ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

1986年(昭和61年)11月10日に設立された第三セクター鉄道会社

東日本旅客鉄道(JR東日本)を転換した会津線を運営する。

以下は「会津線」について記載する。


路線データ編集

路線名会津線
路線区間
  • 西若松〜会津高原尾瀬口(正式区間)
  • 会津若松〜会津高原尾瀬口(運行系統上)
路線距離57.4km
軌間1,067mm
駅数
  • 21駅(正式区間)
  • 23駅(運行系統上)
電化区間会津田島〜会津高原尾瀬口(直流1,500V)
非電化区間西若松〜会津田島
単線区間全線
最高速度85km/h
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
第一種鉄道事業者会津鉄道

概要編集

西若松駅(福島県会津若松市)と会津高原尾瀬口駅(南会津郡南会津町)を結ぶ会津鉄道の鉄道路線。国鉄分割民営化直後の1987年(昭和62年)7月16日にJR東日本会津線を転換して誕生した。

起点の西若松駅を経由する全列車がJR東日本只見線会津若松駅まで直通運転を行う為、運行系統上の区間は会津若松駅〜会津高原尾瀬口駅間である。


転換前は全線非電化の路線だったが、野岩鉄道及び東武鉄道との直通運転を行う為会津田島駅以南が直流電化されている。但し後述するが2022年(令和4年)3月12日ダイヤ改正以降は自社所有の6050系200番台電車は運用されておらず、同区間に乗り入れる電車は東武の500系「リバティ」のみである。


車両基地編集

会津田島駅構内に田島車両基地があり、自社車両が全車所属している。

なお6050系200番台のみ東武南栗橋車両管区にて検査を行っていた。


直通運転編集

以下の区間で直通運転を行なっている。


  • JR東日本

いずれも会津鉄道の片乗り入れ。

磐越西線との直通運転は土休日及び繁忙期に快速AIZUマウントエクスプレス及び折り返し普通列車が乗り入れ。


  • 野岩鉄道
    • 会津鬼怒川線:会津高原尾瀬口駅〜新藤原駅

前述のダイヤ改正までは相互直通、改正以降は東武特急リバティ会津」と会津鉄道快速「AIZUマウントエクスプレス」による片乗り入れ。


会津鉄道車の乗り入れは新藤原駅〜鬼怒川温泉駅間。その他は「リバティ会津」のみ直通。


同改正前は東武・野岩・会津がそれぞれ所有する6050系電車が共通運用だった為、東武線内での運用や直通列車が存在していた。


なお、野岩鉄道及び東武鉄道には甲種内燃車運転免許(気動車の運転免許)を保有する運転士がいない為、気動車列車については会津鉄道乗務員が両社線内を乗務する。なお東武鉄道については、現在「大樹」等のSL列車運行時にDE10形ディーゼル機関車も使用されている為甲種内燃車運転免許を保有する運転士が在籍するが、会津鉄道の気動車の運転は行わない。

電車列車については当初は自社の甲種電気車運転免許(電車の運転免許)を保有する乗務員が乗務していたが、2003年(平成15年)3月19日以降は野岩鉄道に乗務を委託している。


沿革編集

開業〜会津線分離まで編集


会津線分離〜会津鉄道転換まで編集

  • 1971年(昭和46年)8月29日:会津線本線会津若松駅〜只見駅間を只見線として分離。
  • 1972年(昭和47年)11月1日:会津田島駅〜会津滝ノ原駅間の貨物営業廃止。
  • 1982年(昭和57年)12月1日:全線の貨物営業廃止。
  • 1984年(昭和59年)6月22日:第二次特定地方交通線に選ばれ廃止承認。
  • 1986年(昭和61年)10月19日:会津滝ノ原駅を会津高原駅に改称。
  • 1986年11月10日:会津鉄道株式会社設立。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者として継承。JR貨物が西若松駅〜湯野上駅間で第二種鉄道事業者として貨物営業開始。舟子仮乗降場を旅客駅に格上げ。

会津鉄道転換後編集

  • 1987年7月16日:JR東日本会津線及びJR東日本の第一種鉄道事業廃止。会津鉄道会津線開業及び会津鉄道の第一種鉄道事業開始。上三依駅を芦ノ牧温泉駅に、舟子駅を大川ダム公園駅に、桑原駅を芦ノ牧温泉南駅に、湯野上駅を湯野上温泉駅に、楢原駅を会津下郷駅に、会津落合駅を養鱒公園駅に、田部原駅を田島高校前駅に、荒海駅を会津荒海駅に、糸沢駅を七ヶ岳登山口駅にそれぞれ改称。
  • 1988年(昭和63年)4月27日:塔のへつり駅開業。
  • 1990年(平成2年)10月12日:会津田島駅〜会津高原駅間直流電化。野岩鉄道・東武鉄道と相互直通運転開始。
  • 1995年(平成7年)8月10日南若松駅開業。
  • 1999年(平成11年)4月1日:JR貨物の第二種鉄道事業廃止。
  • 1999年8月7日あまや駅開業。
  • 2001年(平成13年)7月18日会津山村道場駅開業。
  • 2002年(平成14年)8月29日ふるさと公園駅開業。
  • 2003年(平成15年)10月4日:快速「AIZUマウントエクスプレス」の磐越西線喜多方駅への直通運転開始。
  • 2006年(平成18年)3月18日:会津高原駅を会津高原尾瀬口駅に改称。
  • 2009年(平成21年)8月23日(臨)六地蔵尊駅開業。
  • 2009年8月25日:(臨)六地蔵尊駅廃止。
  • 2010年(平成22年)8月23日:(臨)一ノ堰六地蔵尊駅開業。
  • 2011年(平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生により全線運休。
  • 2011年3月13日:全線運転再開。但し各線との直通運転は引き続き中止。
  • 2011年3月20日:野岩鉄道・東武鉄道との直通運転再開。
  • 2011年3月23日:JR只見線との直通運転再開。
  • 2012年(平成24年)3月17日:「AIZUマウントエクスプレス」の東武日光線東武日光駅への乗り入れ開始。
  • 2022年(令和4年)3月12日:「AIZUマウントエクスプレス」の東武日光駅乗り入れ及び普通列車の野岩鉄道・東武鉄道直通運転終了。

現在の運行形態編集

一部を除き電化区間と非電化区間の境界である会津田島駅で運行系統が分かれている。


特急リバティ会津編集

東武スカイツリーライン浅草駅〜会津田島駅間で4往復運行される優等列車。会津田島駅で快速または普通と接続し、接続列車には「リレー○号」(○はリバティの号数)の愛称が設定されている。

詳細は当該項目を参照。


快速AIZUマウントエクスプレス編集

東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅〜会津若松駅間で1往復運行される快速列車。主に土休日や繁忙期には片道のみJR磐越西線喜多方駅まで延長運転される。下りは電化区間に通過駅が存在するが、上りは会津鉄道線内は各駅に停車する。

詳細は当該項目を参照。


快速リレー編集

会津田島駅で特急「リバティ会津」に接続する。会津若松駅〜会津田島駅間で下り1本・上り2本設定されている料金不要の速達列車。


  • 停車駅

会津若松 - 七日町 - 西若松 - 芦ノ牧温泉 - 湯野上温泉 - 塔のへつり - 会津下郷 - 会津田島


お座トロ展望列車・臨時快速編集

会津若松駅〜会津田島駅間で臨時列車扱いで運行されるジョイフルトレイン。主に土休日や繁忙期に下り2本、上り1本設定されている。

下りの会津若松駅を9時台に発車する列車は「会津浪漫花号」、13時台に発車する列車は「会津浪漫星号」、上り列車は「会津浪漫風号」の愛称がそれぞれ設定されている。

また本列車運行日は朝に停車駅が同じ上り臨時快速が運行される。

停車駅は快速リレーと同じ。


普通編集

朝と夜に1往復ずつ全線通しで走行する列車があるが、その他は全て会津田島駅で運行系統が分かれている。

2022年3月12日ダイヤ改正以降は電化区間も全て気動車で運行されている。

2往復は会津田島駅で「リバティ会津」と接続し、快速同様に「リレー」の愛称が付けられている。


概ね1〜2時間に1本程度設定されているが、最長で6時間程度列車間隔が開く時間帯が存在する。その間は快速列車等が普通列車の代替として機能している。


JR只見線の始発・最終列車として会津若松駅〜西若松駅間に1往復区間列車が設定されているが、会津鉄道の気動車で運行される。


過去の列車編集

会津鉄道転換後の列車のみ記載


急行南会津・特急スカイツリートレイン南会津編集

特急リバティ会津と同じ区間で運行されていた東武の有料急行列車。快速急行「おじか」の会津鉄道直通列車を前身とする。

東武線内の有料急行が全て特急化される直前に廃止された。

後に東武634型「スカイツリートレイン」を使用した臨時特急「スカイツリートレイン南会津」も同じ区間で運行された。


快速AIZU尾瀬エクスプレス編集

2006年3月18日ダイヤ改正でAT-600形・AT-650形で運行される快速列車として誕生。

2013年(平成25年)3月16日ダイヤ改正でAIZUマウントエクスプレスに統合された。


快速・区間快速編集

2017年(平成29年)4月21日ダイヤ改正まで浅草駅〜会津田島駅間で運行されていた列車。どちらも会津鉄道線内は各駅に停車した。

快速は東武線内料金不要の最速達列車だった。

区間快速は2006年3月18日に日中以降の快速を置き換える為に新設された。


なお区間快速は2021年(令和3年)3月13日ダイヤ改正で会津田島発野岩鉄道新藤原行として再度設定された。会津鉄道線内は無停車、野岩鉄道線内は各駅に停車していたが、僅か1年で廃止された。


区間急行編集

2006年3月18日ダイヤ改正で誕生。夜に会津田島発浅草行が1本設定されていた。2009年6月6日ダイヤ改正で廃止。


駅一覧編集

●:停車

○:「AIZUマウントエクスプレス」のみ停車、リレー・臨時快速は通過

△:上り「AIZUマウントエクスプレス」のみ停車

レ:通過

※:転換後に開業した駅


駅名特急快速お座トロ展望乗換路線備考
JR磐越西線喜多方まで直通運転
会津若松JR磐越西線
七日町
↑JR東日本/↓会津鉄道
西若松JR只見線小出方面
南若松
門田
あまや
芦ノ牧温泉
大川ダム公園
芦ノ牧温泉南
湯野上温泉
塔のへつり
弥五島
会津下郷
ふるさと公園
養鱒公園
会津長野
田島高校前
会津田島運行系統上の境界
非電化/↓直流電化
中荒井
会津荒海
会津山村道場
七ヶ岳登山口
会津高原尾瀬口野岩鉄道会津鬼怒川線
↓野岩鉄道経由東武伊勢崎線浅草まで直通運転

廃止駅編集

2009年は六地蔵尊駅として、2010年〜2013年は一ノ堰六地蔵尊駅として設置。最終営業日は2013年8月24日。


現在の使用車両編集

自社車両編集

全て田島車両基地所属の気動車。

自走式トロッコ車両。後述のAT-400形とペアで「お座トロ展望列車」及び臨時快速として運用される。


JR東日本のキハ40系を1両譲受し、展望車「風覧望」に改造された。AT-401号の1両のみ在籍。

2016年にお座敷車のAT-100形AT-103号が引退した為客室の一部を座敷へ再改造した。

上述のAT-350形とペアで「お座トロ展望列車」及び臨時快速として運用される。


普通列車で使用される


  • AT-600形・AT-650形

普通列車及び快速「AIZUマウントエクスプレス」で運用される。

かつて運行された快速「AIZU尾瀬エクスプレス」でも使用された。


キハ8500系を置き換える目的でAIZUマウントエクスプレス用に導入された車両。


東武鉄道所属編集

  • 500系「リバティ」

南栗橋車両管区春日部支所所属の特急形電車。

特急「リバティ会津」で運用される。


  • 634型「スカイツリートレイン」

南栗橋車両管区本区所属の波動用電車。

かつて臨時特急「スカイツリートレイン南会津」で使用された他、現在も臨時列車として入線する。

 

過去の使用車両編集

会津鉄道転換後の車両のみ記載


自社車両編集

開業時の車両。AT-103号は「お座トロ展望列車」として2016年まで運用された。


元JR八高線キハ30形を購入し、トロッコ車両に改造され運用された。


  • キハ8500系

名古屋鉄道(名鉄)JR東海高山本線直通特急「北アルプス」用車両。

会津鉄道では快速「AIZUマウントエクスプレス」で運用された。


  • 6050系200番台

自社所有車両唯一の電車。東武の0番台、野岩鉄道の100番台と共通運用で南栗橋車両管区新栃木出張所(現・新栃木派出所)に常駐していた。

2022年3月12日ダイヤ改正で定期運用が消滅し廃車された。


東武鉄道所属編集

南栗橋車両管区本区所属の急行→特急型電車。

会津鉄道では急行「南会津」として運行された。


  • 6050系0番台

南栗橋車両管区新栃木出張所所属の電車。

電化区間で使用された。


野岩鉄道所属編集

  • 6050系100番台

野岩鉄道唯一の所属車両。共通運用時は南栗橋車両管区新栃木出張所に常駐し、電化区間で使用されていた。

6050系で唯一稼働しているが、会津鉄道には乗り入れなくなった。


関連項目編集

鉄道 東武鉄道 野岩鉄道 JR東日本 只見線 磐越西線 会津 第三セクター


外部リンク編集

関連記事

親記事

第三セクター だいさんせくたー

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 27601

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました