概要
TVアニメ版『機動警察パトレイバー』に登場するレイバーの内の一機種。
注)「機動警察パトレイバー」はメディアミックス作品の為、作中での描写、設定資料全集、ムック、雑誌によって設定の相違点が非常に多い事にご注意下さい。
データ
機体名 | パイソン |
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制式名称 | MPL-97S |
開発メーカー | マナベ重工 |
全高 | 7.80m |
全幅 | 4.60m |
全装備重量 | 7.85トン |
最大起重 | 2.6t |
最小回転半径 | 5.90m |
装甲材質 | 強化スチール |
装備 | スタンスティック 専用シールド |
フォワード | 五味丘努巡査部長 結城巡査 |
機体について
マナベ重工製造、警視庁警備部特科車両二課所属の2代目パトロール・レイバー(パトレイバー)である。
警察用に専用設計されたものとしては初のパトレイバーである。(初代の96式アスカMPLは元作業用)
制式名称(型式番号)は<MPL-97S>で、「97年式改装型」を意味している。
人型で見た目は機動隊員をそのまんまロボットに置き換えたようなデザインをしている。
頭部のバイザーを降ろし、機体全体を被うほどの専用の大型シールドを構えるとまさに機動隊員。
作業用車両のノウハウを活かし、警察の激しい任務に耐えるよう頑丈に設計されている。
宣伝と運用データ収集の対価として廉価で特車二課第一小隊に導入され、大出力、重装甲が高い評価を受けた。
当初の名前はサーペントだったが、運用実績や乗員の意見を元に装甲や操縦系に改良を加えてパイソンに改められた。
後に民間向けに市販されたらしい。
人間と同じく五指を備えているのが特徴で、これは業界関係者に驚かれた。
既存の極限作業ロボの技術を発展したもので、上腕部にモーターを配置、ワイヤーによって駆動する。
重量がかさみ、複雑な動きができない等の欠点はあったが、新技術を盛り込んだイングラムの超伝導モーター式より簡素な構造で、いち早く完成して製造コストも抑える事ができた。
劇中における描写
TVアニメ版
第一小隊にて同隊の主力機として長期間運用されていた。
しかし、日進月歩の技術発展にはついて行けず、導入からわずか一年で新型の民間機に太刀打ちできなくなる。
それでも頑丈さと第一小隊員の技量と努力で3年近くも運用が続けられた。
また、第7話「栄光の97式改」では1話限りの主役を務めている。
その後は登場しても倒されてしまう事が多く、第46話にて新型パトレイバーのAV-0ピースメーカー(レイバー)にその役目を譲った。
退役したパイソンは、その後教習所にて使用される事になった。
バリエーション
MPL-97 サーペント
パトレイバーとしては最初期の機体。
改良が加えられ、上記のパイソンに。
MLM-97
マナベ重工幕張工場製造。
レイバーショーにて発表された試作型レイバー。サーペントやパイソンのプロトタイプに当たる。
角張った胸部と肩が特徴で、パイソンからバイザー、肩、胸部と膝関節の各装甲を外したような姿。
(他作品に例えるならば、『アーマード・コア』のクレストCR-C90U3に似ている)
データ
制式名称 | MLM-97 |
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開発メーカー | マナベ重工幕張工場 |
全高 | 8.70m |
全幅 | 4.98m |
乾燥重量 | 5.54トン |
最大起重 | 2.55t(片腕) |
装甲材質 | 未発表 |
装備 | 未定 |
補足
マナベ重工は作業用車両のメーカー。
レイバーの開発・製造においては後発組なので、既存の作業用車両の技術を使い、警備・警察用に用途を絞って設計。
廉価で警察に売り込みをかけつつ、代わりにデータを収集する事で他企業へ追いつこうとしたらしい。
しかし、同社のパイソン以外の機種は作中には登場していない。