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国鉄大阪鉄道管理局→JR西日本が保有・運用するジョイフルトレイン。7両編成。


1983年14系座席車から改造された。今は亡き高砂工場で一旦完成したが、前例のない内外装から不備が多く鷹取工場で手直しが行われたという。同時期にデビューしたサロンエクスプレス東京(国鉄東京南鉄道管理局→JR東日本、引退)とならぶ「欧風客車」の走りであり、それらの多くが廃車となった現在では唯一の存在となった。

外装の展望室部分はかつてのマイテ49などに代表される往年の特急列車をイメージしている。同様のモチーフのストレートなリメイクを意識した新35系客車や、バブル期に改造されたレトロを謳いながら豪華という言葉をはき違えた装飾過多の先代「やまぐち」用12系改造車と比べると、対象に対する時代ごとのデザイナーの方向性の違いがそれぞれ興味深い。

内装は開放型のグリーン座席車であり、豪華絢爛をきそったのちのバブル期の車と比べればシンプルにすら思えるが、対照的にサロンエクスプレス東京は個室構造ゆえにそのままでは転用が利かず、目先の需要で単なるお座敷車にされてしまうという誤った判断で決定的に命脈を絶たれた。同様に幾多の欧風・お座敷車も大口団体利用のみにに特化したために、現代流行の乗車体験型への転用が利かなかったこととくらべると、シンプルな構成ゆえに生き残れたのかもしれない。


団体臨時列車の他、多客期の臨時特急・急行列車等での運用実績もある。


1994年以降JR西日本管内におけるお召し列車の運行時に乗用車両として起用される機会が何度かあり、対応する設備も整えられている。ちなみに塗装は登場時は緑地にゴールドであったのだが、お召充当直前の1994年の全般検査の際長期使用を見据えた更新工事も合わせて行われ、再塗装の際当時の天皇が豪奢に過ぎる金塗装を好まなかったため帯類が黄色塗装とされた逸話が伝わる。


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