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概要編集

高畑駅(中川区)~藤が丘駅(名東区)間を結ぶ名古屋市営地下鉄の路線。正式名称は名古屋市交速度鉄道第1号線。ラインカラーは黄色(菜種色、ウインザーイエロー)。


1957年11月15日名古屋駅~栄町駅(現栄駅)間が開業。名古屋市営地下鉄最初の路線である。開業時は1号線と呼ばれていたが、1969年の名古屋~中村公園、星ヶ丘~藤ヶ丘(現:藤が丘)間の開業と前後して東山線と名前が付いた。1982年9月21日に中村公園~高畑間が開通し全通。


10年ほど前まで打子式ATSを使用していたが、現在は車内信号式ATCを経てATOに更新されている。2015年度以降はホームドア設置工事を進め、現在はワンマン運転を実施。車両は6両編成、15m車の5050形N1000形の2形式となっている。


大阪メトロ御堂筋線と並び、日本の地下鉄路線では屈指の黒字路線である。ラッシュ時には首都圏の路線を凌ぐ2分間隔で運行される。利用客が多い割に編成が短く車両も小型のため特に名古屋~栄間は終日混雑が激しい。6両編成のうち、藤が丘方面先頭から4両目は平日の始発から終電まで女性専用車となる。


また、ほかの路線にはないものとして、夏休みといった長期休み用に「休校日ダイヤ」が存在する。


当初はここまで乗客が増えることなど全く想定しておらず(開業当初の初乗りは50円と、物価を考えるとだいぶ高かったこともある)、当時の技術で一番小柄な東京の銀座線の規格がだいたいのベースになっている。しかしあまりに増えすぎ、バイパスである桜通線開通前は今の比ではない混雑を呈した。


余談ではあるが、開業前の車両の試運転はまだ建設中であった東山線ではなく、名古屋市電下之一色線(しものいしきせん)で行われた。下之一色線の一部区間を三線軌条化、第3軌条を設けた上で行っている。これは軌間が市電は1067mm、地下鉄は1435mmと異なっていたことによる。開業時に投入された100形黄電(きいでん)の愛称で親しまれ、最後の黄電だった300形は2000年まで活躍した。また現在のN1000形の増備により、1980年デビューの5000形は2015年8月まで活躍した。


日本の公営地下鉄路線としては最も黒字額が大きい。かつては前述の御堂筋線が1番大きかったが、そちらは2018年4月に大阪メトロの路線となり、公営地下鉄ではなくなった。


使用車両編集

現行車両編集

ともにVVVFインバータ制御方式。

5050形編集

黄電の置換用として1992年から2000年にかけて製造された車両。ステンレス製車体にラインカラーである黄色の帯を纏う。車体長はおよそ15.6m。

N1000形編集

黄電の置換用として投入され、老朽化が進んでいた5000形の置換を目的として登場。1編成あたりの価格はおよそ6億3千万円。

過去の車両編集

100形シリーズ編集

東山線開業時に導入されたいわゆる「黄電」に属する車両。運転台を持つ100形、中間車の500形、700形、100形をベースに改良した200・600形、700形に運転台を設置した250形が存在した。

いずれも1999年までに全廃された。100形のうち107・108の2両は1985年に廃車となり、保存車として藤ヶ丘工場に保管されていたが、2000年に日進工場隣接のレトロでんしゃ館開館に伴い、現在は同所にて保存展示されている。

300形・800形編集

1967年の星ヶ丘延長に合わせて製造された黄電。運転台を持つ300形、中間車の800形が製造され、2000年まで活躍した。廃車された車両のうち2両が藤が丘工場で牽引車として使われていたが既に現存していない。

5000形編集

1980年に登場したアルミ製車体・冷房装備の車両。この系列から車両番号の書体がそれまでのローマン書体からヘルベチカになった。最盛期には6両編成23本が在籍したが、老朽化に勝てず2015年までに全廃された。廃車後は多くがスクラップにされたが、一部は南米アルゼンチンブエノスアイレス地下鉄へ輸出された。


駅一覧編集


関連イラスト編集

名古屋市交通局東山線名古屋市営地下鉄 東山線


関連タグ編集

名古屋市営地下鉄 名古屋市交通局

名城線 名港線 鶴舞線 桜通線 上飯田線

名古屋駅/名駅 東山動植物園

銀座線 御堂筋線


アルゼンチンブエノスアイレス地下鉄:5000形をはじめとする東山線(と名城線用1000形)の車両が移籍。現地向けに集電方式が第3軌条からパンタグラフへ、制御方式がVVVF制御へ改造された。

高松琴平電気鉄道:かつて走っていた250形・700形・300形(100形『黄電』グループ)と名城線用1000形・1200形をブエノスアイレス地下鉄同様のパンタグラフ化改造を施して走らせている。制御方法は種車時代のまま。

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