宇野線
うのせん
路線名 | 宇野線 |
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路線区間 | 岡山〜宇野 |
路線愛称※ |
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路線記号 |
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ラインカラー |
|
路線距離 | 32.8km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 15駅 |
最高速度 | 100km/h |
複線区間 | 早島~久々原 |
単線区間 | 岡山〜早島/久々原〜宇野 |
電化区間 | 全線:直流1,500V |
閉塞方式 |
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保安装置 | ATS-SW |
運転指令所 | 中国総合指令所岡山指令所 |
ICカード乗車券エリア | ICOCAエリア:全線 |
第一種鉄道事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本):全線 |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物):岡山〜茶屋町 |
※宇野発着の列車系統が「宇野みなと線」、その他は「瀬戸大橋線」
岡山駅(岡山市北区)と宇野駅(玉野市)を結び、西日本旅客鉄道(JR西日本)が第一種鉄道事業者として運営している。また岡山駅〜茶屋町駅(倉敷市)間は日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として貨物列車を運行している。
茶屋町駅で接続する本四備讃線と共に、瀬戸大橋を介して本州と四国を結ぶ瀬戸大橋線の一部を構成している他、2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正以降は岡山駅・茶屋町駅〜宇野駅間の列車運行系統に宇野みなと線の愛称が付けられている。なお「宇野みなと線」は宇野駅発着の列車のみ使用しており、本四備讃線直通及び岡山駅〜茶屋町駅間の区間列車は「瀬戸大橋線」と呼ばれる。これは後述の経緯から運行系統上は瀬戸大橋線方面を本線として扱っている為である。
また路線記号が設定されており、宇野みなと線としては「L」、瀬戸大橋線としては「M」が付与されている。
元は宇野駅そばの宇野港と高松駅そばの高松港を結ぶ宇高連絡船(宇高航路)へのアクセス路線として開業した経緯から、長年本州と四国を結ぶメイン路線としての役割を果たしてきた。しかし1988年(昭和63年)4月10日に瀬戸大橋及び本四備讃線が全線開通すると役目を終えた宇高連絡船は廃止され、茶屋町駅〜宇野駅間はローカル線と化した。
強風で瀬戸大橋が通行止めとなった場合は民間会社のフェリーによる振り替え輸送となっていた為、快速「マリンライナー」も宇野駅まで運行される事があった。しかし2012年(平成24年)10月17日に宇高国道フェリーが無期限運航休止となった事でフェリーへの振替を終了。現在は瀬戸大橋封鎖時は児島駅で運転を打ち切っている。
なお宇高航路は2019年(令和元年)12月16日に最後まで残っていた四国急行フェリーの航路が無期限運航休止となり事実上消滅した。
岡山駅~茶屋町駅間は本数が多い為複線だと思われがちだが、実際に複線化されているのは早島駅(※)~久々原駅間のみ(この他に大元駅、妹尾駅構内の交換設備を延長した上で信号を追設して対応)であり、鉄道唯一の本四連絡線としては貧弱な設備となっている。
※備中箕島駅の西側から始まるが早島駅構内扱い。
- 1910年(明治42年)6月12日:鉄道省の路線として開業。宇高連絡船就航により連絡運輸開始。鹿田駅、妹尾駅、早島駅、茶屋町駅、味野駅、由加駅、八浜駅、宇野駅開業。
- 1914年(大正3年)7月1日:味野駅が彦崎駅に改称。
- 1925年(大正14年)3月6日:岡山駅〜妹尾駅間経路変更により鹿田駅が移転及び大元駅に改称。
- 1939年(昭和14年)1月1日:備前西市駅、備中箕島駅、備前片岡駅、常山駅、備前田井駅開業。
- 1940年(昭和15年)11月1日:備前西市駅、備中箕島駅、備前片岡駅、常山駅、備前田井駅休止。
- 1947年(昭和22年)5月1日:岡山操車場(現・岡山貨物ターミナル駅)〜岡操口信号場間の短絡線が開通。岡操口信号場新設。
- 1950年(昭和25年)11月15日:備前西市駅、備中箕島駅、備前片岡駅、常山駅、備前田井駅営業再開。
- 1952年(昭和27年)3月20日:久々原駅開業。
- 1952年11月15日:由加駅を迫川駅に改称。
- 1956年(昭和31年)2月1日:岡操口信号場廃止。
- 1960年(昭和35年)10月1日:全線直流電化。
- 1984年(昭和59年)12月30日:岡山操車場〜旧岡操口信号場間の短絡線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR西日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。
- 1988年3月20日:本四備讃線茶屋町駅〜児島駅間暫定開通に伴い直通運転開始。
- 1988年4月10日:本四備讃線全線開通に伴い四国直通列車の運行開始。
- 2002年(平成14年)4月1日:茶屋町駅〜宇野駅間のJR貨物の第二種鉄道事業廃止。
- 2007年(平成19年)9月1日:交通系ICカード乗車券「ICOCA」岡山・広島エリア導入(現在エリア制は廃止)に伴い、岡山駅〜茶屋町駅間が利用可能エリアとなる。
- 2016年3月26日:路線記号・ラインカラー設定。「宇野みなと線」の愛称使用開始。
- 2019年3月16日:全線が「ICOCA」の利用可能エリアとなる。
- 2020年(令和2年)9月:駅ナンバリング導入。
本州と四国を結ぶ唯一の鉄道路線であり、岡山駅を拠点として四国各地への列車が運行されている。それらの詳細は瀬戸大橋線及び各列車の記事を参照。本項では概要のみ記載する。
特急
愛媛県方面に松山駅発着の「しおかぜ」、高知県方面に高知駅発着の「南風がほぼ終日毎時1本間隔で運行されている。この他1日2往復徳島県方面に徳島駅発着の「うずしお」(岡山駅〜宇多津駅間「南風」と併結)、1往復東京駅と高松駅を結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸」が運行されている。
快速
- マリンライナー
宇高連絡船及び連絡列車の快速「備讃ライナー」に代わって岡山駅〜高松駅間で運行されている瀬戸大橋線のメイン列車。日中は30分毎に運行されている。
本四連絡以外にも岡山市と県南部の地域輸送も担っており、多くは茶屋町駅で宇野みなと線普通列車と接続する。
- 宇野線内快速
昼に岡山駅〜茶屋町駅間で2往復運行される。本四備讃線には直通しないが、前述の理由から「瀬戸大橋線」の列車として扱われている。
普通
日中は岡山駅〜児島駅間で毎時1本、茶屋町駅〜宇野駅間で1〜2時間に1本運行されている。一部は岡山駅〜備前西市駅間の区間運転を行う。
日中以外は宇野線全線を走破する普通列車も運行されており、それらに限り岡山駅〜茶屋町駅間でも「宇野みなと線」として案内される。
2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正以前は瀬戸大橋を渡り予讃線観音寺駅・土讃線琴平駅発着の列車も設定されていた。
臨時
岡山駅〜宇野駅(せとうち)・琴平駅(ことひら)間で特定の週末に運行される列車。全車グリーン車指定席。
- 瀬戸大橋アンパンマントロッコ
岡山駅〜高松駅・琴平駅間で特定日に運行される観光列車。
- 貨物
本州と高松貨物ターミナル駅を結ぶ高速貨物列車が運行されている。但し宇野線内に停車駅は無い。
本州と四国を結ぶ路線ということもあり、1950年より東京や大阪方面からの優等列車が運行されていた。1964年東海道新幹線開業を経て、国鉄時代としては本数的に全盛期を迎えるものの、1972年山陽新幹線岡山開業で昼行特急・急行列車がすべて廃止され、岡山ー宇野を結ぶ快速となり、これが現在のマリンライナーの原型となった。1988年の瀬戸大橋開業直前には線内を走る優等列車は東京からの寝台特急「瀬戸」のみとなっていた。
1950年に宇野線で最初に運行された優等列車で、東京ー宇野間を結んでいた。当初は名無しだったが翌年「せと」と命名(後「瀬戸」に)。1972年山陽新幹線岡山開業で寝台特急化され、現在も東京と高松を結ぶ「サンライズ瀬戸」として運行されている。
- 富士・うずしお
1961年に誕生した宇野線初の特急電車で151系が充当。「富士」が東京ー宇野間を結び、その間合い運用で「うずしお」が大阪ー宇野間を走っていた。富士は本数が少なかった時代とは言え、当時日本最長距離を走る特急電車で、うずしおは当時としては異例の短距離の特急列車となった。1964年の東海道新幹線開業で富士の東京ー大阪間は廃止、一旦ゆうなぎに改称後、うずしおに吸収されるが、山陽新幹線岡山開業でうずしおも廃止。
京都・大阪と宇野を結んでいた急行電車で主に153系が充当。1956年に名無し準急の昼行客車列車として誕生、1959年に「わしう」と命名、翌年漢字表記となり、宇野線の電化に伴い電車化。1966年に急行化、昼夜合わせて最大9往復となるものの、1972年の山陽新幹線岡山開業で昼行列車は廃止で線内快速化、夜行列車1往復のみとなるが、1980年に廃止。詳細はリンク先参照。
- 砂丘・しんじ
「砂丘」は津山・因美線経由で鳥取ー宇野間を、「しんじ」は伯備線・山陰本線・山口線経由で博多(1965年より小郡)ー宇野間をそれぞれ結んでいたディーゼル急行。岡山ー宇野間は砂丘としんじで併結運転をしていた。1961年にしんじ、翌年に砂丘が準急としてそれぞれ岡山ー宇野間を延長する形で運行開始。1966年急行化、1972年に岡山ー宇野間の乗り入れが廃止。
●:停車 ○:一部通過 ▲:一部停車 レ:通過 ‖:非経由
瀬戸大橋線を参照。
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