【———夢を見た。】
【遥か遠く、ここではないどこかの、静かで穏やかな黄昏の夢を。】
概要
一言でいうと公式アルフィアIF。
「もし、アルフィアがベル・クラネルに会いに行ったら…?」を描いた公式IFルート。この作品では一応ザルドもベルに会いに行ったようだが出番は少ない。
本編でもほとんど描かれない幼少期のベルや描写が少ないゼウス、今後描かれるかどうかわからないベルの母がどんな人物だったのかも描かれているので必見である。
エレボスも少しだけ登場するがベルと会ってしまった二人は「悪」になれなかったためエレボスの計画に乗ることもなく「アストレア・レコード」を初めとする本来の歴史に大きな影響を与えると思われる。
2023年2月28日に『メモリア・フレーゼ』で、逆輸入される形で『短編物語』としてイベントが公開される。
登場人物
元【ヘラ・ファミリア】所属の冒険者で、ベルの母親であるメーテリアの姉。
三年前にベルとゼウスの前にザルドとともに現れ、そのまま一緒に暮らしている。
本当はベルと会うつもりはなく、せめて遠くから一目見るだけに済ますつもりだったが、母親譲りの白い髪を見た瞬間、こみ上げた感情が抑え切れずベルを抱きしめてしまった。
家では女王のような立ち位置におり、家内ルールで「アルフィアをイラつかせないこと」と設けられている。ベルの義祖父であるゼウスのことはかなり疎ましく思っており、よく腹を立てて制裁している。
また、ベルに「おばさん」と呼ばれることをかなり嫌がり、自分を「お義母さん」と呼ばせている。「おばさん」と呼ぼうものなら視認出来ないほどの速さで頭に福音拳骨(ゴスペルパンチ)が炸裂する。
一方で、ベルをデコピンで気絶させた後に膝枕していたり、嫌がるベルを無理矢理連れて入浴したり、ベルを抱き枕にして眠るなど、彼女なりに溺愛している面がある。
だが、自身に巣くう病魔に着実に侵されており、血が混じった咳が増えてきているとのこと。
アルフィアの甥。母は【ヘラ・ファミリア】のメーテリアで、父は【ゼウス・ファミリア】の冒険者。
見た目はまだ六歳ほどと幼い姿で登場。
元々は義祖父のゼウスと暮らしていたが、三年前にアルフィアとザルドが現れ、彼らとも一緒に暮らしている。
福音拳骨で頭を殴られたり、ゼウスと騒いでデコピン受けて気絶したり、【福音(ゴスペル)】で家の屋根と壁ごとゼウス達を吹き飛ばすなど、伯母であるアルフィアからの容赦ない制裁を目の当たりにしているため、アルフィアに戦々恐々としている。
だが、自分に母のぬくもりを教えてくれたアルフィアを本当の母親同然に慕っており、物語終盤アルフィアの為にとある『誓い』を立てる。
元【ゼウス・ファミリア】所属の冒険者。
アルフィアとともにベル達と暮らすこととなり、基本的に料理を担当している。アルフィアをイラつかせないために我関せずといった態度を取ることが多いが、たまにゼウスのとばっちりを受けることがある。
ベルからは「ザルドおじさん」と呼ばれている。
ベルの義祖父で、【ゼウス・ファミリア】主神。
おかしなことをベルに教えようとするため、アルフィアからは「悪影響しか及ぼさない癌」と見られ、露骨に嫌悪されている。度々ベルとともに騒いだりアルフィアにセクハラ(ベルを利用して風呂に乱入しようとしたり、ベッドに潜り込もうするなど)を働こうとしては、容赦なく制裁(壁に上半身をめり込んだり、外の畑に埋められたりなど)を受けている。
『闇派閥(イヴィルス)』の首魁。
次代の英雄のための『悪(踏み台)』を求めてアルフィアとザルドを探して見つけ、二人に協力を求めに来たが、ベルの存在で悪になることが出来なくなったアルフィア達に断られる。だが、エレボスは二人を責めることはせず、むしろ「これでよかった」をすんなりと諦めた。
元【ヘラ・ファミリア】所属のアルフィアの妹で、ベルの母親。故人。
誰に対しても優しかったが、大の甘い物好きで、自分の甘物を勝手に食べるとし、アルフィアでさえ死を覚悟するほど凄まじく激怒する。
【ヘラ・ファミリア】主神。
「最強最悪(クレイジーサイコ)」・「超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)」と呼ばれて他の神々から恐れられている女神だが、メーテリアの甘物を勝手に食べて彼女を怒らせた際、涙ぐみながら石の床に正座させられたとのこと。
余談
作者の大森藤ノ氏によると、このルートをたどるとアルフィアはマザーパワーで長生きしベルのヒロイン達の前にラスボスとして現れるとか……。
関連タグ
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