概要
1989年の北近畿タンゴ鉄道宮津線転換開業の時に導入された気動車である。
本項では同型車の「KTR800形」についても紹介する。
解説
両運転台車で、700形・800形との違いはトイレの有無のみ(800形は未装備)。
第三セクターの普通列車用では珍しい20m車両で、車内には転換クロスシートが並ぶ。
塗装は水色(タンゴブルー)に緑と赤の帯が窓下に巻かれており、客用扉と前面貫通扉は無塗装のステンレス板となっている。
700形が9両、800形が3両在籍し、製造は全て富士重工業が担当している。
リニューアル
近年ではKTR700形、KTR800形とも車両のリニューアル工事を実施しているが、このうち702号、703号、707号、708号、803号の5両については大規模な改装を実施した。デザイナーは水戸岡鋭治。
- KTR702「あかまつ」:観光列車。定員制で別料金が必要。
- KTR708「あおまつ」:観光列車。自由席。
- KTR707「くろまつ」:レストラン列車。予約制。
- KTR703・803「コミューター車両」:普通列車で使用されるが、「あかまつ」号の自由席として連結。大規模改装をしたものの観光向けではなく、転換クロスシートが並ぶ。
運用
通常は単行で運用され、通勤通学時には2両編成で、超多客期には車掌乗務の上3両編成で運用される。また、列車によっては宮福線のMF100形・200形と連結することもある。