曖昧さ回避
本稿では1を中心に解説する。系と形の違いに関しては別記事参照。
各車両解説
名古屋市交通局5050形
1980年より導入された5000形に引き続き、旧型車を置き換え全車冷房化及び回生ブレーキ搭載による省エネ化を進めるため、1992年に東山線に導入された。製造は日本車輛製造。
1989年の桜通線開業に合わせて製造された6000形をベースに開発された車両の一つであり、路線規格が同じ名城・名港線用にて既に登場していた2000形と基本設計を共通化している。
しかし、同世代の他車種とは異なり、前面窓回りはパノラミックウィンドーを採用せず、貫通扉もすべて銀色と、保守点検の関係からか5000形に極力合わせる設計となった。ほかの名古屋市営同世代車よりも京成3700形に近い顔である。
1995年以降に製造された編成はドア上の路線図をLEDによる電光表示式にしている。
2012年以降はワンマン化に伴い、VVVFインバータの制御ソフトを更新してベクトル制御化されたが、2016年からは機器更新が行われ、インバータユニットを三菱GTOから東洋IGBTに更新。さらにLED案内表示器をLCDに更新したり、方向幕と運用番号表示器をフルカラーLEDに換装するなど、内外装に大規模な改造こそないが、登場時からはかなり姿を変えている。
国鉄タキ5050形
1965年から1981年まで製造されたタンク車。
塩酸、アミノ酸専用35t積みタンク貨車として日本車輌製造、汽車製造、富士重工業、川崎重工業、日立製作所、三菱重工業、富士車輛(滋賀県守山市の廃棄物処理機械メーカー)の7社で合計109両が製造された。
全長約10m~11mと小柄であることから特殊標記記号「コ」を付けた「コタキ」と車体に表記されていた。
国鉄民営化時点では67両が残存していたが、徐々に廃車が進み2009年度に全車両が廃車となった。
4両が亜塩素酸ソーダ液専用車として改造され、これはタキ26200形として区別された。