概要
ICOCAはJR西日本(西日本旅客鉄道)が発行する交通系ICカード。交通系ICカードのシェアは第3位(2518万枚)
同社以外にも近鉄(KIPS ICOCAを発行)・京阪・JR四国の各社が発売している。また2015年3月にあいの風とやま鉄道で、2017年にはIRいしかわ鉄道・大阪市交通局(現:OsakaMetro及び大阪シティバス)・南海電気鉄道・泉北高速鉄道・大阪高速鉄道・京都市交通局・神戸市交通局・山陽電気鉄道・神戸電鉄・北神急行電鉄【現:神戸市交通局】・神戸新交通(定期券除く)・山陽バス(定期券のみ)で、2019年3月には阪急阪神東宝グループ4社(阪急電鉄・阪神電気鉄道・能勢電鉄・北大阪急行電鉄)で、2024年3月にはハピラインふくい、同年6月にはアストラムラインでも発売を開始した。また、福井鉄道、えちぜん鉄道、伊賀鉄道、四日市あすなろう鉄道などJR西日本管内のローカル私鉄やバス会社にも導入されている。
名前の由来は「IC Operating CArd」とのこと。読みの語感の通り、関西圏で「行こうか」を意味する「行こか」(いこか)ともかけている。
実際、キャッチフレーズとして「ICOCAで行こか」が使用されている。
上記の発売会社(及び相互利用可能な各社)の鉄道の路線の一部で乗車券として使えるほか、ショッピングなど幅広く利用できる。
なお、本来PiTaPaを導入してる関西の私鉄などがICOCAの発売(定期券含む)も行っているのは、PiTaPaが後払方式であり即時発行が出来ないというデメリットをカバーする為でもある(近鉄の場合はかつてJR西日本と共に発売していたJスルーカードの後継という面もある)。
当初はICOCAのIC定期を発売していなかった阪急阪神東宝グループも、2019年にICOCA定期を発売した。
利用可能エリア
※この利用可能エリアの情報は、2024年9月21日時点の情報です。今後どんどん利用可能エリアが追加されていきます。追加された場合は追加された区間の追加及び上記の日付の更新をお願いします。
全駅が使える路線
- 大阪環状線
- 福知山線
- 阪和線
- 片町線(東西線も含む)
- 和歌山線
- 湖西線
- おおさか東線
- 桜島線
- 赤穂線
- 吉備線
- 呉線
- 可部線
- 宇野線
- 本四備讃線
- 北陸本線
- 草津線
- 桜井線
- 境線
- 奈良線
- 七尾線
- 関西空港線
- 羽衣支線
- 和田岬支線
- IRいしかわ鉄道
- ハピラインふくい
- アストラムライン
一部区間が使える路線
特徴
他ICカードとも共通しているが、紙の乗車券等と異なる特徴がある。
- 最高20,000円までチャージし繰り返し利用できる。
- 記名式の場合、紛失しても再発行できる。
- 「SMART ICOCA」を使用する事で既存のクレジットカードによるチャージも可能だが、他のICOCAとの同時所有は出来ない。またSuicaの様にオートチャージする事も不可能である。
- SuicaやTOICAやPiTaPaエリアでも幅広く相互利用できる。
- これについては2013年以降、主な交通系ICカードでは日本全国で相互利用ができるようになっている。
- その他、片乗り入れの形で利用可能な事業者は、交通系ICカードを参照。
記念デザインICOCA
枚数限定で発売される限定ICOCA。定期券として使用することができないが、京阪のきかんしゃトーマスICOCAと京都市交通局の京都市電ICOCAおよび阪神の阪神タイガースICOCA(2種類)は定期券として使用することができる。
その他
関東エリアではIC定期以外でのICカード使用時は事故時などの振替輸送対象外であるが、関西エリアでは2019年3月まではPiTaPaを含めてICカード使用時も振替輸送に対応していた。
ICOCAは誕生当時は、エリアもだいぶ狭かったが、年々ICOCAが使用可能なエリアが拡大している。直近に拡大した場所で言うと、
- 同年9月21日
- 津山線の津山
以上の区間で拡大した。これによりICOCAとSUGOCAが下関駅で隣接することとなった。そのためこの二つのエリアが隣接することで、常磐線の浪江から、鹿児島本線の八代までが、ICカードエリアで繋がることとなった。
また山陽本線で使用可能エリアが拡大する10日前の2023年3月22日にはモバイルSuicaのICOCA版に当たる『モバイルICOCA』が先にAndroidのスマホで導入され、その後少し遅れること約3ヶ月後の、2023年6月27日に、iOSが搭載されているiPhone等にも導入された。