300形
さんびゃくがたまたはさんびゃくけい
鉄道車両の形式の1つ。日本の鉄道車両の場合、以下の事例がある。
本記事にて解説
1987年よりキハ30を16両譲り受けたもの。
エンジン換装も行われたが、1997年に4両がキハ100形に改造され(うち2両は後にキハ300形に戻されているが)、残る車両も2007年までに全車が廃車された。なお、キハ100形についても2019年までに引退している。
1989年と1995年に東武鉄道から3000系の3000型および3050型をそれぞれ譲受したもの。
上毛電気鉄道における旧型車の置き換え用として譲受したもので、最初は1989年に300形が入線した。しかし種車が車体更新車であるが故に元々足回りの老朽化が進んでいたことから、改めて1995年に350形が入線した。しかしこちらも種車が車体更新車であるが故に元々足回りの老朽化が進んでいたこと、そして非冷房車であったことなどから、カルダン駆動の冷房車である700形(元京王3000系)によって置き換えられ、2000年までに全廃された。
つまりは短期間のうちに老朽化した車両を、同様の老朽化した車両で置き換えるという、言ってしまえば車両置き換えに関わる迷走劇となってしまっている。
なお入線にあたり300形は全面的に塗装変更がなされたものの、350形に関しては東武時代の塗装の青帯をフィヨルドグリーンと赤へ変更したくらいで、あまり手をかけずに使用されていた。また300形の種車は一部に状態不良が認められたことから、別の車両へと差し替えられたものがある。
1967年に3両が製造された電気機関車。デキ200での反省点を生かして従来車と同じ機器が採用されている。当初前照灯は白熱灯であったが、後にシールドビームに変更された。現在も全車が現役である。
2008年の日暮里・舎人ライナーの開業時から運転されている電車で、5両編成16本が製造された。外観はゆりかもめの7200系電車に類似し、制御方式もVVVFとなっている。車内はクロスシートとなっており、輸送力にやや難がある。
2022年度以降、新型のロングシート車両(形式未定)への置き換え計画がある。
1967年の星ヶ丘延長に合わせて製造された黄電。運転台を持つ300形、中間車の800形が製造され、2000年まで活躍した。廃車された車両のうち2両が藤が丘工場で牽引車として使われていたが既に現存していない。
前身の1つである「三河鉄道」時代の1926年~1929年にかけて5両が新造、また一畑電気鉄道(→一畑電車)からの移籍車1両を含めた6両の陣容となった。
主に貨物列車として使われていたが、(1984年の貨物営業終了後は)303・305・306号車が入換業務・保線業務・甲種輸送など事業用車として残り、EL120の新造・代替が行われるまで活躍した。
303号車のみが車籍のない機械扱いで舞木検査場の入換業務に使われている。
開業時から使われていた「ナガラ1形」の代替目的で、1998年から2001年にかけて7両が製造。2001年に増備が中断され、以降の増備は(2007年に登場した)「ナガラ500形」へ移行した。
沿線利用客の増加が見込めなくなった代わりに地域外からの客を呼び込むため、2016年に301・302号車は観光列車「ながら」へ改造された。
初代と2代が存在した。
初代
1924年に京阪初代1000形として10両が製造された。本車両は京阪初の総括制御対応車両で、連結運転が可能であった。1929年に300形と改番されたが、太平洋戦争で304と305を失った。残る8両は戦後も長く使用されたが、1963年に4両が大津線に転属、1965年には残りの4両が廃車された。大津線に転属した4両も1967年に廃車され形式消滅となった。廃車後、主要機器は2代目に流用されている。
2代
初代の機器を流用して1965年から8両が導入された大津線の電車。ツリカケ駆動であったが、優等列車に用いられた。しかし、1984年に冷房付きの600形の導入が決定されると真っ先に代替対象となり、車体の一部を600形に提供して全車が廃車された。
その車体流用先の600形も本形式としての製造から55年以上が経過しているのでそろそろ…と思われる。
1939年に製造された301形、1948年に製造された303形、同年後期に製造された308形に分けられる。書類上は同形式だが、形態ごとに解説する。
301形
九州鉄道が1939年に4両を投入した。後の西鉄特急の淵源となる急行列車用クロスシート車。車体長はMc車が18m、Tc車が16mと分けられているがこれはモーター出力が小さかったためである。後にロングシート仕様への改造や片運転台化などの改造を経て1979年まで使用され、さらにモ301は電動貨車モワ811、救援車モエ811に改造されて2003年まで使用された。
303形・308形
1948年から製造された運輸省規格型電車。303形は車体長が17mだが、308形は車体長が18mとなった。更には600形(初代)の中間車だった2ドア車【モ324・モ325】が編入されたり、バス窓車体の中間車【モ326・モ327。600形(初代)先頭車の1300形化により不要となった電装品を使用して製造】も存在した。
304Fと305F以外は宮地岳線に転属し、さらにカルダン駆動化された307F以外は313形314Fとともに西鉄最後のツリカケ駆動の電車で人気が高かったが、2007年の部分廃止までに全廃となった。
なお、宮地岳線転入直後は大牟田線時代の姿を留めていたが、車体更新により前面非貫通化、冷房化が行われた。
1989年の第三セクター転換・開業に際し、100形9両・200形3両・300形4両が投入された。100形は16m車で車内はセミクロスシート、200形は18m車で車内はセミクロスシート、300形は18m車で車内はロングシート。3形式とも外観上の違いは(車両の長さを除けば)全くない。
運行本数削減と老朽代替により2010年までに運行終了。
200形の増備車として1953年から54年にかけて10両が導入された。1984年から冷房化や近代化工事などが行われ、2017年には310号車が「みなと」と呼ばれる青一色の車両にリニューアルされた。