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概要編集

札幌市に本社があり、北海道を中心に埼玉県茨城県に合わせて1154店舗を展開(2013年2月末現在)している。

北海道民からは「セイコマ」、「セコマ」の愛称で親しまれる(ただし、セイコーマートの運営会社が2016年株式会社セイコーマートから株式会社セコマに社名変更している関係から、合わせて愛称のほうも後者に収斂されつつある)。特に道内のシェアは高く、店舗数は1049店舗を誇る。

これはセブンイレブンの881店舗、ローソンの550店舗を抜いて断トツである(店舗数はいずれも2013年2月末現在)。

また創業は1971年と日本のコンビニチェーンで古参の部類にあり、これはセブンイレブン(1号店は1974年に誕生した)よりも前である。


特徴編集

  • 北海道各地に展開

札幌といった大都市をはじめ、末端の小さな町や村などいたるところに出店しているほか、大手チェーンが進出していない利尻島礼文島奥尻島といった離島にも進出している。ちなみに、道内で進出していないのは道内179市町村のうち「浦臼町」「神恵内村」「月形町」「幌加内町」のわずか4市町村(2022年3月現在Wikipediaより)だけである。

  • 酒類が豊富

もともと地元の酒販組合が結成して立ち上げられた会社で、なおかつ個人経営の酒屋から商売替えした店舗が多いため大手チェーンと比べて酒類を多く取り扱っている(コンビニチェーンで酒類を最初に販売したのもここ)。

故に輸入ワインも下手なスーパー等で購入するより安い利点もある。

  • 少ない24時間営業

本社が24時間営業を重視しない方針のため、24時間営業の店舗は少ない。営業時間は午前6時~深夜12時またはそれに準ずる時間で、札幌市内でも24時間営業の店舗は限られている。これは、個人経営の酒屋が商売替えした店舗が多いうえ、過疎地にも出店しているため深夜の人員確保が困難だからである。ちなみに、札幌の繁華街すすきのにある「たかせ店」の営業時間はコンビニでは異例の午前11時~深夜3時で、これはすすきので働く人をターゲットにしているためである。

  • ポイントカードの先駆け

今でこそセブンイレブンのnanacoやローソンのローソンパスといったコンビニのポイントカードが普及しているが、実は最初に導入したのはセイコーマートである。ただし、貯めたポイントは買い物に使うことは出来ず、景品交換しか利用できない。

現在はプリカ機能付きポイントカードであるぺコマに変更されている。

尚、ポイントカードはセイコーマート内のマルチコピー機でポイントカードは確認が可能な他、景品交換も可能となっている。

  • ホットシェフ

半数の店舗で行われているサービス。訓練を受けた店員が店の厨房で弁当おにぎり、ホットスナックを作り、できたてを提供してくれる。特に「大きいおにぎり」は通常のコンビニで売られているおにぎりの倍以上の大きさを誇る。

似たような形態としてデイリーヤマザキのデイリーホットがある他、福井県内で展開しているオレボステーションで同様形態を実施している店舗もある。

因みに道央自動車道輪厚PAでもホットシェフ形態の店がある。

また、2018年に発生した北海道胆振東部地震の際には、全道規模の停電の中でも各店で独自の方法で営業を行い

、(社員のPHEV車を用いて営業したり、ガス調理であることを活かして、とにかく塩おにぎり等を用意したり)大手よりも素早く対応した点が注目を集めた。


  • リテール(プライベート)ブランドの充実

1995年からアイスクリームを自社開発して以来、弁当やおにぎり、パン、ソフトドリンクやコーヒー(グランディア)、牛乳、お酒から日用品など様々な商品を自社ブランド(プライベートブランド)で販売しており、現在は「Secoma」(セコマ)という名称で販売されている。その商品比率は約4割といわれている。また近年では海外ブランドの発泡酒なども積極的に販売している。

  • 折込チラシがある

普通のコンビニなら、精々「おにぎり100円セール」やら「季節モノ予約」と言ったモノぐらいしか入らない新聞の折り込みチラシだが、セイコーマートの場合はスーパーマーケットの様なチラシが良く入る。実際、スーパーのようにチラシに掲載されてる商品が安売りされている

こぼれ話編集

  • セイコーマートは北海道では広く展開するものの、それ以外の地域ではほとんど見かけない。ゆえに道外の観光客がたびたび店の写真をカメラに収めてゆくのだが、そのような撮影シーンや写真を見た道民は「なんでただのコンビニの写真なんか喜んで撮るのか」と疑問を抱く。地域間ギャップの一例である。
  • 単純な店舗数では2024年1月期時点で日本国内の業界5位だが、北海道以外には埼玉県と茨城県に少数店舗が存在する程度で、本土の一般層の知名度は北海道通を除けばほぼ皆無である。そのため、業界4位までのセブンイレブンファミリーマートローソンミニストップに、業界5位というだけで機械的にこれを加えて「日本五大コンビニ」という呼称とすることができなくもないが、稀である。
  • 関東地方でも茨城県埼玉県にも出店しており、特に最近は埼玉の店舗が増加傾向にある。ただしいずれも店舗の場所が郊外の陸の孤島にひっそりとあることが多いため店舗が自宅や通勤圏内にあるか、自動車免許と車を運転する環境があるかどうかでこちらも県民間で知名度に差が生じやすい。都内は無理でも駅前付近の出店ぐらいには期待したいところである。
  • 実は、2003年までは滋賀県京都府兵庫県南西部、鳥取県東部にも別会社によって店舗展開していたが、これらの店舗は一部の例外を除き、ファミリーマートへ譲渡された。


PBの委託販売編集

2020年頃から、ドラッグストアのウエルシアやスーパーの平和堂、さらには北野エースなどでセコマPBの委託販売を行っている。主に酒類や乳製品などがメインとなっており、京極の名水などの酒類以外の飲料水の展開は少ない。

今後は他のスーパーでも展開される事が予想される。

尚、限定販売だがJR東日本NewDaysイトーヨーカドーが開催するフェアで販売されたこともある。


関連項目編集

NEXCO東日本 北海道

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