概要
山陽新幹線開業40周年と新世紀エヴァンゲリオン放送20周年を記念し、JR西日本と新世紀エヴァンゲリオンのコラボ「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」と題して、500系新幹線1編成をエヴァンゲリオン初号機仕様に変更し、2015年11月から2018年5月までの期間限定で運行された。
使用編成は500系7000番台の第2編成(V2編成)。以前から特殊ラッピングが行われる際によく選ばれていた編成である(ご当地ヒーロー・カンセンジャー仕様、プラレールの大型ジオラマ・子供向け運転台・プレイゾーンを設置したプラレールカーなど)。
エヴァンゲリオンのメカニックデザイナーの山下いくと(デザイン担当)と監督の庵野秀明監修のもとエヴァンゲリオンカラーに塗装し、一部内装もエヴァンゲリオン仕様に改装される。
乗車するだけあれば当日の乗車券+該当列車の指定席券OR自由席券で乗車できるが、コックピット体験は事前の予約か旅行会社の商品を購入する必要があった。
2018年5月14日に配信されたAbemaTVの番組『声優と夜あそび』にてシンジ役の緒方恵美が乗車したのが紹介された(この日が月曜で内田彩と共に曜日担当をしている)。
特筆事項
1号車
実物大コックピットのほか、NERV本部をイメージしたジオラマが存在。
2号車
自由席だが、座席がエヴァ仕様に変更されている。
車内チャイム
「残酷な天使のテーゼ」に変更され、車内放送も渚カヲル(声優は石田彰)が担当した。
運用
博多~新大阪間を1日1往復運転するダイヤを組んでいた(運転日注意)。
「新幹線変形ロボ_シンカリオン」における「500 TYPE EVA」
新幹線が人形のロボになるシンカリオンシリーズと、人造人間であるエヴァンゲリオンは相性が良いのではないか?ということで、こんなイラストを描く人もいた。
そして…
プラレール製品版
タカラトミーより2017年10月発売。500こだまのリペイント版でてっちゃんフィギュア付き。
ヘッドパーツが単体やクロス合体用と2つあり、ロンギヌスの槍を模したクリアレッドの武器が付く。現在ではプレミア価格になってしまったものの、劇場版公開を記念しててれびくんから全集本と付録込みのクラウドファンディング企画で復刻される事が決定。19年7/1達からの企画で3000名以上を募集要項で期限9日前で達成。発送は12月上旬。価格自体は19800円と高額である分、パッケージは新規描き下ろし、梱包内容はシンカリオン大全集とその付録の月山家ペーパークラフト等、TAPEEVA sinka付きと驚くものばかりである。決済自体は当初はクレジットのみの受付だったが、後にコンビニ決済も可能になる。
エヴァのリボルテックに定評のある海洋堂から可動フィギュアとして立体化される。ヘッドギアギミックが省略されたためそのまんま初号機になっている。
「新幹線超進化研究所」「特務機関NERV」の共同設計という設定。変形前の500系のデザインと変形後のEVA初号機のデザインを反映した仕上がりとなっており、ロンギヌスの槍風に真紅に染まった「シンゴウスピア」「超カイサツソード」、そして両者を組み合わせることでできる「カイサツトライデント」と「ミサイルシールド」を武器として使う。一番の違いは頭部に初号機に極めて近いヘッドパーツを瞬時に『第二形態』と称するモードへ変化する事。姿勢も猫背で、動きも早くソニックブームを発生させる。
また、「E5はやぶさ」「E6こまち」「E7かがやき」など、西日本司令室所属以外の各シンカリオンの先頭車と組み合わせて「クロス合体」し、パワーアップができる。合体後の名称は「●●× 500 TYPE EVA」。
アニメ「新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION」
17話
2018年5月5日放送。一般車両して新大阪駅で待ち続ける速杉ハヤトの前に姿を現している(放映当時は運行終了間際で注目が集まっていた)。シャショットとの会話でシンカリオンとなって共に戦える日が来るのかもと言う趣旨の発言をしている。登場シーンでは『本放送限定』で主題歌が劇伴として使用された。
31話
2018年8月11日放送。速杉ハヤトは500 TYPE EVAが本来走るはずもない東海道新幹線区間を疾走する姿を目撃(その後の過程で、在来線の路線図が本来とは違うと気づいたハヤトは、自身の夢の中だと悟った)。
E5はやぶさのシンカリオン運転士として巨大怪物体キングシトエルとの交戦時に、捕縛フィールドから舞い降りその勇姿を見せた。操縦する運転士は勿論碇シンジ。変形シーンでも『本放送限定』で主題歌が劇伴として使用される(それ以外はベースとなった500こだまのBGM)。
新幹線超進化研究所西日本指令室が保有。劇中ではE5の「カイサツソード」を借り受け、ロンギヌスの槍風に真紅に染まった「カイサツトライデント」でプログレッシブナイフの如く切りつけA.T.フィールドを直接破壊している(但し、超カイサツソードでトライデントになる為、通常剣で三又の槍に成らない。序に言えばトライデントが使われているのにもかかわらずE5の背部にウイングバインダーが付いたままの描写がある)。基本装備は500こだまと同一で、先述の通り「クロス合体」の機能が存在するが、劇中で使用される事は無かった。500では盾は右利きだが、此方では左利き仕様である。
シンカリオン劇場版『未来からきた神速のALFA-X』
再びEVA世界に飛ばされたハヤトと共闘。ヴァルドルとの最終決戦では東京駅中央迎撃システム内で、光の粒子に乗ってシンカリオン世界へと飛び超え、短時間ながら戦闘に参加した。
アニメ「新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATION」
21話
2021年9月17日放送。続編作品でも「シンカリオンZ」ベースの機体が登場。
専用ザイライナー「ミュースカイ_TYPE_EVA」も用意され、Z合体ができる仕様となった。Z合体すると専用武器の「ブンキヌスの槍」が装備される。
変形シーンではエヴァの主題歌が劇伴として(本放送・ネット配信版問わず)用いられた。
「エヴァンゲリオン中京圏プロジェクト」と題して、2020年に期間限定でエヴァンゲリオン初号機仕様に変更された名古屋鉄道2000系が、本作のザイライナーのモデルに選ばれた。
操縦する運転士は「無印」と同じ碇シンジ。
新多シンが操縦するシンカリオンZ_E5はやぶさのエキスカリバーによって巨大怪物体「鬼エヴァ」の動きを封じた後、500_TYPE_EVAはA.T.フィールドの破壊に成功するが、鬼エヴァは頑丈で再起動してしまい暴走状態に。
そんな中、綾波レイ達によって探し当てられた「ザイライナー ミュースカイ TYPE EVA」が到着しZ合体に成功。ブンキヌスの槍を召喚したうえでプログレッシブシンゴウトウをクロスさせることで十字の光を出し、そして槍の投擲でコア部分を貫くことで鬼エヴァを破壊した。
なお
こちらのプラレール製品版、シンカリオンZ本体とザイライナーのセットは本放送の後の2021年12月4日に発売された。
また2022年12月にはEVA弐号機を模したオリジナル仕様の500 TYPE EVA-02がプラレール製品版、シンカリオンZ本体として発売された。こちらはNERVがシンカリオンの量産を前提として作られたいわば先行量産機というEVA弐号機の設定を踏襲した設定となっている。シンカリオン運転士はアスカ。「プログレッシブシンゴウトウ」のほか、「カイサツキョウライフル」、「2424式ライフル」(ニシニフォーンしきライフル)など様々な武器を装備可能。安定した機能性と高い汎用性を誇る。また、500 TYPE EVA-02がプラレール製品、シンカリオンZ本体の発売に合わせて2022年10月28日~2023年1月29日の期間限定で京都鉄道博物館に保存されている500系新幹線電車521形1号車が「500 TYPE EVA-02」仕様ラッピングで展示されることが発表された。架空仕様の500系新幹線のプラレールは冒険アスファル島のニューシュッポ君以来となる。
また2023年9月にはこの500 TYPE EVA-02がトミーテックより先頭車両1両のみのディスプレイモデルシリーズ「ファーストカーミュージアム」として模型化、発売された。
関連イラスト
関連タグ
新世紀エヴァンゲリオン(エヴァンゲリオン・EVA・エヴァンゲリヲン) EVA初号機
コラボ終了後
エヴァンゲリオンコラボを終えた500系V2編成は、今度は「ハローキティ新幹線」に再び改装されて、2018年6月30日に運行を開始。運用は同じで、1号車は一部窓が復活し、ハロー!プラザという地域紹介コーナーになっている。
こちらも当然のようにシンカリオン化されている。