注)「機動警察パトレイバー」はメディアミックス作品の為、作中での描写、設定資料全集、ムック、雑誌によって設定の相違点が非常に多い事にご注意下さい。
レイバー
機動警察パトレイバー世界において活躍する作業用機械の俗称。レイバー(労働者)という名前の通り、その殆どが社会的生産活動に用いられているロボットである。
一体で熟練労働者数十倍のマンパワーを得られる画期的な労働力であり、社会へ普及していき、日本を始め世界各国で生産されている。法的な扱いとしては特種車両である。
ただし、普及している事と、そのサイズ、出力の強さから犯罪に使われることも多々あり、これに対応するために警察用のレイバーなども抑止力として開発されている。これが本作の主役機体イングラムの立ち位置である。
また、軍事的に見ても極めて優秀なメカニックであるので、テクニカルのように軍事用に使われたり、軍事用に開発されたレイバーも当然ながら存在している。
元々が土木建築用機械なので必ずしも二足歩行の人型をしているわけではなく、カニや蜘蛛のような多脚型のレイバーも数多く存在している。(劇中では作業用は二足歩行である必要がなく技術アピール目的と言われている事もある)
行動範囲を限定している機体(水中など)の場合は脚部すらないものもある。ただし飛行できるレイバーはほぼなく、あっても短距離飛行しかできないものがほとんどである。パーツはある程度の互換性は確保しているが、規格統一されていないものもあるため、互換性のない専用のパーツを採用してるコスト高のレイバーも少なくない。
レイバーの外見的な個性としては、機体の間接部分に布のようなもの(シール素材)を巻いているところが挙げられる(ただし関節のシーリングを施していないものも存在してはいる)。「関節部の隙間に砂等が入ると故障するかもしれない」と言う意味で考えれば極めて合理的だが、実際は「ロボットの関節を書くのが面倒だから」と言う作画的な理由である。しかし立体物でのシーリング再現は厄介なものであり、特に可動モデルでは再現の難しい箇所と言える。
プラモデルでは軟質ゴムや不織布などを関節にくるんで再現したものが多いが、中にはシーリング状に再現したプラ関節を採用したものもある。
なお、余談だが関節のシーリングは他のロボットでも採用するケースがある。
今後製作される(恐らくTV・新OVA準拠)と思われるREBOOT/EZYの世界線では、その後も一般的な重機としてレイバーが普及・存続し、警察用レイバーには劇中で欠陥が暴露されたピースメーカーやヴァリアントではなく改良を重ねたイングラムタイプの新造機が継続して納入されている模様。
旧OVA・劇場版世界線の実写作品「THE NEXT GENERATIONパトレイバー」においては廃れたジャンルのロボットに属している。コストが高いうえに整備維持にも手間が掛かり、ロボットの小型化、無人機(ドローン)性能の向上も後押しされ、巨大ロボのレイバーは低迷する世界経済情勢においてお荷物になっていたのである(メタなことを言えば作品の予算不足、先端技術産業で後れを取ってる日本の産業の風刺の意味合いもある)。劇中でも登場するレイバーの種類は少なく、どちらかと言えば通常の兵器の発展型などが活躍する世界観となっている。
メーカー別主要機体一覧
篠原重工
ドーファン
アスカ96(大将)
ボクサー
菱井インダストリー&篠原重工(共同開発)
四菱/菱井インダストリー
トヨハタオート
SRX-70
サターン
菱川島造船
フロッグマン
エセキ農機
豊作くん
シャフト・エンタープライズ
SEE(ヨーロッパ)
タイプ7ブロッケン