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路線データ編集

路線名只見線
ラインカラー
路線区間会津若松〜小出
路線距離135.2km
軌間1,067mm
駅数36駅
最高速度65km/h
非電化区間全線
単線区間全線
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
保安装置
  • ATS-Ps(会津若松・小出駅構内)
  • ATS-SN(上記以外)
運転指令所
  • 仙台総合指令室:会津若松〜只見
  • 新潟総合指令室(CTC):只見〜小出
第一種鉄道事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
  • 会津若松〜会津川口
  • 只見〜小出
第二種鉄道事業者東日本旅客鉄道(JR東日本):会津川口〜只見
第三者鉄道事業者福島県:会津川口〜只見

概要編集

会津若松駅(福島県会津若松市)と小出駅(新潟県魚沼市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)鉄道路線で、地方交通線。


福島県会津地方と新潟県魚沼地方を結ぶルートであるが、並行する国道252号線が冬季通行止めになるほどの豪雪地帯を通っており、冬季の代替交通がないことから観光シーズン以外は閑散路線化(一部区間では1日3往復しか運行されていない)しているのにもかかわらず存続してきている。

会津若松駅〜西若松駅間は会津鉄道会津線の列車が直通する。この区間については会津鉄道の方が只見線の本数よりも多い。


2011年(平成23年)7月に発生した新潟・福島豪雨の影響で会津川口駅只見駅間で10年以上に亘り不通となっていたが、福島県及び周辺の自治体が設備の維持管理費を負担する上下分離方式に合意。2018年(平成30年)6月18日より復旧工事が行われ、2022年(令和4年)10月1日、全区間での運転を再開した…のだが、復旧区間の一番列車である下り423D普通会津若松発小出行で運用中だったキハE120形気動車(キハE120-2)が、復旧区間外の塔寺駅会津坂本駅間を走行中にまさかの車両故障が発生エンジントラブルにより立ち往生し、車載の救援梯子が壊れるというハプニングもあり運転再開まで時間を要した為、前日に運行終了したばかりの代行バスが再登板する事となった。

この為復旧区間の一番列車は423Dではなく、後続の団体用臨時列車9443レ「再開 只見線号」となった。


山岳地帯を越えていく為、全体を通して線形は極めて悪く、その影響で最高速度は65kmまでしか出せない。


直通運転編集

以下の区間で直通運転が行われているが、いずれも会津鉄道の車両が使用される。


磐越西線(森と水とロマンの鉄道):会津若松駅〜喜多方駅

・会津鉄道会津線:西若松駅〜会津高原尾瀬口駅

野岩鉄道会津鬼怒川線:会津高原尾瀬口駅〜新藤原駅

東武鬼怒川線:新藤原駅〜鬼怒川温泉駅


沿革編集

開業〜国鉄民営化まで編集


国鉄民営化後〜2011年(平成13年)豪雨による運休まで編集

  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。柿ノ木仮乗降場が駅に昇格。
  • 1987年7月16日:会津線の会津鉄道への転換に伴い、同社との直通運転開始。
  • 1988年3月13日:冬季運休中の「奥只見」が正式に廃止される。
  • 1998年(平成10年)8月4日:豪雨の為会津川口駅〜小出駅間運休。
  • 1998年8月7日:会津川口駅〜只見駅間運転再開。
  • 1998年9月2日:全線運転再開。
  • 1999年(平成11年)4月1日:JR貨物の第二種鉄道事業廃止。
  • 2001年(平成13年)12月1日:田子倉駅を臨時化。
  • 2004年(平成16年)10月23日新潟県中越地震により只見駅〜小出駅間運休。
  • 2004年11月20日:全線運転再開。
  • 2005年(平成17年)3月12日:早戸駅〜会津水沼駅間で雪解けによる斜面崩壊に伴う土砂崩れが発生し、下り列車が乗り上げ脱線。会津坂下駅〜只見駅間運休。
  • 2005年3月14日:会津坂下駅〜会津宮下駅間運転再開。
  • 2005年4月8日:全線運転再開。
  • 2005年6月9日:会津中川駅〜会津川口駅間で道路橋の撤去作業中に橋桁がずり落ち下り列車に接触。会津宮下駅〜只見駅間運休。
  • 2005年7月1日:全線運転再開。
  • 2011年(平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生により全線運休。会津鉄道との直通運転中止。
  • 2011年3月23日:会津鉄道との直通運転再開。
  • 2011年3月30日:会津若松駅〜会津坂下駅間運転再開。
  • 2011年4月8日:会津坂下駅〜会津川口駅間運転再開。
  • 2011年4月12日:会津川口駅〜只見駅間運転再開。
  • 2011年4月14日:全線運転再開。

豪雨による長期運休以降編集

  • 2011年7月30日:豪雨により複数箇所で被災。会津坂下駅〜小出駅間運休。
  • 2011年8月7日:会津坂下駅〜会津宮下駅間運転再開。
  • 2011年8月11日:大白川駅〜小出駅間運転再開。
  • 2011年12月3日:会津宮下駅〜会津川口駅間運転再開。
  • 2012年(平成24年)10月1日:只見駅〜大白川駅間運転再開。但し(臨)田子倉駅は休止のまま。
  • 2013年(平成25年)3月16日:(臨)田子倉駅廃止。柿ノ木駅を臨時化。
  • 2015年(平成27年)3月14日:(臨)柿ノ木駅廃止。
  • 2015年9月10日台風18号(アータウ)による豪雨の影響で軌道変位(軌道の歪み)が発生し、会津若松駅〜会津川口駅間で会津鉄道直通列車を除き運休。
  • 2015年9月14日:会津若松駅〜西若松駅間及び会津坂下駅〜会津川口駅間運転再開。
  • 2015年9月29日:西若松駅〜会津坂下駅間運転再開。
  • 2018年(平成30年)6月18日:会津川口駅〜只見駅間の復旧工事着手。
  • 2021年(令和3年)6月30日国土交通省にJR東日本が会津川口駅〜只見駅間の第一種鉄道事業廃止届提出及び第二種鉄道事業許可申請を、福島県が第三種鉄道事業許可申請をそれぞれ行う。
  • 2021年11月30日:会津川口駅〜只見駅間のJR東日本の第二種鉄道事業及び福島県の第三種鉄道事業を国土交通大臣が許可。
  • 2022年(令和4年)10月1日:全線で運転再開。会津川口駅〜只見駅間のJR東日本の第一種鉄道事業廃止及び第二種鉄道事業開始。福島県の第三種鉄道事業開始。会津若松駅〜只見駅間でワンマン運転開始。

現在の運行形態編集

只見線系統と会津鉄道系統の2系統が設定されている。会津鉄道は西若松駅を経由する全列車が会津若松駅に乗り入れ、土休日等は磐越西線(森と水とロマンの鉄道)喜多方駅まで直通する。詳細は会津鉄道の項を参照。


本項では只見線列車について記載する。


只見線系統の列車は定期列車はワンマン運転の普通列車のみで、他線との直通運転は行わない。但し臨時列車については磐越西線や上越線と直通するものがある。

会津鉄道系統に比べて本数が少なく、全線通しの列車は3往復しかない。

区間列車は会津若松駅〜西若松駅及び会津若松駅〜会津坂下駅間に1往復ずつ、会津若松駅〜会津川口駅間に3往復、大白川駅〜小出駅間に2往復(土休日は1往復)、この他に只見駅発着の臨時列車と接続する不定期普通列車が小出駅〜只見駅間に1往復設定される。

なお、西若松駅始発・終着の列車は運用の都合上会津鉄道の車両を使用する。


駅一覧編集


廃止駅編集

2001年(平成13年)12月1日臨時化。2011年7月30日営業休止。2013年(平成25年)3月16日廃止。

2013年3月16日臨時化。2015年(平成27年)3月14日廃止。

1965年(昭和40年)8月15日廃止。


使用車両編集

会津鉄道で運用される車両は当該項目を参照。


現在の使用車両編集

全て郡山総合車両センター所属で新津運輸区からの転属車。

衛星携帯電話GPS搭載車が運用される。


過去の使用車両編集

国鉄分割民営化後の車両のみ記載

郡山総合車両センター・新津運輸区所属。

元は郡山車が使用されていたが、豪雨による分断後は新潟県区間で新津車が使用されていた。


民営化直後まで急行「奥只見」として、その後は臨時列車として入線。


国鉄時代は貨物列車の牽引機として、JR化後は真岡鐵道所属車(現・東武鉄道所属)が臨時列車牽引機として入線。


関連タグ編集

会津 磐越西線 会津鉄道 上越線 秘境駅 雪国 豪雪


外部リンク編集

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