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概要編集

ゴムタイヤでお馴染みの札幌市営地下鉄3路線のうち、最初にできた路線である。1972年に開催された札幌オリンピック(冬季大会)に合わせる形で1971年に開業。現在は麻生駅~真駒内駅間(14.3km)を営業している。ラインカラーは緑、駅記号はN


正しい路線名はなんぼく線(Namboku line)であるが、年長者はなんぽく線(Nampoku)と呼ぶことがある。


東西線東豊線と異なり集電方式は架線方式ではなく第三期条方式を採用している。


南平岸駅真駒内駅間は旧・定山渓鉄道の跡地(路盤)を買収・転用して地上(高架)方式で建設された区間である。このため、地下から高架に上がる平岸駅~南平岸駅間には最大43‰もの急勾配が存在する。冬場の雪対策のため、この区間はシェルターで覆われている。このような構造物は世界唯一であり、最大の特徴である。


国内でも数少ない「黒字経営の地下鉄」でもある。


駅一覧編集

特記がない路線は札幌市営地下鉄のほかの路線。

駅番号駅名乗り換え路線備考
N01麻生JR札沼線(新琴似駅)終着駅
N02北34条
N03北24条開業当初の終着駅
N04北18条
N05北12条
N06さっぽろ
  1. 東豊線
  2. JR函館本線/千歳線札沼線方面(札幌駅)
N07大通
  1. 東豊線/東西線
  2. 札幌市電(西4条停留場)
N08すすきの札幌市電(すすきの停留場)
N09中島公園札幌市電(山鼻9条停留場)
N10幌平橋札幌市電(静修学園停留場)
N11中の島
N12平岸
N13南平岸1994年に「霊園前」駅から改称。札幌市営地下鉄で駅名が変わった唯一の駅。高架駅
N14澄川高架駅
N15自衛隊前南車両基地が当駅より分岐、高架駅
N16真駒内高架、終着駅

ほとんどが全線通しで運転。一部の列車が入出庫の関係で麻生駅~自衛隊前駅間の運転。


車両編集

【HD札幌市交04】ゴムタイヤで走る地下鉄【2000形】


【HD札幌市交05】南北線の少数派【3000形】


なお、上記2形式が現役だった頃は乗車位置の違いによって次の車両が判断できていた。

(乗車位置が緑色なら旧型、青色なら下記5000形)


札幌市営地下鉄南北線・前


エピソード編集

・開業のきっかけとなったのは前述の通り札幌オリンピックだが、それ以前からモータリゼーションが進んだことも重なり市内中心部などで市電バスによる輸送力が限界に近づきつつあった。

しかし、当時の札幌の人口はまだ80万人ほどで、政令指定都市でもないところに建設することに際して政府関係者から「どうせ赤字になるじゃんwでも乗せるんかw」と言われた際に、当時の市交通局長であった大刀豊(だいとう ゆたか)氏が「金さえ払えば熊でも乗せる」と言ったという逸話がある。

・札幌初の地下鉄であり、また市民に理解を得てもらうためか完成試験の前から頻繁に試乗会が行われており、運輸局からはやめるように指導されていたが1971年(昭和46年)に真駒内駅で試乗列車が脱線して運転士2名と試乗客3名が負傷する事故が起きている。

・「自衛隊前」駅が存在することから、「有事には戦車がそのまま線路に乗り入れ札幌市中心部に出動できるようになっている」という都市伝説が存在する。しかし実際には自衛隊前駅は高架駅であり、札幌市民からは明らかな大嘘として認知されている。


関連タグ編集

札幌市営地下鉄 南北線 東西線 東豊線 札幌市電 札幌市交通局

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