概要
尼崎駅(兵庫県尼崎市)~福知山駅(京都府福知山市)間を結ぶ。総延長106.5km(営業キロ)。
大阪駅方面と北近畿・山陰東部を結ぶ都市間路線であると同時に篠山口駅以南はアーバンネットワークの一環として「JR宝塚線」の愛称が付与されている。
後、山陰本線の京都〜城崎温泉間と、京都丹後鉄道の宮福線全線と、宮豊線の宮津〜天橋立間と、当路線全線をひっくるめて、「北近畿ビッグXネットワーク」と呼ばれることがある。そのため特急などの列車がが沢山設定されている。ちなみにこのXの中心にあるのは、当路線の終着駅である、福知山駅である。
2005年4月25日に塚口~尼崎間で発生した大事故で全国的に悪名を轟かせたことでも知られ、この時は検証や設備補修などで2ヶ月近い長期運休を余儀なくされている。
なお、脱線地点は現在は廃線になっているが、かつて尼崎港線と呼ばれる支線が分岐していた地点である事はあまり知られていない。同地点が半径300m曲線になっているのはJR東西線開通に伴う線形変更によるもので、それ以前は尼崎港線と並走する直線であった。
国有化前は阪鶴鉄道という私鉄だった。「阪鶴」は大阪と舞鶴を結ぶ意味だが、起終点とする予定だった両都市までの認可が下りず(※)、尼崎港-福知山の路線となった。
前述の尼崎港線も当路線の一部で、起点となる尼崎港駅は現在の国道43号のほぼ真下にあたる。
国鉄神崎(現在のJR尼崎)-塚口は東海道本線へ乗り入れて大阪を目指す為に建設された連絡線である。
※このうち舞鶴側に関しては京都鉄道という京都-綾部-舞鶴という京都府縦貫ルート建設計画を有した競合他社が免許を取得していたが、京都近郊の保津峡での工事で資金を使い果たし現在の嵯峨野線区間を作ったところで力尽きてしまった事から、日本海軍舞鶴鎮守府開府後に国によって福知山-綾部-新舞鶴間の連絡線が建設され、阪鶴鉄道国有化まで阪鶴鉄道に貸し出されていた。国防上の都合ではあるものの、ある意味国の力で舞鶴到達を達成したようなものと言えなくもない
尼崎駅~宝塚駅は阪急宝塚線と競争しているが、時間面ではこちらが優位である。余談だが、阪急宝塚線の梅田駅~川西能勢口駅間は阪鶴鉄道時代に計画していた大阪市内直通線の建設免許を流用したものであり、ある意味両社はライバルであると同時に兄弟路線であるとも言える。
駅一覧
※全線ICOCAエリア
尼崎駅 ~ 篠山口駅
JR宝塚線を参照
篠山口駅 ~ 福知山駅
1909年(明治42年)10月1日までは福知山-丹波竹田間に福知駅が存在していた。