばした香港警察から逃げる内海と黒崎に連れられ、日本へ入国。極東マネージャーの手回しによって用意された隠れ蓑のゲーム開発部門『企画7課』にテストプレイヤーとして所属する。


SEJ製アーケードゲームの現状視察を名目に外出していた内海と共に行動し、市中のゲームセンターを訪れていた際に偶然に野明と篠原遊馬との出会いを果たして以降、「打倒イングラム1号機」を最優先にTYPE-J9『グリフォン』で再三に渡る戦闘を繰り広げる。SEJ専務の徳永と内海の間に起こった衝突を巡る紆余曲折の中で何度も出撃し、激戦を繰り返した末に完敗を喫するが、この後の展開は漫画版、TVアニメ版、新OVA版で若干異なる。

  • 漫画版

警察に身柄を確保されてしばらくの後、ニューヨーク市警に復帰した香貫花・クランシーに話を聞いたブレディ警部から「養子として引き取る」と申し出があり、新しい人生を歩むべくアメリカへ出国する。その後、ハルチャンド姓を留めているのかブレディ姓に改めたかは不明。

  • TVアニメ版

内海と共にインド人の夫婦、あるいはカップルに変装して空港から出国する。この時、アメリカに帰国する香貫花を見送りに一足早く空港を訪れていた後藤喜一と鉢合わせになるも、鋭い暗喩が込められた後藤の問い掛けを巧みにとぼけ返した内海の機転で難を逃れる。

  • 新OVA版

警察に身柄を確保された後の捜査で身元が判明し、本国への強制送還処分が下される。なお、進士幹泰が経緯の説明中に発した「あの子はインドに強制送還ってことに決まったらしいですねぇ」の一言によって、初めてバドがインド出身のインド人である事実が明確に示された。

人物編集

内海が『パレット』に依頼した通り、とびっきりの「きかん坊」として育てられた。

日常会話に支障を来たさない流暢な日本語を習得しているものの、ステレオタイプに近い奇妙な大阪訛りを持つ。生来の勘の良さと学習能力の高さによるものか、レイバーパイロットとしての操縦技能と特性は群を抜いており、テストプレイヤーの仕事では特にシューティングゲームの腕前に遺憾なく発揮されている。


年齢相応の無邪気さを持つ反面、長く内海の手元で育ったために一般通念に比べて歪んだ善悪の価値観を抱いている節があり、自身がグリフォンを操縦してイングラムに闘いを挑む一連の事象をゲームの延長、さらにはレイバーパイロットとしての腕比べ程度にしか捉えていない。

その割に、勝負そのものではなくグリフォンの強さで一方的に勝てるシチュエーションを楽しんでいるだけなため、イングラム野明機のように圧勝できなかった相手には普段以上の我儘を押し通すほどに固執し、時には内海や黒崎の撤退命令を振り切ってでも自分の強さを証明しようとする無謀な面がある。外的な要因もあるが、野明との直接対決となった二度の戦闘では劣勢を覆され、撤退と敗北という結末になった。


特に漫画版ではそれが顕著になっており、最後の戦いではグリフォンが圧勝できないという状況に苛立って泣き喚くほど興奮しながら戦闘していたにもかかわらず、決定的な敗北という現実を突きつけられ生身の犯罪者と警察官として対峙された途端、それまでの半狂乱をごまかすような態度で冒頭の「ゲームやんか…」という台詞を吐き現実逃避している。


常に内海と一緒に行動していることもあり、『お稚児さん』ではないかと企画7課内でも噂されることがあった。

この件に関して内海本人が否定している。

『パレット』の朱によれば、内海が上顧客だから融通したが、本当ならもっと高値で売れたと漏らしており、そっち方面に人気の出そうな美形であるらしい。


グリフォンの設計は、子供のバドの体格に合わせて作られており、コクピット部分は狭い。また警察を相手に喧嘩を吹っ掛ける常軌を逸したグリフォン計画が長期間続けられるものではないことは、誰の目にも明らかであった。

黒崎は「狡兎死して走狗烹らる」という言葉を引用し、用済みになったらバドは処分しなければならないと発言しており、SEJの徳永専務も「グリフォンと共にASURAとあの小僧も押さえる」とし、今後のレイバー開発のためにバドの身柄も手に入れようと考えていた。また日本警察、アメリカの捜査当局は、『パレット』の人身売買疑惑の参考人として彼を追っていた。

このようにバドは、多方面から狙われる危険な立場にあり、内海は相当、無責任に彼を扱っていた。


いちおう、バドに対して内海はそれなりに強い愛着(?)を持っており、簡単に手放す気はなかったようである。取り引きで手放すようなことはしなかったし、バドが黒崎の不穏な会話を盗み聞ぎして逃げ出した後、「保護されたなら都合がいい。どこ(警視庁)に居るのかはっきりするじゃないか。」と、警察に襲撃をかけてでもバドを取り戻す意思を企画7課のメンバーの前で明らかにしていた。

が、もともと思い通りにいかないと暴発するタイプの犯罪者であり、身内や仲間として保護しようと考えていたのか、お気に入りの特注玩具として執着していただけなのかは定かではない。

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