概要と略歴
トミーテックから出している鉄道模型のブランドの一つ。元々はトミー(現在のタカラトミー)が手がけていたこともあり、模型専門店だけでなく一般の玩具店や量販店にも販路を持つことに強みがある。
1974年に「トミー・ナインスケール」のブランドで、アメリカ・バックマン社のNゲージ製品をOEMで販売したことが源流である。1976年に現在に至る「Tomix」ブランドに移行、同時に国産のNゲージでは初となる道床付き線路を発売した(ただし2年ほど「トミーナインスケール」と「TOMiX」ブランドは併存している。「トミーナインスケール」製品は1979年カタログ落ち)。
元々が玩具メーカーであることから電子回路を応用したシステム(ギミック)にも積極的であり、1980年代半ばにはセンサーレールを使用した自動踏切や自動運転システム、自動加減速のパワーパック、不発に終わってしまったコントロールパネルブロックなどを世に送り出している。
また、運転に変化を与えるポイント線路なども多種発売しており、1978年に発売された電動ターンテーブル(と同時に発売された扇形機関庫)は、日本型としては長らくTomix製品以外選択肢が無い状態が続いていた。なおこの製品の発売当時、自社の蒸気機関車製品は小型のタンク機関車(KSK/Cタンク・ローカル私鉄や専用線向け)しか出しておらず、事実上ライバル企業であるKATOの為に出したようなものだった。(それ故にTomixの道床付き線路のユーザーを多数獲得出来た一面もある)
バブル期以降はハイグレードシリーズ、制御機器・ポイントをシステム化したNeoシリーズへの移行、レールのファイントラック化、最近ではワイドレールシリーズの発売・充実化が進められている。
製品の特徴
車両
全体的な傾向としては、JRグループの新幹線・在来線通勤電車など、最新型車両や話題性の高い車両にやや重点が置かれる傾向がある。
かつて(1980年頃まで)は玩具メーカーらしく、「再現性よりまず普及」の方針から価格抑制のためにディテールには妥協している面が多く、ライバルの関水金属(KATO)の、特に蒸気機関車との比較で簡略化している部分が多かった。その代わり、モデル元が同一のKATOの製品に対して、TOMiXの車輌は動力車で¥5,000を切る価格、貨車などは大抵の製品が350~500円と安価に抑えていた。
しかし、1990年代以降はそれまでの「再現性よりまず普及」から「Nゲージ模型トップメーカー」へと転換し、全体的にKATOと同程度の再現性となり、更にその上に、ハイグレード仕様、プログレッシブグレード仕様が設けられた(その代償として、価格面もKATOと大差なくなった)。この背景には1980年代前半までTOMiXが占めていた地位を、マイクロエースが占めるようになったという背景も存在する。
玩具メーカーらしく(特に年少者に人気の高い)新幹線は0系から新型、923形ドクターイエローまで網羅している。
また、東北新幹線系統の連結機構を持つ車両については、それらも格納式のTNカプラーで再現している。
さらに近年増加傾向にある特殊装飾(ラッピング)車両についても、限定品として積極的に製品化している。
例としては山陽新幹線の500系のカンセンジャーラッビンク、500_TYPE_EVA、ハローキティ新幹線といった特殊塗装のほか、東北新幹線の「Treasureland TOHOKU-JAPAN」のロゴが入った車両、九州新幹線800系のラッピング車両など。
在来線電車のラインナップは先述の通りであるが、かつては国鉄型車両が中心で、地域色などは一部だけ製品化していた。
JR型の電車は特に首都圏の新系列通勤電車に強く、関西圏の車両も同様でそれなりに作られたが、近年ではさらにJR東海の313系やJR北海道の733系が加わっている。
1990年代後半以降に新規設計・発売された国鉄型電車は、殆どがハイグレード仕様で製品化されており、価格帯もやや高めに設定される傾向が強いのが特徴である。
気動車に関しては、かつてはキハ58系とキハ181系、キハ183系程度しか出していなかったが、2000年代半ば以降キハ17系を皮切りにハイグレード仕様の国鉄型気動車を次々に製品化した。また首都圏色やJR化後の地域色などのカラーバリエーションや、JR西日本の更新仕様など、シリーズの充実化が進んでいる。
特に、キハ183系はTOMIXの土壇場となっており、試作型(900番台)とジョイフルトレインを除けば、国鉄時代からJR初期や中期、現在の姿まですべてを網羅しようとしている。
例としては、2000年台後半のオホーツクや、それまでスルーしていた500番台、エンジンを換装した7550番台や2017年頃までの大雪編成などが続々製品化されている。
また、同じくJR北海道のキハ261系1000番台についても積極的に製品化しており、登場時の仕様から現行の新塗装までを各製造年ごとに再現している。
また、リゾート仕様の5000番台も製品化された。
客車はオハ35系とブルートレインの24系から始まり、後に14系座席車・50系、さらに14系寝台車がラインナップされ、またジョイフルトレインの「サロンエクスプレス東京」「サロンカーなにわ」「ユーロライナー」もいち早く製品化した。
JR移行後は北斗星用の客車を東日本・北海道編成双方を製品化、その後停滞期があったものの、現在では登場時から末期までの編成を再現できるほどに網羅しているほか、さらに夢空間も登場している。
トワイライトエクスプレス、カシオペアに関してもフル編成で製品化している。
また、ブルートレイン廃止の動きに合わせて、「さよならシリーズ」も多数発売、それらを流用したと思われる列車ごとの編成の製品化も進んでいる。
一方旧型客車の新製品も徐々に発売、オプションでドアが交換できる(木製→鋼製)ようになっていたりしている。(しかしそのオプションが仇となって、ドアが浅く実感的でない、妻板の幅が広いなどの欠点もみられる)
電気機関車については、国鉄形新系列を中心に幅広く製品化しており、代表的な形式はカラバリも含めて多く製品化されている。特にEF63については双頭式連結器を再現したTNカプラーを使用するなどこだわりを見せていた。
JRの機関車についてはEF200以外のJR貨物の機関車の大半は製品化しているほか、JR東日本のEF510-500番台も製品化している。
ディーゼル機関車はDD51とDE10、DE15、DF50しかなかった(最初期にはDD13も)が、まずDD51が年代ごとの作り分けがされるようになってHG化。その後DF200も製品化された。そして2017年にはTOMIX40周年を記念してDD13が製品化された。
なお、早く(1979年)から電動ターンテーブルを製品化しながら、蒸気機関車の製品は殆ど存在しなかったが、2009年以降動態保存機を中心に製品化を始めている。
私鉄の車両に関しては、それなりに製品化している。
例としては小田急LSE7000形、HiSE10000形、VSE50000形、GSE70000形、東武100系スペーシア、近鉄30000形ビスタカー、21000形アーバンライナー、50000形しまかぜ、名鉄7000形パノラマカー、北近畿タンゴ鉄道KTR8000形など、どちらかといえば有料の看板特急が製品化されることが多い。
しかし近年では小田急4000形、都営新宿線10-300形、りんかい線70-000形、相鉄12000系、11000系といった通勤型車両も製品化されている。
その他、第三セクター鉄道の気動車も多く製品化されている。かつては樽見鉄道のレールバス(LE-CarIIの2軸車)が、いわゆる「タイプ」のカラーバリエーション(富士重工のデモ車・三木鉄道・北条鉄道)と共に発売され、それらの絶版後アンデコ(無塗装)のキットとして販売されていた。
それ以外には三陸鉄道の車両やNDCシリーズの車両がある。(例として肥薩おれんじ鉄道や北海道ちほく高原鉄道など)
大半は後述のミニカーブレールに対応している。
ハイグレードシリーズ
細部の作りこみにこだわった車両へ付けられる名称。仕様としてはTNカプラー標準装備、選択式ナンバー、別パーツ化による細密化(ユーザー取り付けとして、いくつかの仕様から選ぶ場合もある)など。
1991年に発売した253系がはじまりで、その後キハ58系の人気を経て、価格は高めだが、その出来の良さからTOMIXの人気シリーズとなった。
国鉄形の車両がこのグレードで製品化されることが多く、カラーバリエーションや地域色なども製品化している。
限定品・特別企画品
さよなら列車など、その列車、車両のラストラン時の編成を再現した限定品を発売している。最近ではブルートレインの衰退に伴い、それらの「さよなら」シリーズを多く製品化している。例として、「なは・あかつき」「富士・はやぶさ」「北陸」「あけぼの」、「トワイライトエクスプレス」「北斗星」
また、ラッピングや特別塗装による「期間限定色」の電車などが、「限定品」として発売されることが多い。
しかし、2020年以降は一般流通製品とイベント等での限定販売品を区別し、KATOに合わせたと思われる「特別企画品」という名称に変更されている。
プログレッシブグレード
「現時点での最新技術」を詰め込んだ次世代モデルにつけられたグレード名。
第1弾として「トランスイート四季島」が発表されており。第2弾は「トワイライトエクスプレス瑞風」が発表されている。
レール
現在日本で主流である、道床付き組み立て式線路をNゲージで日本で初めて製品化したのがTOMiXである(勘違いされがちだが、HOにはこれより10年以上前からあった)。これにより組み立て、片付けが容易になる「お座敷レイアウト」の基礎を築いた。
その後、KATO、マイクロエースが続は、特にKATOの「ユニトラック」が最大のライバルとなった。
マイクロエースの製品はユニトラックとジョイナー(連結部)が互換していたが、どうもKATOの許諾を得ずに作っていたらしく、普及することなく撤退している。
しかし、TOMiXレール→ファイントラックが発売当初から現在に至るまで、固定式レイアウト用の固定釘穴が用意されているのに対し、ユニトラックは準備状態(固定に耐えるための強度部分は存在するが、穴自体は空いておらず、ユーザーがピンバイスで開ける必要がある)の為、固定レイアウト用にはTOMiX製品が使われる事が多い。
この為入門用としてはファイントラック・ユニトラックでほぼ勢力は拮抗しているが、固定式レイアウトの需要まで含めるとTOMiX製品がやや優位と推測される。
(KATOは手を抜いているのではなく、現在も「固定用線路」として道床のないフレキシブルレールを販売しているため、ユニトラックは固定式レイアウト用途をある程度割り切っているのである。TOMYは「トミーナインスケール」時代は米バックマン社からフレキシブルレールのOEM供給を受けていたが、「TOMiX」への以降に際してはこれを継承せずにクローズする方針だったため、最初から固定式レイアウト用途も計算に入っていた)
基本規格
- 直線線路は140mm。20m級車両1両分 (20000mm÷150≒133mm) に相当する値として設定されている。
- 複線間隔は37mm(道床の幅の2倍)である。これは実物に換算すると約5.5mにもなり、一般的な在来線直線区間が4m弱(25~26mm)であることを考えると、実物では考えられない急曲線が当たり前である模型としてもかなり安全側に割り切った数値と言える(余談であるがライバルの某社の場合33mm、道床無しの英国・Peco製品は27mmである)。また後述のポイントマシンの為のスペース確保のためでもある。
- 島式ホームを挟む場合の幅は55.5mm。のちに登場した車両基地レールセットの一部はこれより狭くなっている(後述のワイドレールの道床の片側分)。また、最近登場した都市型対向式ホームを2つ合わせた場合の複線幅は74mmとなる。
- 曲線の基本半径は280mm。これに複線間隔37mmを前後させた値の半径で曲線レールが発売されている。単線系のレールでは、243mm/317mm/354mm/391mmの5種類と補助線路向けに541mm/605mmの2種類、複線レールやスラブレール用に428-465mm/502-539mmのような大半径の曲線の規格がある。
- さらにミニカーブレール系として103mm/140mm/177mmの3種類がラインナップされている。
- これらを(外見の違いを無視して)全て使用すれば最大12線のエンドレスも作れるが、ミニカーブレール系の規格が独自に140mmの曲線半径を採用しているため、177~243mmの間が大きく開くことに留意されたい。(そんなことをやる人は少ないだろうが・・・)
- 一部のレールを除き、道床にはDCフィーダー(線路へ電気を流す端子)の差込口がついている。これにより給電専用線路をラインアップしていない。
- 分岐器は1990年代初頭までは既存の鉄道模型の電気系と互換性をもたせており、AC17V駆動の3線式だった。この3線式ポイントマシンはレールの分岐側とは反対側に露出しており、現在のKATOの固定式線路用やPECOのPL-11のような、当時は「ミニ・ポイントマシン」と呼ばれた形態だった。
- この交流3線式時代も前半期と後半期で別れており、前半期はポイントマシンとレールが完全に一体で、張り出し部分が大きかったが、後半期はポイントとポイントマシンは各々完結しており、ポイントマシンは小型化するし、ポイント側の駆動ノブを作動させているだけになった。
- しかし、この点がユニトラックに対するウィークポイントでもあったため、そちらと同様の道床内ポイントマシン化し、同時に直流2線式化した。と同時に、他社との互換性はなくなった。なおポイント用電源はTOMiXの公式としてはDC12Vだが、実際にはコンデンサにより25Vの電流を一瞬だけ流す仕様になっている。
種類
茶色系道床線路
1976年から発売された初期の製品。黄土色のバラストと木目入りの焦げ茶色の枕木の表現で、当時の地方交通線や亜幹線の線路をイメージしたような製品であった。のちの製品との共通事項として基本レールと橋脚接続用の高架付きレールが発売された。高架の壁の表現については初期の柵状のものと現在と同じものがある。
1980年代初頭の時点で、通常の直線レールが6種、曲線が4種(本線系は280/317mmの45度)、ポイントが左右2種類づつと、現在からみればささやかなラインナップであった。(243/354mmは後に追加)
グレー系道床線路
1999年にきかんしゃトーマスシリーズでリリースしたのをはじめとして、茶色系と並行して製造された。TOMIXレールの中では最も短命だったシリーズ。レール番号の末尾に(G)がつく。
これらはファイントラックへ切り替えられ、短期間で生産中止となっている。
ファイントラック
2002年に発売された、従来品の欠点であった接続部分(ジョイナー)の改良と道床の多色成型によってリアリティを高めた現在の製品。規格自体は変わっていないので、上記在来製品とも混用できる。(最初期製品を除く)レール番号の末尾に(F)がつく。
- 複線レール
あらかじめ複線間隔で固定されたレール。グレー道床時代から存在はしていたが、本格的な展開はファイントラックになってから。橋脚を取り付ければそのまま高架レールとして使用できるように、高架用の壁がついている。対応する曲線半径は280-317mm/354-391mm/428-465mmの3種類である。
- スラブレール
スラブ軌道を再現したレール。上記の複線レールと同様の規格が基本だが、単線用もある。ただし、従来のDCフィーダーの差込口がないので、道床裏に取り付ける専用のフィーダーが必要になる。対応する曲線半径は428-465mm/502-539mmの2種類である。(502-539mmは22.5度のみ)
- ミニカーブレール・スーパーミニカーブレール
小型の車両や構造が簡易な鉄道コレクション、Bトレインショーティーなどのような製品が登場したのに伴い、それらを走らせられるさらに小さいレールとして登場した規格。走行可能な車両には制限がある。基本曲線半径は140mmであり、複線・3線用に103mm/177mmが用意されている。
- ワイドPCレール
道床の幅を拡大し、枕木の表現をPC(コンクリート製)にしたレール。2本並べると複線間隔37mmになる。カーブレールはカント(角度)つきになっており、単線線路では初の製品化。そのため、直線線路とつなげる際にはアプローチレールが必要。また従来のDCフィーダーの差込口はないためスラブレールと同じ専用フィーダーを使うようになっている。対応する曲線半径は280mm/317mm/354mm/391mmの4種類である。
- ワイドトラムレール
路面電車などの所謂「併用軌道」を再現したレール。上記のミニカーブレール・スーパーミニカーブレールに準じた規格を採用しているほか、従来製品に取り付けられる路面パーツなどもある。こちらも道床裏に取り付ける専用フィーダーから給電する。
- PC枕木シリーズ
枕木の表現を現在主流のPC枕木に変更したもの。その他、重ねられるように道床に爪がつくなどの違いがある。ポイントについては合成枕木の表現になっている。
制御機器
車両を走行させるのに必要な機器。TOMIXではパワーユニットと称しており、電源は直流2線式12V。
現在ラインナップされているものは1996年に登場した「NECST-neo」と呼ばれるシステムに基づいており、たいていの製品には電動ポイント用のコントロールスイッチ等を取り付けられるようになっている。
実車の運転台さながらの2ハンドル式コントローラーや、ワンハンドル式コントローラー、無線制御ができるコントローラーも発売している。
かつては実車さながらの音が出せるサウンドコントローラーも発売していたが、いかんせん高すぎた(新品で約10万円)ためか、現在はカタログ落ちしている。
センサーで車両を検知して動作する信号機や踏切なども発売されている。特に信号機のラインナップは他社の追随を許さず、3灯式、5灯式のほか、4灯式も減速進行(青黄)型と警戒進行(黄黄)型がそれぞれ発売されているほか、腕木式まで発売されている(腕木はポイントと同様のシステムで駆動)。
さらには、メーカー純正のカメラ付き車両(キハ187系)などもリリースしている。制御方式などは独自のものを使用していると思われる(ノイズを抑制するアクセサリがあった)。
こちらも技術の進歩により、現在はWi-Fiを使った内臓式のものへ変更されている。車両はE233系と225系が採用された。
なお、NECST-neo以前のパワーユニットやポイント(スイッチを含む)などは、現行品と混用が出来ない場合が殆どであるため、これらを利用する際は注意されたい。
TNOS
2017年に発表されたTOMIXの新たな制御システムの総称。システム全体をコントロールする「コントロールユニット」と「NDユニット」で構成され、列車を検知するセンサーとギャップ(絶縁)を利用して現実の鉄道と同等の「閉塞」を再現するシステムとされている。
それまで利用されていたDCC(デジタル・コマンド・コントロール)とは異なり、車両側には加工は不要。
ただし、導入にはシステムを構成するために、それなりの投資(センサーや必要に応じたユニット数)が必要ではある。
ストラクチャー・アクセサリーなど
ホームは島式、対向式のものが旧製品と(近代型)と銘打ってそれぞれ発売しているほか、現在は現代の駅をイメージした都市型タイプが登場(嵩上げされているため、従来品に対応する橋上駅舎を嵩上げするパーツが付属)し、それの照明付き仕様も登場した。
さらに跨線橋も現代的な形状をしたマルチ跨線橋が登場し、エレベーター付きや
拡幅用キットなども登場した。
従来は高架駅を制作するためには島式1面2線か、対向式2面2線しか作れなかったが、
近年では階層構造の駅を再現できるセットや、幅を規格内で自由に設定でき、新幹線の退避駅のような駅を作れるマルチ高架橋といったものも製品化されている。
そのほか、ローカル線向けの製品(木造駅舎、対向式ホーム、島式ホーム)もある。
また、高架橋や橋梁、最近では築堤などの線路側のオプションやアクセサリーの充実化が進んでいるが、導入にはそれなりの投資を強いられるケースも多い。
建物は黎明期からOEMを含めて比較的多く発売されており、中には実在の企業から許諾を得て製品化されたものもある。ガソリンスタンドではENEOS・出光興産など、コンビニではセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・スリーエフ・セイコーマート(セコマ)などがそれ。特にセコマのコンビニが製品化された際には各方面を唖然とさせたが、これでお調子ぶっこいたのか、おもちゃのハローマックの建物まで商品化してしまった(もちろん運営元であった株式会社チヨダの許諾を得てはいる)。
レイアウトを盛り上げる各種のストラクチャーは、近年ではジオコレシリーズへ移行しており、自動車や人形などはこちらで展開されている。
HOゲージ
1970年代にバックマンのHO製品をトミーHOスケールの名称で販売したのが始まりで、後にEF58や12系を1/80 16.5mmゲージで発売した。その後10年単位の中断期間を経て1990年代半ば頃に再参入した。
機関車から電車、気動車、客車、貨車と幅広く製品化し、貨車は1両単位で販売される完成品と2両分が入った組み立てキットの2種類を用意し、コンテナ車では載せ替え用コンテナも製品化している。
また省スペースでも楽しめる小型車両にも強みを持つ。
レールについては製品化しておらず、KATOのユニトラックやエンドウのニューシステム線路などを使用する。