解説
福島県の西部、会津地方にある人口約12万5千人の市である。会津の政治・経済・教育・文化の中心地であり福島県第4の人口を誇る。
1889年に若松市として市制施行し、1955年に周辺村の編入に際し現市名に改称した(1914年に市制施行した福岡県若松市(現北九州市若松区)との混同を避けるため)。
蘆名家の本拠地としての黒川城が築城されたことが歴史の始まり。蘆名家没落後は伊達政宗の支配を経て、蒲生氏郷の統治となる。この時に氏郷は黒川を若松と改名し、町を発展させた。氏郷なくして若松の発展はなかったと言っても過言ではない。
江戸期には会津藩の本拠地として城下町の歴史をもち、若松城(鶴ヶ城)は1643年以来会津松平家(保科家)の居城となった。
幕末、藩主の松平容保が京都守護職に任じられていた会津藩は薩摩藩や長州藩と敵対し、戊辰戦争最激戦の会津戦争の舞台となり、城下は焼け野原となってしまう。そんな中、いまだ少年であった白虎隊士たちが燃える城下町の煙を落城と勘違いし、自害する悲劇も起こった。
2013年の第53作目の大河ドラマ『八重の桜』(主人公・新島八重)の主な舞台のひとつ。
2016年11月にはマジカル福島の開催地のひとつとなった。