KTR8000形「タンゴディスカバリー」
1996年運行開始。2両編成5本の合計10両が製造された。1編成あたりの定員は100人。前面は貫通式構造だが幌はプラグドアによって隠されている。
製造当初はJR福知山線系統で使用されていたことから、エーデル丹後の後継車としてJR西日本の183系との併結装備を持つ8000番台4両、電車併結装備を持たない8010番台6両が用意された。どちらも密着連結器を装備し8000番台、8010番台は相互に連結できるが、従来のKTRの車両とは連結できない。
KTR8000形「丹後の海」
2015年から2017年にかけて全ての編成に対しリニューアル工事を行った。デザイナーの水戸岡鋭治氏によるデザインで、塗装は藍色メタリック、内装は木材使用の和風仕様に変更された。
運用
JR西日本区間へ乗り入れる特急『はしだて』『まいづる』のほか、自社線内運用の特急『たんごリレー』・快速・普通列車として運用されている。
登場時はJR福知山線系統の特急『タンゴディスカバリー』として新大阪駅~久美浜駅間で運行され、新大阪~福知山間は特急『北近畿』の最後尾に無動力状態で牽引される形で運行し、北近畿タンゴ鉄道線内では自走する形をとった。なお北近畿タンゴ鉄道線内で完結する急行『タンゴレインボー』も設定され、こちらには電車連結未対応編成を使用したが、1999年10月に廃止された。
1999年10月からは運転系統をKTR001形と入れ替え、KTR8000形が京都駅から山陰本線を経由するようになり、東舞鶴駅発着列車との分割併合も行われるようになった。
2005年に発生した尼崎事故の後、ATS-P型が福知山線へ導入されることになり、ATS-SWしか搭載しないKTR001形の代わりとしてATS-P・SWの両方を搭載するKTR8000形にマグネットシートで『タンゴエクスプローラー』の愛称を表示して運行していた。この措置は2007年3月まで続き、2011年3月のダイヤ改正にともなう列車名再編まで特急『タンゴディスカバリー』『タンゴエクスプローラー』運用を担当した。