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概要編集

兵庫県川西市にある阪急電鉄宝塚本線能勢電鉄妙見線の共同使用

駅番号は阪急電鉄HK-50能勢電鉄NS01

住所の詳細は阪急は川西市栄町20-1、能勢電鉄は小花1-1-10所在となっているが、両者は改札内乗り換えが可能となっている。

1913年に能勢電気軌道(現在の能勢電鉄)との接続のために箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)が「能勢口駅」として開業した。1965年4月1日から6月30日の間、能勢電気軌道の駅は「川西駅」と名乗り、7月1日には京阪神急行能勢口駅と能勢電気軌道川西駅を「川西能勢口駅」に改称した。


駅の高架下にはスーパー、専門店、飲食店が入る商業施設の「ベルフローラかわにし」があり、道路(兵庫県道12号川西篠山線)をはさんでEASTとWESTに分かれている。阪急百貨店が入居するアステ川西を介して福知山線(JR宝塚線)川西池田駅と乗り換えも可能。そのほか、北口にはアニメイト川西店が存在する他、アステ川西の4・5階には川西市立中央図書館も存在する。


駅前にはロータリー状のバスターミナル「阪急川西能勢口」があり、川西市北部、川辺郡猪名川町、満願寺、伊丹市、尼崎市、宝塚市に向かう阪急バスが発車する。その他「阪急川西能勢口東口」バス停もあり、北行きバス停には「阪急川西能勢口」から北に向かうバス、南行きバス停には「阪急川西能勢口」に向かわないJR川西池田行きのバスが停車する。


駅構造編集

3面5線の高架駅で、阪急電鉄が使用する1~3号線は単式・島式の複合2面3線、能勢電鉄が使用する4〜5号線は頭端式1面2線だが、4号線は阪急の3号線と隣り合っており、両側にホームがある。これを利用し、日中の大阪梅田行きの列車は、能勢電鉄との乗り継ぎを考慮して3号線(上り待避線)からの発車となっている。

上り本線の2号線は平日のラッシュ時に朝の通勤特急を含む当駅発梅田行きの電車に使われるほか、平井車庫からの回送電車も2号線を通過する。なお2・3号線は逆方向の宝塚方面にも出発できる。


有効長は阪急用の1~3号線は10両、能勢電鉄用の4号線は6両、5号線は8両である。かつては4号線も8両対応だったが、高架化されてから5号線とつなぐ通路が設けられたため、6両分に短縮された。

1990年12月15日に阪急宝塚方面行き(1号線)、1992年12月20日に阪急梅田方面行き(2号線)、1996年3月24日に能勢電鉄(現在の4・5号線)が高架化された。さらに1997年11月16日に両線を接続する3号線が完成し、東改札口も一体化された。


号線路線方向行先備考
1宝塚本線下り雲雀丘花屋敷宝塚方面
2・3宝塚本線上り石橋阪大前十三大阪梅田方面
  • 石橋阪大前乗り換え···箕面方面
  • 京都・北千里方面は十三で乗り換え
主に3号線
3能勢電鉄日生線下り日生中央方面日生エクスプレスのみ
4・5能勢電鉄妙見線/日生線下り日生中央妙見口方面
  • 日中の妙見口方面は山下で乗り換え
普通。主に4号線

※特急「日生エクスプレス」は当駅でスイッチバックを伴うため大阪梅田行き・日生中央行きともすべて3号線からの発車となっている。


地上駅時代編集

高架化される前は、阪急、能勢電鉄の駅は並んでいたものの、改札口は別々だった。1980年3月1日に両駅にまたがるホーム上に連絡改札が設けられた。1990年12月12日に連絡改札が撤去され、阪急と能勢電鉄の間は改札を通らずに乗り換えられるようになった。

阪急編集

8両分の相対式ホーム2面2線を有していた。10両編成での運転が開始されてからは大阪寄り2両がドアカットされた。改札は東西にあり、東改札は地下、西改札は梅田方面行きホームの先にあった。西改札の横にあった地下通路で宝塚方面行きホームに行くことができた。


能勢電鉄編集

開業当時は阪急とほぼ垂直にホームがあったが、1917年に池田駅前(のちの川西国鉄前駅)まで線路が延長された際には4両編成分2面2線となった。阪急のホームに近い南側から2号線・1号線で、日中は2号線のみが使用された。

廃止されるまで、能勢電鉄は川西国鉄前駅まで線路が延びていたが、1960年ごろから当駅-川西国鉄前駅間1駅だけを往復する盲腸線となっていた。1号線の西端からは川西国鉄前行きの電車が発車し、運行されない時間帯には当駅に車両が留置されていた。

駅のすぐ東側は急カーブで、1966年に改良された後も半径約30m(制限速度15km/h)だった。阪急から譲渡された車両は連結器を改造する必要があった。駅移転に伴う高架化の結果、このカーブは半径が大幅に緩和され、連結器も阪急との直通運転に備えて再度改造し、阪急と統一された。

改札は長らく東側のみで、改札の建物は能勢電鉄の本社社屋と兼ねていた。1990年ごろには川西国鉄前への廃線跡を利用して西改札が設けられたが、1993年6月26日には高架橋用地確保のため、阪急の高架下に移転した。

また、能勢電鉄の本社も平野駅に移転し現在にいたる。


利用状況編集

近況編集

阪急電鉄

  • 2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は35,748人である。

年度別利用状況比較表編集

事業者別阪急電鉄
年度乗降人員
2008年(平成20年)度49,967人
2009年(平成21年)度47,258人
2010年(平成22年)度47,741人
2011年(平成23年)度46,882人
2012年(平成24年)度47,025人
2013年(平成25年)度46,212人
2014年(平成26年)度46,600人
2015年(平成27年)度47,016人
2016年(平成28年)度43,205人
2017年(平成29年)度44,249人
2018年(平成30年)度44,229人
2019年(令和元年)度44,636人
2020年(令和2年)度32,445人
2021年(令和3年)度32,651人
2022年(令和4年)度35,748人

隣の駅編集

阪急電鉄
宝塚本線前の駅当駅次の駅備考
  • 急行
  • 普通
池田駅(HK-49)川西能勢口駅(HK-50)雲雀丘花屋敷駅(HK-51)
通勤特急川西能勢口駅(HK-50)池田駅(HK-49)朝の当駅発梅田行きのみ
準急雲雀丘花屋敷駅(HK-51)川西能勢口駅(HK-50)池田駅(HK-49)朝の宝塚発梅田行きのみ
能勢電鉄
妙見線前の駅当駅次の駅備考
特急『日生エクスプレス池田駅(HK-49)川西能勢口駅(HK-50/NS01)平野駅(NS07)
普通川西能勢口駅(NS01)絹延橋駅(NS02)

関連項目編集

阪急電鉄 阪急宝塚線 能勢電鉄 妙見線 兵庫県内の駅一覧


川西池田駅:近接しているJR西日本福知山線(JR宝塚線)の駅について解説

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